読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

KAKO
読んだ本
20
読んだページ
5050ページ
感想・レビュー
20
ナイス
312ナイス

2024年4月に読んだ本
20

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • Ab

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

KAKO
こんなひどい事件があったなんて。戦時下での常軌を逸した人間の行動はよく語られるが、大災害下でも同じことが起きるのだと言うことをつくづく思い知った。「凶悪で残虐な人たちが善良な人たちを殺すのではない。普通の人が普通の人を殺すのだ。」大地震の際に大火事が起こることは、今ではみんな知っている。なのに、100年前の人たちは、悪い朝鮮人が火をつけて回ったということを信じ、恐れ、虐殺に至る。流言飛語に無知、数の力が重なると恐るべき負のパワーが生まれてしまう。情報社会に生きているのは、悪いことばかりでもないと思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

KAKO

3月は「なんて素敵にジャパネスク」を一気読み。元々は図書館から借りた原作のコバルト文庫1巻を読んではまり、続きが読みたくて2,3,4巻を借りてきたら、なんと、2巻の後に「ジャパネスクアンコール」「続アンコール」が続くと知って愕然としたことを思い出した。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1453ページ ナイス数:269ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/456192/summary/monthly/2024/3

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
20

KAKO
最近TVや雑誌でやたら角野栄子さんを拝見する機会が多く、これは神様の思し召し…と、最終巻まで読んでいなかったので、全6巻を思い切って購入。林明子さんの挿絵が素晴らしいので、福音館文庫で。1巻は再読。記憶はアニメの展開に上書きされていたが、洗濯物を空にはためかせるシーン、きらきら光る楽器たちを音とともに届けるシーン、五感が刺激されてとっても爽やかな読後感。魔女といっても、魔法は飛ぶことしか使えないんだが、知恵でカバー。ほうきの、重力をものともしない馬力の凄さに感動。13歳の少女の旅立ちにキュンとする。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
再読。文庫の中で一番印象的だった表紙の4巻。マフィアの ドン、「有閑倶楽部」のモルダビアを彷彿とさせるヒロミツの母親など超個性的な面々とも臆することなく付き合う教授。相変わらず面白い。その中で、妻を亡くした偏屈なご近所さん、華子の同級生の幼稚園児など近しい人とのエピソードにもいちいち納得。父親とのエピソードでは、いつも冷静な教授の激しい困惑、動揺に驚く。教授は母親似だな。いいなあと思うのは、マイペースな夫に困らせられながらも、愛情がひしひしと伝わってくる奥さんとの日常。
KAKO
2024/04/30 10:16

この巻にはジェンダーやギフテッドに関する先見的な話があり、教授の口を借りて、現代の考え方を予見している作者の凄さに、再読して改めて驚く。

が「ナイス!」と言っています。
KAKO
「コレクターズ・ハイ」でこんな読書体験もあるんだと思ったのでこちらも読んでみた。またまた変な気持ちが充満してしまった。あるマンションの408号室に住む住人が次々にいなくなる…ホラーというか不安というか、答えが示されずに読み手はいろいろ考察するがはっきりしない。ハエトリグモの飼い殺しといういや~なエピソードから始まるが、なんか嫌な感じがあちらこちらに散りばめてあって、どんどん変な気分、時々ドキンとする気分になっていく。最終話で頭の中がぐるぐるになる不思議現象が書かれ、う~ん…何と言ったらいいか、という感想。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
紙鑑定士シリーズ3作目。ファイル1塾でのカンニング事件。手口がどうしてもわからなかったのが、紙が絡んでいた。こういう話は好きだ。こんな手帳あったなあ。ファイル2グリコ森永事件になぞらえた図書館、新古書店への嫌がらせ事件。これは…身につまされる…犯人の動機に、ごめんと思った。印刷用紙の蘊蓄が凄いのだが、こちらに知識がないため、ほほ~と感心するのみ。ファイル3全編を通して貫く「紙人32面相の推理クイズ」に絡んだある自殺事件の真相。流石の紙鑑定士ならではの飛び道具?が面白かった。真理子との仲はどうなる?
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
ネタバレ再読。子どもの頃、入ってはいけないと言われていた森で見たものが「人間っておもしろい」という教授の探求テーマの原点だとわかった。ほんとうに登場する人間が次々におもしろく、ほろっとさせられる。教授のように、周りの人を見ることができたら、人生とても楽しく豊かになるだろう。実は一方的に見ていたと思っていた人からも見られていた、という柿をくれた眼鏡のおばあちゃん。こっそりなけなしのお金を買った本に挟んで返してくれた本屋の無愛想なおばあちゃん。建設現場の親方。素敵すてき…一番素敵はお母さんが探していた写真。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
シリーズ1に続けて読んだ。ソフトな?ハードボイルド。事件は、1に比べると子どもが絡みスケールダウンだが、この作家さんはとても簡潔で読みやすい文章を書く人だ。また、ハードボイルドな感じは維持しつつ、駐禁シールを貼られたり、握手するのかと思いきや車のキーを求められただけだったりと、大げさでないずっこけぶりを入れるのが自然で上手。この巻では新たにフィギュア、アメコミにも造詣の深い新しい相棒が登場し、人情派の刑事と共に作品に深みを増している。2話目ではやっと渡部の紙鑑定力が発揮でき、紙の蘊蓄も面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
教授は動物にも誠実。気高い母猫に向ける目、懐っこい子猫とのふれあいに心温まる。特別何をしたというわけでもないのに、いつも通りの行動を見せることで、壊れかかったカップルの絆を結び直す。過去にすがり、老いに向かいしぼんでいく人もいれば、教授のようにまだまだ世界が広がる人もいる。見習いたいものだ。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
「紙もの」好きの私にとって魅力的なタイトル。手がかりとして残された紙ものを鑑定して事件を解き明かす、面白そう!と思って読んだら、「紙」より「模型」鑑定士の活躍が目立つ作品だった。でも、登場人物がなかなか魅力的で、文章も読みやすく、事件そのものもえげつなさが印象深い。ぶっとんだ美女が好きだが、真理子さん、いいねえ。トランプの「モンテカルロ」をスマホで調べたら、暇つぶしにはまってしまった。「紙鑑定士」の事件ファイルらしく、単行本の方は、本文を4種類の紙で印刷してある。文庫を借りてしまったので、図書館で確認。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
塚原健二郎さん、初めて知った作家。昔の本には、著者の思いや志が述べられていて本を出すということに対する特別感が伝わってくる。日本、外国、どちらも舞台になって書かれているのが変わっている。「裏街の人形使」が良かった。「うりものやごっこ」つまりお店屋さんごっこだが、百均などで、本物そっくりの物ものが手軽に手に入る現代を思うと、本来子どもって、石ころや落ち葉でも十分楽しく遊べるのになあと、つい思ってしまう。郷愁溢れる挿絵は深澤省三。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
文庫版の13巻以降がとっくの昔に出ていたことを今頃知り、やっと最後まで集めた。読む前に、それまでを再読。柳沢教授、いいなあ。初老の男女の生活がテーマで、頷くこと多し。ゴーイングマイウェイの柳沢教授、姿勢正しく、角は直角に折れて歩き、午後九時には就寝。経済学の教授で、周囲に対する観察、考察が面白い。教授に関わってくる学生、家族、教授仲間などとの交流がとても心地よく楽しい。元お醤油顔の美青年なので、一方的に思われることも多く、その対応も愉快で愉しみ。
るい
2024/04/21 11:25

昔のことでいつもの如く古本で、手に入る物だけ読んでます。番外編みたいのが、荒唐無稽な感じ?になって付いて行けなくなりました。😰

KAKO
2024/04/21 11:27

そうなんですね。ある意味楽しみです。

が「ナイス!」と言っています。
KAKO
帯の台詞を。「フォーエバー野田さん!!」 些細な事に引っかかるアンテナの感度の良さに、とにかく感心、そして受けまくって読了した。28話も入っているショートストーリー集だが、レベル高い。成瀬は滋賀県を愛してやまないが、野田さんは群馬を愛してやまない…のか?私のツボにはまりまくりで、とにかく面白かった。オススメ。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
ネタバレうっわ~、令和の小説だあ、とまず思った。狭く狭く自分の「好き」に突き進んでいく人たち。対象は、「なにゅなにゅ(って何?と思うけど、キャラクター)」「縮毛矯正」「クレーンゲーム攻略」…好きな物に囲まれて癒やされるというのは、共感。使う使わないでなく、たくさん集めて眺めるだけで安らぐ。そんな話かと思ったら、何だかどんどん歪んだ方向へ。森本さん、怖いよ。三川は本能でその歪みをキャッチしたから、逃げたんだろう。なにゅなにゅのライトが点いたり消えたり…不安を象徴するような秀逸な終わり方。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
複刻本で一、二編を読んでいたので、三編を読んだ。結局、お勢の気持ちも冷めて、昇の足も遠のき…かといって文三との仲が戻るでもなく、作者が中途半端に放り出して未完。それにしても文三は、あんなにお政に疎まれ、お勢との仲も上手くいかなくなって、よくずっと居続けられたなあと思う。さっさと下宿を探し新しい道を探せばいいのに。そしたらまた事態は動いたと思うのに。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
文章を書くための指南書。全く書けない人というより、文章は書くんだけど、レベルアップしたいという人が読むとすごく参考になると思う。作文の授業を思い出す場面も多々あった。書き方を広げていくときの例えがすごくわかりやすいが、物語と思って読むとちょっと違うかな。書くことで自分だけのダンジョンを冒険していく、自分と向かい合うというところは、日記を書いて自分と対話し深く成長していったアンネ・フランクを思い出した。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
こんなひどい事件があったなんて。戦時下での常軌を逸した人間の行動はよく語られるが、大災害下でも同じことが起きるのだと言うことをつくづく思い知った。「凶悪で残虐な人たちが善良な人たちを殺すのではない。普通の人が普通の人を殺すのだ。」大地震の際に大火事が起こることは、今ではみんな知っている。なのに、100年前の人たちは、悪い朝鮮人が火をつけて回ったということを信じ、恐れ、虐殺に至る。流言飛語に無知、数の力が重なると恐るべき負のパワーが生まれてしまう。情報社会に生きているのは、悪いことばかりでもないと思った。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
ネタバレ若草物語、赤毛のアン、あしながおじさん…子供の頃の宝物の物語たちを現代風に解釈、異性愛至上主義への抵抗、生存を懸けた就活小説、社会変革への意思などと分析する。そうはそうなんだろうけど、少女達を惹きつけてやまない、解釈して余りある彼女たちの魅力こそを分析して欲しい。主人公は孤児が多い、大人の男性は不必要(邪魔)、恋愛より友情こそが大事など、創作上の共通点はわかるが、そんな種明かしみたいなことは別に知らなくてもいいかな。この本でアンを書いたモンゴメリの死因が自死と公表されていたことを知り、それが一番ショック。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
複刻全集は登録はあるが感想があまりないので寂しい。先日読んだ「五重塔」より前の作品なのだが、画期的な言文一致体ということで、その読み易さは歴然。会話文を改行して抜き出してあるだけでも、ものすごく読み易い。文三、本田、お勢、お政のほぼ四人で進む話だが、いつの時代も、安定した職業、収入、恋心、結婚、親の面倒は人生の課題。現代はずいぶん考え方も女性の在り方も変わったが、通じるものも多い。文三ももう少し如才なく生きられればいいのになあ。男心を翻弄するモテ期のお勢の気持ちもわからないでもない。続きの第三編も読もう。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
機械と話せる能力を持つ慧。人の心を操り、あっさり切り刻んでしまう能力者の三知嵩。どんなご両親から生まれたの~と思っていたが、母親が出てきた。かな~り問題ありだ。母との関係から出現してしまった能力なのか、持って生まれた能力なのか…。父親はどんな人だろう。みんなが怯む三知嵩に、慧だけは素で関われるのが救いだけどなあ。リリヤと慧の伸びやかな肢体、動きが目の保養。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
なかなか頭を使った読書の後だったので、シンプルな絵柄、ちょっとした謎解き、シュールだったりほっこりだったりのストーリーに癒やされた。流石坂田さんだ。この、ちょっとした謎がいいよね。最後はハッピーエンドに解決し、一応ながら非常に優秀な探偵局だ。
が「ナイス!」と言っています。
KAKO
「五重塔」「血紅星」収録。複刻版なのだが、歴史的仮名遣いはいいとして、変体仮名も混ざり、改行なしの長文。七五調はリズミカル、日本語も美しく、耳で聞くには調子よいが、読むのはなかなかなストレスだった。しかし内容はよかった。腕は立つが世渡り下手ののっそり十兵衛。後世に残るであろう五重塔をどうしても自分一人の力で建てたいという熱い熱い思い、源太親方だってそれほどの仕事は請け負いたい。二人の葛藤、夜叉に例えた嵐の描写。一世一代の大仕事に懸ける男達の職人魂。大怪我をしても現場に出向く十兵衛が認められて良かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/27(3714日経過)
記録初日
2013/12/28(3834日経過)
読んだ本
585冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
141050ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
532件(投稿率90.9%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

 子供の頃から本が大好き。幼年童話から始まって、子供用の「世界の名作全集」が読書歴のスタート。その後少女マンガに目覚め、並行して少年探偵団、ホームズ、ルパンとお定まりのミステリーコースに乗って、一番好きなジャンルになっています。今はクリスティー文庫全巻読破中です。全部集めたのですが、80冊ほど読んで失速中。しかも、その間に読んだ内容を忘れて二度手間という状況です。

 小学生のとき、一番嬉しかった誕生日プレゼントはその月の「りぼん」と「なかよし」を両方買ってもらったこと。
 中学時代にNHKの少年ドラマシリーズに心つかまれ、SFジュブナイル、星新一…とSFにも足を伸ばしました。その後エッセイ、ノンフィクションなど、時代小説とハードボイルド以外はいろいろ読んできました。

 本を通して二人のANNEを知り、アン・シャーリー、アンネ・フランクの二人はそれからずっと心の友、読書歴の中でも、特別の椅子にすわっています。  疲れたときはコミックに癒やされ、体力のあるときにはがっつり活字を読んでいます。最近は、知っているだけで読んでいなかった近代文学もぼちぼち…。

 それまでノートに手書きだった「読後感」、便利な記録のつもりでこちらに登録しましたが、読み友さんとの交流の楽しさに目覚めた今日この頃です。読書傾向の似ている方も、全く違う方とも、交流できたらと思います。本好き同士、よろしくお願いします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう