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2024年3月の読書メーターまとめ

ちぇけら
読んだ本
6
読んだページ
1892ページ
感想・レビュー
5
ナイス
96ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • R子

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちぇけら
自分と向き合うことは素潜りのようにくるしい。音も聴こえず、真っ暗な世界で、息もできず、もがく。だけどそこに誰かがいてくれれば、それは酸素になり、ひかりになり、もぐりつづける活力になる。思考は砂のようにこぼれてゆくかもしれない。だけどそうしたらまた、ひっくり返せばいいのだ。過ぎた時間は戻らないけれど、ぼくたちはなんどだって考えを語り合うことができるのだ。違うこと。わからないこと。それこそが、ぼくたちをつなぐたいせつな糸になる。哲学は、わからなさを愛し、それでもわかろうと希求する、まるで水中に差すひかりだ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

ちぇけら
自分と向き合うことは素潜りのようにくるしい。音も聴こえず、真っ暗な世界で、息もできず、もがく。だけどそこに誰かがいてくれれば、それは酸素になり、ひかりになり、もぐりつづける活力になる。思考は砂のようにこぼれてゆくかもしれない。だけどそうしたらまた、ひっくり返せばいいのだ。過ぎた時間は戻らないけれど、ぼくたちはなんどだって考えを語り合うことができるのだ。違うこと。わからないこと。それこそが、ぼくたちをつなぐたいせつな糸になる。哲学は、わからなさを愛し、それでもわかろうと希求する、まるで水中に差すひかりだ。
が「ナイス!」と言っています。
ちぇけら
誰といても、何をしていても、どこかずっと後ろめたかった。何者かになりたくて体じゅうを掻きむしって叫びたいほど苦しいのに、自分が何になりたいのか検討もつかなかった。人間は不完全な存在であるけれど、その不完全さすら不完全なような人間なのだ。俺は自分の弱さを抱えることすらできないほど弱い。生きづらくて、俺は俺すら愛せなくて、呪詛のことばで自慰のようにノートを埋め尽くして、くそみたいな人生である。だから俺は生きている、削って、消費して、それでもことばは枯れないから、燃やしても街の明かりのひとつにも満たないけれど。
が「ナイス!」と言っています。
ちぇけら
違う親、違う場所で育ったのだから、だれのこともわかるはずなんてないのに、ひとがあつまると、わかる。それな。という言葉ばかり飛び交うのはとても気持ちがわるくて、だから友達グループという存在が苦手、だれかを肯定するのは素晴らしいけれど、わかるなんて軽々しく口にしないでほしくて。「人は本質的に悲しい」というタヒさんの言葉はとても人を突き放しているようで実はいちばんやさしかったりする。こんなにも人は違うのに、誰かをたいせつに思う感情が〈愛〉というひとことで表される違和感、世界、もっと他人に興味をなくしてください。
が「ナイス!」と言っています。
ちぇけら
あなたは過去も生きていた。過去が美しいというひとは、きっとすべて忘れてしまったのだろう。過去は醜い。どす黒くて、汚い。あなたの過去を知っていたら、ぼくは愛しただろうか。あなたの消化してきた痛さを、苦しさを、丸ごと受け入れることができただろうか。それを受け入れるということは、あなたの飲みこんだ精液を受け入れるということだ。ぼくの愛は混濁するだろう。好きという感情は、美しいのだろうか。荒れて、乱れて、焼け野原のなかで一輪だけ咲く花。好きだというただそれだけで、ぼくらにはそれが未来であり、希望なのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
ちぇけら
感情をあらわすことばは日々アップデートされてゆく。より無機で、より無味なものが好まれる。それならば、あなたがいるだけで生じる、この下腹部の熱をあらわすためにはどうしたらいいというのだ。だからわたしは〈欲しい〉と無性なからだで言う。清潔なシーツの上で、〈挿れたい〉でも〈挿れられたい〉でもない透明なセックスが、実はいちばん欲深いとわたしたちは知っている。重なり合う場所が発熱する。粘り気のない体液。凹凸のない身体。性を帯びないせい欲。男でも女でもない欲望が解放されてゆく。わたしたちは、次の次元でつながっている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/20(3632日経過)
記録初日
2014/05/20(3632日経過)
読んだ本
1338冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
385280ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
1223件(投稿率91.4%)
本棚
7棚
性別
年齢
28歳
職業
専門職
現住所
埼玉県
自己紹介

ししゃもがすきなてくにかるらいたあ
ふだんはトリセツやマニュアルをかいています

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