野﨑まど氏の新作小説、その名も「小説」が出るのを読書メーターで知り、早くもfsfsしている。4年ぶりですってよ! https://bookmeter.com/giftbooks/577
あえて言うなら、静かな癖に個性的な葛警部は印象深いのだが、それ以外のキャラクターがその影に埋もれてしまったかもな、というのは気になる。ともあれ、著者の新境地を感じる一冊だった。
単に面白いかそうでもないかで言えば、個人的な好みとしてはどちらもあったが、印象深かったのは「プレイバック」。これまでの著者代表作の主人公が著者と意見を交わす様は走馬灯のようであり、先達のSF作家と交わす戯言は遺言のようだった。
余談だけど。本作を読んで、初めて天体望遠鏡で土星の輪を見た時の感動を思い出した。元々星が、宇宙が好きだったので本はあれこれ読んでいたが、そこで知ったものが本当にあるんだ、というあの興奮は、今に至るも星や宇宙が好きで有り続けている原点のひとつかもしれない。/物語の舞台というか取材先のひとつ、長崎県は五島列島・福江島の「鬼岳天文台」。以前福江島を旅した時に、鬼岳は見ていたしそこに天文台があることも知っていたが、訪れることは無かった。本作を読むと惜しいことをしたと思うし、いつか島に再訪して伺ってみたい。
肉の妖精の読書ログ。
乱読派&仕事でも読んでいるので、冊数は増える傾向。
とある日芸の文芸学科なるを卒業しており、読むのも書くのも好き。小説は書けてないけど。
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余談だけど。本作を読んで、初めて天体望遠鏡で土星の輪を見た時の感動を思い出した。元々星が、宇宙が好きだったので本はあれこれ読んでいたが、そこで知ったものが本当にあるんだ、というあの興奮は、今に至るも星や宇宙が好きで有り続けている原点のひとつかもしれない。/物語の舞台というか取材先のひとつ、長崎県は五島列島・福江島の「鬼岳天文台」。以前福江島を旅した時に、鬼岳は見ていたしそこに天文台があることも知っていたが、訪れることは無かった。本作を読むと惜しいことをしたと思うし、いつか島に再訪して伺ってみたい。