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2024年5月の読書メーターまとめ

KAKO
読んだ本
13
読んだページ
3537ページ
感想・レビュー
13
ナイス
284ナイス

2024年5月に読んだ本
13

2024年5月のお気に入り登録
1

  • トビウオ

2024年5月のお気に入られ登録
2

  • kinkin
  • トビウオ

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

KAKO
トンデモ精神科医伊良部は健在だった。自分でも不信感を抱くだろう荒療治なんだが、どこか納得させられる方法で行動あるのみ。面白い。結果オーライ、上手くいって良かったと思わされてしまう。どれも面白かったが、「うっかり億万長者」の、マネーゲームに取り付かれたデイトレーダーの悲哀が、昨今の世相や事件にマッチしていて、切なくなった。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

KAKO

4月はあまりドラマを観なかったせいか、私にしてはたくさん読めた。柳沢教授、お久しぶり!2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:5050ページ ナイス数:312ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/456192/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
13

KAKO
この巻で一番覚えていたのは、ビョルン・アンドレセンそっくりの久谷くん。美形には美形なりの苦労があるんだが、真実の愛を手に入れそうで嬉しい。教授の9時就寝を遅らせるほどの者になりたいための転職を繰り返す彼女の話も覚えてた。そして、教授のお父さんの桜の話。後妻のエリザベスが健気で、二人の関係もとても素敵。
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KAKO
天金仕様、アンカット本をちまちま切り開きながら再読。先日読んだ本のヒントに従って、ストーリーは気にせず、明治の知識人の会話を楽しむというつもりで読んだ。初読の時も、単純にそこが面白かったのを思い出した。苦沙弥、迷亭、東風、寒月の、東西知識人の言葉を持ち出しながらの会話は、インテリ風味満載で、でも決して人格者ではないので、言いたい放題で、漢字に引っかかりつつも笑いっぱなし。「空たり間たり天然居士噫」のくだりは最高に笑った。金田夫人の鼻呼ばわりは、ひどい。顔の造作のことはどうしようもない。今なら非難囂々だ。
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KAKO
私は全然14歳でないんだが、一応は読んだものの、文豪作品の良さをあまりわからずここまで来た本読みなので、この本はほんとうに参考になった。主題が何かとか、人生について考えるとか、そんなのはどうでもよく、読み手が自由に読んでいい。ましてや、小説は全部読まなくてもいいとさえ言い切っている。その自由に読むヒントが満載。漱石の複刻本、あまりの美しさにジャケ買いしてしまったので、やはり複刻本でも再読しておもしろさを感じてみたい。漱石作品だけではない小説の読み方、この本は図書館で借りたのだが、買いだ。
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KAKO
ぼちぼち読み進めている複刻全集。こちらはアンカット本なのだが、紙が上質で固い。ペーパーナイフで切り開くのに一苦労。横光利一の序に、「内部が外部と同様に恰も肉眼で見得られる對象であるかの如く明瞭にわたくし達に現實の内部を示してくれた最初の新しい作品の一つ」とあったが、特に女性側の心情も細かく書かれていたのに驚いた。この頃の男性作家による女性は、その心情が書かれていないことが多く謎の存在めいていたので、本作の絹子の、扁理に対する気持ちは読み手にもしっかり伝わってきて、恋愛感情の複雑さに共感できた。
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KAKO
山下和美さん、人間の年齢による描き分けがすごく上手いなあ。骨格や筋肉の付き方まで、ちゃんと違う。毎回感心。5巻再読。教授、関わった人をちゃんと名前まで覚えているのは素晴らしい。やっぱり人というものへの興味が大きいからだろうな。それがまた、芸能人、娘の友達、教授仲間の家族…も~う、知り合いだらけだ。年齢や肩書きなどに関係なく接する教授は、驚くような人とのつながりがあって、それも楽しい。
るい
2024/05/24 23:08

9:00に寝るのはなかなかできないですよね。🤣

KAKO
2024/05/25 11:04

そうですよねえ。出張に行っても、飲み会に行っても、9時就寝ありきですからねえ。それでも嫌われないのは、人徳?っていうのか…。

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KAKO
なかなか自分が孫娘だと明かせないペリーヌだが、その意志、勇気、決断力と優しくあきらめない性質でヴュルフラン氏の信頼を勝ち得、家族だということに気付いてもらえた。「もう、自分から言えばいいのに…」と何度思ったことか。他の少女小説の主人公と比べて、かなり異質なのは、工場経営、ひいてはそこで働く工員達の生活改善に、決してしゃしゃり出ることなくその手腕を発揮していることだ。おもしろい。でも、上下通して、一番強く心に残ったのは、自分の知恵だけで必要な物を作り出し、楽しく生活できている、島の小屋での生活の場面だった。
マッピー
2024/05/25 08:37

KAKO さん、私も小屋の生活のところが一番好きです。身の回りにあるものを工夫して暮らす。靴も自分で作るなんて、考えもしませんでした。今でもできませんが…。知恵も勇気も行動力もあるペリーヌは私に とっての理想であり、目標です。

KAKO
2024/05/25 11:14

マッピーさん、読みましたよ~。ご紹介ありがとうございました。小さな家シリーズのローラの時も、何でも手作りですごい、と思ったのですが、ペリーヌは子どもである自分一人でやり遂げたというのがもっとすごいですよねえ。一番のしっかり者だと思います。しっかりせざるを得ない環境だったのが辛い…。読んでて、つい何でもある自分のうちの中を眺めてしまいました。

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KAKO
ペリーヌ物語の原作。読友さんのコメントに興味を惹かれて、紙の本で読んでいる。少女小説の主人公はたいてい苦労しているが、まあペリーヌはその中でもダントツだ。病気の母が亡くなってからは、衣食住全てがないに等しく、何よりも、助けてくれる大人がいない。それどころか、せっかく持っていたお金を偽金扱いして取り上げるようなひどい大人(パン屋)さえ出てくる。健気に頑張るのだが、ついには死の寸前まで行ってしまう。臨場感溢れる文章で苦境の場面ではハラハラ、乗り切る場面では安堵。知識と知恵で生きていくペリーヌの後半が楽しみだ。
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KAKO
トンデモ精神科医伊良部は健在だった。自分でも不信感を抱くだろう荒療治なんだが、どこか納得させられる方法で行動あるのみ。面白い。結果オーライ、上手くいって良かったと思わされてしまう。どれも面白かったが、「うっかり億万長者」の、マネーゲームに取り付かれたデイトレーダーの悲哀が、昨今の世相や事件にマッチしていて、切なくなった。
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KAKO
「奉教人の死」「るしへる」「枯野抄」「開化の殺人」「蜘蛛の糸」「袈裟と盛遠」「或る日の大石内蔵之助」「首が落ちた話」「毛利先生」「戯作三昧」「地獄変」収録。最後の「地獄變」のど迫力は何十年経っても記憶に残っている。芥川作品は、人のうわべと、実際の心の複雑さとのギャップの表し方がすごいなあと思う。「枯野抄」。師芭蕉の死で「悲嘆かぎりない」はずの門弟それぞれの心中。死に顔に嫌悪を抱く者あり、師の死に際しての抜かりない自分の手腕に満足する者あり、死んだのが自分でなくて良かったと思う者あり。人の心の中が面白い。
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KAKO
図書館に行くたびに気になりつつも、今まで未読だった本。こんな話だったんだなあ。おばあさんに渡すよう言付かった大事なお金を、列車の中で山高帽の男に盗まれてしまったエーミール。一人でも追跡していたが、グスタフ少年に出会ったことで、少年たちが大集合、大追跡が始まる。一人で心細かったエーミールの前に、「少なくとも2ダースの少年」が現れた時の安心感と言ったらない。みんな疑問をはさむことなく、エーミールを助けるために働く。子供同士の絶対的信頼感がとても素敵な物語だった。
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KAKO
ミリさんの本は、センスというか感性に期待して読んでいる部分が大きい。失礼ながら絵にはあまり期待していないのだが、漫画なので手に取りやすく読みやすい。日々の心に残ったこと、そうそうと共感したり、ミリさんの感じる心に感心したり。でも、あんなにコロナを恐れ閉じこもった日々が、遠い遠い昔のような現在、何事もなかったかのように暮らす現在に、私達人間ってある意味すごいなあと思う。
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KAKO
ビアトリスとベネディックの丁丁発止の舌戦は、この二人多分くっつくなと思えるほど息が合っているのだが、特にウィット自慢のビアトリスは、ちょっとウザくて鼻についた。ご領主ドン・ペドロが、何故側近クローディオの思い人ヒアローに、変装して告白し、父親にも話を持って行ってから、本人に渡すという回りくどい手を使うのか、よくわからない。そしてまた、せっかくうまくいったのに、簡単に悪巧みに騙される…。結局みんな、自分に、愛される愛し続ける自信がないということのようだ。当時の結婚制度について詳しく書かれた解説が面白かった。
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KAKO
智恵子栞子扉子それぞれの高校時代がリンクする。これまでほとんど存在感なしだった栞子の父、登が登場。なんか大輔と似ている。今回の古書に纏わる蘊蓄は「鎌倉文庫」…知らなかった。戦時下活字に飢えていた人々を思う。鎌倉文庫の本達の行方というミステリーだけでなく、本好きは、どうしてこんなに本を愛するのか、集めたいのか、篠川家の人々のように、呼吸するようにさらっと本の発行年を言ったり文章を引用したりはできないが、私も本好きなので、いろいろ考える読書になった。学生時代の栞子と大輔の無意識の出会いは、サービスシーンかな。
KAKO
2024/05/05 12:28

内容がせっかくいいのに、誤植は残念。はまって読んでたのに、気分がそがれる。校閲をしっかりしてほしいなあ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/27(3705日経過)
記録初日
2013/12/28(3825日経過)
読んだ本
581冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
139877ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
528件(投稿率90.9%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

 子供の頃から本が大好き。幼年童話から始まって、子供用の「世界の名作全集」が読書歴のスタート。その後少女マンガに目覚め、並行して少年探偵団、ホームズ、ルパンとお定まりのミステリーコースに乗って、一番好きなジャンルになっています。今はクリスティー文庫全巻読破中です。全部集めたのですが、80冊ほど読んで失速中。しかも、その間に読んだ内容を忘れて二度手間という状況です。

 小学生のとき、一番嬉しかった誕生日プレゼントはその月の「りぼん」と「なかよし」を両方買ってもらったこと。
 中学時代にNHKの少年ドラマシリーズに心つかまれ、SFジュブナイル、星新一…とSFにも足を伸ばしました。その後エッセイ、ノンフィクションなど、時代小説とハードボイルド以外はいろいろ読んできました。

 本を通して二人のANNEを知り、アン・シャーリー、アンネ・フランクの二人はそれからずっと心の友、読書歴の中でも、特別の椅子にすわっています。  疲れたときはコミックに癒やされ、体力のあるときにはがっつり活字を読んでいます。最近は、知っているだけで読んでいなかった近代文学もぼちぼち…。

 それまでノートに手書きだった「読後感」、便利な記録のつもりでこちらに登録しましたが、読み友さんとの交流の楽しさに目覚めた今日この頃です。読書傾向の似ている方も、全く違う方とも、交流できたらと思います。本好き同士、よろしくお願いします。

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