コロナ禍ってこうだったなと思いながら読める今の状況って当時は途方もなく先のことに感じたな…と振り返りつつ、当時こんな風にたくさんの事を諦めざるを得なかった学生たちが山ほどいるんだろうなと苦しくなった。みんなが次第にドキドキわくわくし始めるのがいち大人としてとてもうれしかった。

中学生、高校生が主人公の短編集。少しずつ各話が重なっているのがよかった。学生時代を懐かしく思い出したり青春真っ只中な主人公たちが羨ましくなったりしながら読んだ。

とても読みやすい連作短編だった。カバヒコに縋るような気持ちでやってくる人々がみんな自分自身で立ち直っていくのがよかった。そんなに都合よくあっさり解決するかなとも思ったけど案外解決策って身近にあるし単純なもんなのかもなとも思えた。

日常のなんて事ない話なのにとてもおもしろくて物凄く大好きなエッセイ。からあげボーイズとかまつ毛屋のギャルとかみんな素敵。

コロナ禍ってこうだったなと思いながら読める今の状況って当時は途方もなく先のことに感じたな…と振り返りつつ、当時こんな風にたくさんの事を諦めざるを得なかった学生たちが山ほどいるんだろうなと苦しくなった。みんなが次第にドキドキわくわくし始めるのがいち大人としてとてもうれしかった。

大衆酒場に今すぐ飲みに行きたくなるエッセイ。とても面白かったしどのお店も魅力的だった。