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2024年10月の読書メーターまとめ

tomosaku
読んだ本
5
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1744ページ
感想・レビュー
5
ナイス
171ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tomosaku
コロナ禍に部活や行事の自粛に襲われる中高生、その中でスターキャッチコンテストなる天体観測の競技会を通じて交流を深め成長していく子供たちの物語。コロナで失ったもの、奪われたものは確かに多い。だが得られたものもある訳で、どっちが良かったかではなく、ただ結果を言祝ぐような展開に涙が溢れる。子供達のために何とかしたい大人にも感じ入るが、そんな大人の思惑を軽々と超えていく子供達の姿が素晴らしく、その自由さと価値をかつて子供だった自分に伝えたいし、忘れないようにしたい。
tomosaku
2024/10/04 18:49

余談だけど。本作を読んで、初めて天体望遠鏡で土星の輪を見た時の感動を思い出した。元々星が、宇宙が好きだったので本はあれこれ読んでいたが、そこで知ったものが本当にあるんだ、というあの興奮は、今に至るも星や宇宙が好きで有り続けている原点のひとつかもしれない。/物語の舞台というか取材先のひとつ、長崎県は五島列島・福江島の「鬼岳天文台」。以前福江島を旅した時に、鬼岳は見ていたしそこに天文台があることも知っていたが、訪れることは無かった。本作を読むと惜しいことをしたと思うし、いつか島に再訪して伺ってみたい。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

tomosaku

野﨑まど氏の新作小説、その名も「小説」が出るのを読書メーターで知り、早くもfsfsしている。4年ぶりですってよ! https://bookmeter.com/giftbooks/577

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

tomosaku
争いの街、架見崎の解決方法として選ばれた平和的な手段。で終わったはずだった前巻だが、またそこからの急展開が始まった。どうしようもない世界の境界を自覚した時、どのように事態を解決するのか。これは現代にも通じる課題だ。/架見崎の最強“ユーリイ”を中心に様々な事情と関係がつまびらかになっていく中で、好意と憎悪(に似たもの)が入り乱れる。人は、自分の中に芽吹いた感情を自覚するのすら結構面倒なプロセスを経ているんだな、というのが見えるが、それもやはり現実を生きる我々に通じる課題に思う。
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tomosaku
最初は著者らしからぬ淡々とした筆致に戸惑ったが、第一話を読み終えてその意図に(勝手な解釈で)気付いてからは、なるほど著者はこういうのも書けるのかとむしろその器用さに驚かされた。物語としては、著者初らしい警察を舞台にしたミステリー。 群馬県警の葛警部を軸にそれぞれの事件(物語)は繰り広げられるが、この警部が割と淡々としている。恐らくそれ故に、物語の展開も静かで、事件概要、様々な証拠品や証言が並べられ読者は葛警部と同じ目線に立つことになる。そして思わぬ解法を提示される「静かなカタルシス」は面白い。→
tomosaku
2024/10/19 17:48

あえて言うなら、静かな癖に個性的な葛警部は印象深いのだが、それ以外のキャラクターがその影に埋もれてしまったかもな、というのは気になる。ともあれ、著者の新境地を感じる一冊だった。

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tomosaku
皇族による留学記として、その特異性がありつつ読みやすさとユニークさがSNSで話題になっていた本作だが、読んで納得、面白い一冊だった。 皇族なので苗字がない、パスポートが外交旅券などでトラブルを抱えつつ、その一方でエリザベス2世女王陛下とお茶会をしたりと、要所要所で一般離れした出来事が起こる。 しかし、オックスフォード大学の博士号を取るべく研究し論文を書き奮闘する姿は、あくまで一介の“努力を絶やさぬ研究者”である。 その二面性を綺麗に一面に仕上げた表現と構成も素晴らしかった。
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tomosaku
筒井康隆、卒寿にして衰えず。 なんだろう、この落ち着く感じ。著者曰く「最後の掌編集」(←絶対嘘)は不条理、ナンセンスが詰まっているのに、まるで実家に帰ってきたかのような安心感がある。“筒井康隆といえば”が詰まった一冊。 全く“筒井康隆”に触れたことのない人がこれを読んで面白いのかは、正直分からない。人によっては「こんなの小説ではない」と言うかもしれない(そんなことはないのだが)。だが“筒井康隆という現象”を楽しんできた人なら、「ここに筒井康隆あり」とほくそ笑むだろう。→
tomosaku
2024/10/07 21:46

単に面白いかそうでもないかで言えば、個人的な好みとしてはどちらもあったが、印象深かったのは「プレイバック」。これまでの著者代表作の主人公が著者と意見を交わす様は走馬灯のようであり、先達のSF作家と交わす戯言は遺言のようだった。

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tomosaku
コロナ禍に部活や行事の自粛に襲われる中高生、その中でスターキャッチコンテストなる天体観測の競技会を通じて交流を深め成長していく子供たちの物語。コロナで失ったもの、奪われたものは確かに多い。だが得られたものもある訳で、どっちが良かったかではなく、ただ結果を言祝ぐような展開に涙が溢れる。子供達のために何とかしたい大人にも感じ入るが、そんな大人の思惑を軽々と超えていく子供達の姿が素晴らしく、その自由さと価値をかつて子供だった自分に伝えたいし、忘れないようにしたい。
tomosaku
2024/10/04 18:49

余談だけど。本作を読んで、初めて天体望遠鏡で土星の輪を見た時の感動を思い出した。元々星が、宇宙が好きだったので本はあれこれ読んでいたが、そこで知ったものが本当にあるんだ、というあの興奮は、今に至るも星や宇宙が好きで有り続けている原点のひとつかもしれない。/物語の舞台というか取材先のひとつ、長崎県は五島列島・福江島の「鬼岳天文台」。以前福江島を旅した時に、鬼岳は見ていたしそこに天文台があることも知っていたが、訪れることは無かった。本作を読むと惜しいことをしたと思うし、いつか島に再訪して伺ってみたい。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/20(3843日経過)
記録初日
2004/08/12(7411日経過)
読んだ本
1774冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
443328ページ(1日平均59ページ)
感想・レビュー
1012件(投稿率57.0%)
本棚
5棚
性別
血液型
O型
職業
IT関係
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://tomosaku.hatenablog.jp/
自己紹介

肉の妖精の読書ログ。
乱読派&仕事でも読んでいるので、冊数は増える傾向。
とある日芸の文芸学科なるを卒業しており、読むのも書くのも好き。小説は書けてないけど。

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