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背筋(2)斜線堂 有紀(2)pha(2)井上 荒野(2)谷口 つばさ(1)市街地 ギャオ(1)甚野 博則(1)カモシダ せぶん(1)小林 早代子(1)伊藤 亜和(1)14%背筋14%斜線堂 有紀14%pha14%井上 荒野7%谷口 つばさ7%市街地 ギャオ7%甚野 博則7%カモシダ せぶん7%小林 早代子7%伊藤 亜和著者グラフ上位10名
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ふじこ
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猫のようにするりと懐に入ってきて、ふと気付くといなくなっている。潤一はそういう存在だ。留まる場所を持たず、波のあいだを揺蕩うように生きていく。自分の中に残された爪痕をなぞりながら、彼の不在をゆっくりと受け入れていく9人の女たち。もしかしたら私も潤一と束の間一緒にいたことがあったかもしれない。彼が本当に求めていたのは愛だったのではないだろうか。潤一は愛にたどり着いたのだろうか。いつの日か潤一のことを思い出す日が来るような気がする。彼がどこかで元気にしてくれていたらいい。頬に春の風を感じながらそう思った。
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ふじこ
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男と女が出会い、惹かれ合うようになるまで。時系列を遡っていくだけで、どうしてこんなに胸が苦しくなるのだろう。彼と彼女が出会った画廊。ブッラータ。井の頭公園のボート。まるで自分がそこにいたかのような錯覚を覚える。不在の喪失感は年月を経る毎にどんどん大きくなっていき、取り返しのつかないところまで膨らみ、事件は起きる。純粋にお互いを求めていた頃が懐かしく、とても遠い日々のように感じる。時間が経ったからではなく、心がすれ違ってしまった分だけ遠いのだと気付いて、もう一度胸の奥がしくしくと音を立て始める。
0255文字
ふじこ
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石川県の片田舎で育った著者が時代と半生を振り返る。面白かったけど、それで片付けてしまうのはちょっと残酷すぎる気がしている。人と人との距離が近くなりすぎてしまう田舎で育った若者は、大学入学と共に一人暮らしを始めオタク文化にのめり込んでいく。この数十年でインターネットの有り様も随分と変わり、嘘を嘘と見抜くことがより一層難しくなっている。近代のアウトサイダーという表現が切なく響く。書き残さないと消えてなくなってしまうものはたくさんある。生まれた時代が同じなら、きっと私も泣いていた。
0255文字
ふじこ
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日本の非モテ現役童貞とスウェーデンの元非モテ童貞が出会った奇跡と軌跡。とある博士の研究がきっかけとなり、バキバキ童貞が誕生した。2人に共通しているのはひたすらに面白い、楽しいを求め続けているということ。YouTube登録者数が180万人になった今でもそれは変わらない。自分らしく生きるとは、幸せに生きるとはどういうことか。童貞の生き様に触発されてこんな思考にたどり着くとは思っても見なかった。数奇な2人の運命をもう少し見守っていたい。どう転ぶかわからないから人生は面白い。
0255文字
ふじこ
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〈どうしても、直木賞が欲しい〉貪欲なエンタメ作家・天羽カインが行き着く先とは。余りにも面白すぎて一気読みしてしまった。嫉妬と欲望と承認欲求が蠢き、やがてひとりの作家がモンスターになっていく。本屋大賞も受賞しているし、映像化もされているし、新刊が出ればサイン会も開かれる。それでも直木賞の持つ魔力に取り憑かれてしまうのはなぜなのか。燃え盛るような情念の熱さに読んでいて火傷しそうだった。小説を産み続けることの難しさと恐ろしさ。著者の本気と覚悟に圧され、衝撃のラストに頭の奥がじんじんと痺れる。
0255文字
ふじこ
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鋭く切り取られた人物描写にはっとさせられて、コーヒーの苦味と共にあの日のことを思い出す。5つの短編の中で『どこかの喫煙所で会いましょう』が特に好き。婚約指輪に難癖をつけられ、障害を持つ兄のことを詰られ、それでも彼女のことが好きだからどうにかしようとした。本当はずっと前からすれ違っていたことを象徴するコーヒーの描写がざりざりと心の内側を引っ掻いていく。もうひとりの登場人物に寄るラストシーンは映画の終わりのように軽やかで美しい。熱いコーヒーを淹れてもう一度読み返したくなった。
0255文字
ふじこ
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本に関わる仕事をしている女たち。継母と娘が再会して絵本を制作する表題作が印象的。支笏湖の抜けるような青と、少し重たい空、きんと冷えた空気が行間から拡がっていく。湖のほとりに建つホテルで、最低限の会話と温泉と料理を楽しみながら時を取り戻していく。渇いた文章の中に感じる確かな親子の繋がり。病気で旅立ちが近い母のために、娘は絵本の挿絵を描いていく。どの短編も文章ひとつひとつに永い時の流れが詰まっている。筆が走り、世界が青くなる。私とお母さんが見たあの青い世界に染まっていく。
0255文字
ふじこ
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美容整形を繰り返す祖母とグラビアアイドルの辰子。若さを切り売りすることでしか日常をやりくりできず、売れっ子の同僚は常にSNSの声を気にして追い詰められていく。第三者からの美のジャッジはなりたい自分像をどんどん曖昧にしてしまう。七十歳を過ぎてなおも美しさを求める祖母と目標もやりがいもなくグラドルを続ける辰子の対比は温度差があってなんだか可笑しい。何にも情熱を持つことができない、自分がどうなりたいのかわからない。鬱屈としたモヤモヤが私を満たしていく。ラストでようやくばあちゃんも辰子も自由になれたのだと思った。
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ふじこ
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2025本格ミステリ・ベスト10入賞作家のデビュー作! 楠谷佑『無気力探偵~面倒な事件、お断り~[完全版]』を20名様にプレゼント!応募締切は3月27日(木)の正午まで。応募はこちらから→ https://bookmeter.com/giftbooks/587?track=share
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読んだ本
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登録日
2014/05/07(3985日経過)
記録初日
2016/01/03(3379日経過)
読んだ本
881冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
238370ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
877件(投稿率99.5%)
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