あなたといるときは、いつもすごく楽しい。
だけど、すごく苦しくもなります。
いつだって同時に、二つの違う気持ちがやってくるので、
わたしは少し混乱します。
昔からの知り合いに会うようなすごく懐かしい気持ちと、
初めて会う人に対するような新鮮な気持ち。
毛布にくるまれているような安心感と、
絶対に気持ちは共有できないだろうなっていう孤独感。
あなたと、このまま過ごせたらいいっていう祈りと、
今すぐ帰って一人になりたくなるような焦り。
明日もまた会いたいって思う気持ちも、
二度と会わない方がいいんじゃないかって思う気持ちも、
わたしにとって、どちらも本当で、
まぎれもない真実です。
あなたと出会う前の自分が
どんなふうに過ごしていたのか思い出せません。
もしもこの世に、わたしの中から、
あなたについての記憶を全部消し去るスイッチがあるなら、
押してみたい。
だけど結局、押すことなんてできないのかも。大切なことを、ずっと言わずにいる今と同じで。
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