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2024年3月の読書メーターまとめ

悠木
読んだ本
4
読んだページ
988ページ
感想・レビュー
4
ナイス
37ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

悠木
初版1963年だが2010年以降も版が重ねられるだけあって重厚かつ明瞭。WWⅠの敗戦が濃厚となり革命的に議会制民主主義へ移行するが、帝政懐古の右派、労働者独裁(共産主義)を目指す左派に分裂し、党略が錯綜する中で力を蓄える軍(+義勇軍)。政党(内)分裂が激しくなる中、議会はついに政府選出能力を失い大統領内閣制に。暴力主義のナチスを嫌悪しながらいずれ力を失うと侮り党略に利用したが故に力を与えた。民主主義を擁護しそれの破壊を目指す勢力とはあらゆる手段を用いて闘う必要がある。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

悠木

ここまでまとめて本を読んだのは学生のとき以来ではないだろうか 2024年2月の読書まとめ 読んだ本:11冊 読んだページ:3815ページ ナイス:94ナイス #読書メーター https://bookmeter.com/users/445187/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
4

悠木
人に薦められた本だが面白かった。お薦め。本書では、結婚=性関係のペアリングに基づく恒常的関係と定義。制度としての意義は性関係の排他性による嫡出推定。個人には経済的効果と心理的効果がもたらされる。近代において、社会としては結婚・出産は個人の選択でありながら集団の存続のためには不可欠、個人としては経済生活と恋愛が両立するとは限らないという矛盾をそれぞれ抱える。ニューエコノミーによりこの矛盾が露呈。(続)
悠木
2024/03/20 23:00

(承前)欧米は経済的に双方が独立し愛情で繋がる、愛情が切れたら離婚(結婚不要社会)、日本は愛情がなくとも経済的に一つに、失業したら離婚、経済基盤がないと結婚できない(結婚困難社会)という方向に。日本で、近代的結婚(経済的効果と心理的効果の一致)が困難になっても、それにこだわる人が多いのは、①制度上有利、②永続性の保証(簡単に離婚できない)、③世間体社会(多数派を選好)、④子どものために必要と考えるため。結婚困難社会にあって、人々はペットや二次元などヴァーチャルなもので心理的効果を補完する。(了)

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悠木
初版1963年だが2010年以降も版が重ねられるだけあって重厚かつ明瞭。WWⅠの敗戦が濃厚となり革命的に議会制民主主義へ移行するが、帝政懐古の右派、労働者独裁(共産主義)を目指す左派に分裂し、党略が錯綜する中で力を蓄える軍(+義勇軍)。政党(内)分裂が激しくなる中、議会はついに政府選出能力を失い大統領内閣制に。暴力主義のナチスを嫌悪しながらいずれ力を失うと侮り党略に利用したが故に力を与えた。民主主義を擁護しそれの破壊を目指す勢力とはあらゆる手段を用いて闘う必要がある。
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悠木
flexibilityとsecurityのバランス(均等待遇、人的資本蓄積の向上、社会保障の持続可能性・機能強化)が重要。高齢者:2004年改正で雇用確保措置義務化時に就労意欲を削ぐ継続雇用制度を認めたのが転換点。経路依存を乗り越えて定年延長・廃止を促すべき。女性:管理職比率は採用・定着に依存。コース別管理制度の問題。長時間労働の是正、柔軟な働き方を認めるべき。パートタイム:本来は労働時間の区別。日本では雇用形態(正規/非正規)の問題。非正規の待遇を向上させることで労働時間選択の自由が保障するべき。
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悠木
失われた30年間の原因ともいわれる終身雇用(新卒一括採用・定年退職制度)・年功賃金・企業別労働組合は、一方で教育訓練などの人的資本投資を積極的に促す仕組みでもある。 歴史的に見ると仕事は「非定型」中心から「定型」中心、そして再び「非定型」中心となってきている。人口減少が進む中でグローバルな競争に勝つために高付加価値生産能力を高めるために人的資本投資は不可欠。この10年で状況や世間の考えもだいぶ変わったと思うが、清家先生は今をどう捉えているのだろうか。当時主張されていたのと変わらないのかな。
悠木
2024/03/09 01:04

雇用の流動化は人材争奪戦争をもたらし優秀な労働者を繋ぎとめるために高賃金の支払いが必要になる一方、人的資本投資の減少をもたらす。雇用が流動化しても困らないセーフティネットの整備は必要だがわざわざ流動化をもたらす必要はない。定年退職制度は見方によっては能力も働く意思もある人が年齢だけで退職しなければならない制度。年齢にかかわらず働ける生涯現役社会の実現が必要。そのためには年功賃金の賃金カーブを緩やかにする必要がある。年功賃金には生活給の側面があるが、共働き世帯が増える中でむしろワークライフバランスが重要に。

悠木
2024/03/09 01:05

完全競争と完全情報に欠ける労働市場においては、労働組合があって初めて本来の市場が成立する。産業別労働組合が一般と言われている欧米であっても企業別労使交渉は行われているし、それが必要。日本の労働組合の問題点は正規雇用者中心で影響力が小さくなっていること。雇用の多様化自体は選択の結果であれば問題ないが、いわゆる非正規雇用の場合、能力開発の機会が少ないことが課題。高付加価値をもたらす人間は「オタク」と「精神分析家」、これに加えて「匠の技」と「他人への気配りサービス」が求められるとの主張。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/21(3690日経過)
記録初日
2014/03/01(3710日経過)
読んだ本
260冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
79444ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
212件(投稿率81.5%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

ミステリーと歴史関係が好き。感想は備忘録として利用。漫画は登録しない。目標は月2冊以上読むこと。

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