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2024年10月の読書メーターまとめ

悠木
読んだ本
2
読んだページ
472ページ
感想・レビュー
2
ナイス
18ナイス

2024年10月に読んだ本
2

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

悠木
同著の岩波新書のスピノザが進まないので先にこちらを。非常に読みやすかった。学ぶことで受け取れる刺激の幅が広がるという話は同著の「暇と退屈の倫理学」と、意思の一元的な行為決定を否定するのは同著の「中動態の世界」と繋がっていて面白かった。
悠木
2024/10/14 22:01

第1章は、善悪について、それ単体での善悪ではなく組み合わせによる善悪(活動能力を高めるのが善)、個々人にとっての善悪は実験によってしか分からない(普遍的な道徳規範の対義としての倫理)という話。第2章は、物の本質はエイドス(外見)ではなくコナトゥス(傾向の力)、農耕馬は競走馬に外見は似ているが傾向の力はむしろ牛に近い、男だから女だからというのもエイドスに力点を置いた考え方で、コナトゥスが上手く働いて個々人の活動能力が高まっている社会が安定するという話(続)

悠木
2024/10/14 22:07

(承前)第3章は、自由とは与えられた条件下で力を発揮すること(人間が自由に体を動かすというのは空を飛ぶことではなく二本足で早く走ること)、自由の反対は強制であり、コナトゥスが踏みにじられていること、行為は身体性を含めて多元的に決定されるもので意思のみで決まるものではない、自由意志の否定と意識の否定は別という話。第4章は、スピノザ的真理は主体の変容を伴うものであり私的なもの、デカルト的真理は他者(自分自身)を説得するためのもの、自分がなく他者感覚のないAIが人間に替わることはないが労働のAI化が進む可能性

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
2

悠木
バランスの良い内容で読みやすい良書。国の政策がどのようなプロセスで決まっているのか、そこにどうアプローチをすることが有効なのかが端的にまとめられている。著者のバックグラウンドから厚生労働行政の話が多かったが、他の行政分野もだいたい共通しているのか、行政分野ごとの特色がどの程度あるのかは気になった。お薦めできる。
が「ナイス!」と言っています。
悠木
同著の岩波新書のスピノザが進まないので先にこちらを。非常に読みやすかった。学ぶことで受け取れる刺激の幅が広がるという話は同著の「暇と退屈の倫理学」と、意思の一元的な行為決定を否定するのは同著の「中動態の世界」と繋がっていて面白かった。
悠木
2024/10/14 22:01

第1章は、善悪について、それ単体での善悪ではなく組み合わせによる善悪(活動能力を高めるのが善)、個々人にとっての善悪は実験によってしか分からない(普遍的な道徳規範の対義としての倫理)という話。第2章は、物の本質はエイドス(外見)ではなくコナトゥス(傾向の力)、農耕馬は競走馬に外見は似ているが傾向の力はむしろ牛に近い、男だから女だからというのもエイドスに力点を置いた考え方で、コナトゥスが上手く働いて個々人の活動能力が高まっている社会が安定するという話(続)

悠木
2024/10/14 22:07

(承前)第3章は、自由とは与えられた条件下で力を発揮すること(人間が自由に体を動かすというのは空を飛ぶことではなく二本足で早く走ること)、自由の反対は強制であり、コナトゥスが踏みにじられていること、行為は身体性を含めて多元的に決定されるもので意思のみで決まるものではない、自由意志の否定と意識の否定は別という話。第4章は、スピノザ的真理は主体の変容を伴うものであり私的なもの、デカルト的真理は他者(自分自身)を説得するためのもの、自分がなく他者感覚のないAIが人間に替わることはないが労働のAI化が進む可能性

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/21(3903日経過)
記録初日
2014/03/01(3923日経過)
読んだ本
283冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
86707ページ(1日平均22ページ)
感想・レビュー
235件(投稿率83.0%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

ミステリーと歴史関係が好き。感想は備忘録として利用。漫画は登録しない。目標は月2冊以上読むこと。

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