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2024年3月の読書メーターまとめ

スターライト
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感想・レビュー
20
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126ナイス

2024年3月に読んだ本
24

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

スターライト
珠城(たまき)の大王(おおきみ)崩御の日に生まれた、その孫の小碓の王子(のちのヤマトタケル) 誕生から、『火の国のヤマトタケル』で熊襲討伐に向かうまでの物語が語られる。双子の誕生は、どちらかが王家に仇なすとの伝承であったが、兄の大碓の王子ではなく弟の小碓の王子であると断定され、父である大王は殺害を部下に命じる。その命令がとりあえず撤回されるまでの第一部と、第二部はその肉を喰らうと長寿が得られるという人魚を求めて若狭湾へと向かう冒険が展開される。狼や大蜈蚣、天女の登場が作品を彩る。
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2024年3月の感想・レビュー一覧
20

スターライト
広島県のある村の一家を舞台に、もうすぐ小学校5年生になる奥山健太の視点から生命の尊さを訴える児童書。父は出稼ぎ、母は農家のかたわら牛を飼い健太と弟の明を養っている。それだけでも大変なのに、健太たちは犬や猫を拾っては家に連れてくるので、母はいい顔をしない。早産で生まれた牛をいよいよ市に出そうというとき、その牛が病気になり、獣医は今夜が峠と診断。死ぬ前に売りに出そうとする大人、もう一晩一緒にいさせてほしいと涙ながらに訴える健太と明。ほのぼのとした中に、胸がジンと来る良書。
が「ナイス!」と言っています。
スターライト
珠城(たまき)の大王(おおきみ)崩御の日に生まれた、その孫の小碓の王子(のちのヤマトタケル) 誕生から、『火の国のヤマトタケル』で熊襲討伐に向かうまでの物語が語られる。双子の誕生は、どちらかが王家に仇なすとの伝承であったが、兄の大碓の王子ではなく弟の小碓の王子であると断定され、父である大王は殺害を部下に命じる。その命令がとりあえず撤回されるまでの第一部と、第二部はその肉を喰らうと長寿が得られるという人魚を求めて若狭湾へと向かう冒険が展開される。狼や大蜈蚣、天女の登場が作品を彩る。
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有吉佐和子の娘、玉青が母との関係を赤裸々に描いたエッセイ。「作家の娘」と言われ、自分自身を見てくれない周囲の目に、母への反感や反発を覚えつつも、愛情を注いでくれる母に時に喜び感謝するさまが率直に表現されている。しかし、大学在学中に突如母を失い、続けて祖母にも後を追われ、ようやく母と「和解」したのではないだろうか。子は親を選べないが、有名人の家の下に生まれたことの大変さがひしひしと伝わる内容だった。
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出雲王家の混乱を収め、大和へと帰路を急ぐヤマトタケルだが、火の神や我が子を殺された伊邪那美の襲撃など次々と危機に見舞われる。大碓の王子の副将だった吉備の武彦の妹を救うために鬼ヶ島に鬼の討伐に成功したかと思うと、叔母の倭姫が三種の神器紛失の罪を問われ処刑されるとの報を受ける。ヤマトタケルの持つ三種の神器のうち剣や新羅人に奪われ、八つの玉の一つを紛失した一行は、倭姫が囚われた伊勢へと向かう。一難去ってまた一難と息継ぐ間もない展開に、目が離せない。
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前半の標題作では、ハルト人イホ・トロトの後を追って、永遠の船に乗船したものの、乗船資格がないことが発覚し、途中の惑星トゥールスⅢで強制下船。そこでイホ・トロトの船《ハルタ》を発見し、イホ・トロトのメッセージを聞く。《ハルタ》を船ごと永遠の船に固定させ、次の目的地に向かう。後半では永遠の船ごとブラックホール内部に侵入し、ついに”過去の柱”を発見。トロトと再会すると同時に、ブラックホール内部にあった泡から脱出することに成功する。
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高知に住む五人兄弟の次男(上に長男と長女がいるので、上から3番目)である篤義の小学3年生の一学期から夏休みが明けるまでの、彼の心の成長を描く。二つのエピソードがあり、最初は家で飼っている雌猫のキィが生んだ黒猫のクロが間引かれないようにかばう姿を、後半はクラスのいじめられっ子の千代子への同情が、自分もいじめられるのではとの思いから葛藤する様子が展開する。おとなしくて、自分の気持ちをうまく表現できない少年を思わず応援したくなる話だった。
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熊襲を討伐し、邪馬台のヒミコとは取引で正面衝突を避けることができたヤマトタケルは、邪馬台の脅威を父王・日代の大王に告げるべく、東海竜王のいる瀬戸ではなく陸路、出雲を経由するルートをとる。ところが出雲王家の後継争いに巻き込まれ、オオサンショウウオである沼の主、巨大な金猪などの妖異の怪物との対決を強いられる。さらに人々に信仰をないがしろにされた三柱の大神の怒りを鎮める試練が襲いかかるなどヤマトタケルの行く手は一筋縄ではいかない。母への慕情、兄との関係、被征服民族の感情などもストーリーに絶妙のアクセントを添える
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大和の王である日代(ひしろ)の大王(おおきみ)の息子、小碓(おうす)の王子(みこ)(のちヤマトタケル) は、ある日父から九州の熊襲征伐の命を受ける。一度撃退された強大な国を相手に、100名ほどの手勢しか与えられず西進した。瀬戸内海では銀竜を撃退し、悉曇の王女タバーナ姫を救いながらついに熊襲に到達。その王を討伐した帰途、女王ヒミコの治める邪馬台へと向かう。基本は人間同士の戦いだが、節目に妖魔(銀竜、人鷲)も登場させ、兄と父から疎まれている主人公など和製ヒロイック・ファンタジイと呼ばれるにふさわしい娯楽作品。
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スターライト
戦前の治安維持法下の時代に、貧しい労働者や農民のために医師として奮闘した金高満すゑの前半生を描くノンフィクション。社会主義・共産主義の思想だけではなく、「国体」の変革ばかりか国民の権利を主張しただけで逮捕・投獄された時代に奔走する金高は、自分のことなど顧みることなく良心に従って行動した。技術は民衆のためにー。医療だけでなく、誰でもその恩恵が享受できる世の中の大切さが伝わってくる。
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スターライト
標題作を含む6篇を収める作品集。すべて障がい児を扱っており、小学校高学年の主人公の目を通して学校や日常生活での障がい児とのふれあいを描く。障がいの姉に恥ずかしさを感じている弟、障がいを持つ小学生に仲間たちといたずらし、そのいたずらがばれても必死に否定する男の子、ライターで危うく大火事になる事件に障がいを持った男の子が犯人扱いされ、自分の子どもが真犯人だとわかっても子どもたちに口止めする父親など、どれもありそうなシチュエーションが展開される。その中で自分は果たして正直に行動できるか、胸を張れるかは難しい。
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スターライト
昭和35年~45年までにかかれた短篇集。標題作をはじめ何篇かは既読だが、こまかいところは忘れているので初読の感覚で読めた。サラリーマンが主人公のものが多く、日常生活の中での人物・景色の変化がもたらす不思議な感覚を味わえる。「ピーや」は別格として巻末に配された「信じていたい」が興味深い。というのも作者の赴任した岡山県和気町日生町(現・備前市日生)が舞台となっているからで、昨年の眉村の「聖地巡礼」ツアーに参加したことで作品に描写されている町の様子が生き生きと脳裏によみがえるのだ。この作品を読めたのは収穫。
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スターライト
近未来、人々はイミジェックスという名の小型の銀色の箱からの情報により見せかけの平和を享受していた。それに反感を持った青年ラグ・サートは一般市民から上級市民である四級市民を目指し中央市へ向かう。途中、同じ志を持った革命団と遭遇し彼らの仲間に加わったラグ。一時、その部下になりかけた一級市民のハトソン・Dとも決裂し、イミジェックス支配から人々を解放しようと立ち上がるが…。巻末の解説によると、ベスター『虎よ、虎よ!』で眉村はSFに開眼したとのことで、たしかに復讐に燃える主人公という点ではベスターの影響が見える。
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スターライト
父親が肺炎で入院することになり、生まれて半年で祖父母に預けられたちえ子。大好きな祖父の突然の死、実の母親と4人の兄妹(ちえ子の上に双子の兄と姉、ちえ子の下に一つ違いの妹)にひきとられての新しい暮らしにとまどいながらも成長していくちえ子の姿を描く。小さい頃あったような読み応えの児童文学作品。
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スターライト
冒頭の「準B級市民」は、たぶん三読めぐらいだが、よくある人間とロボットの争いに主人公が思いを寄せる女性によるトリックが意外性を持ち、読み応えのあるものになっている。他の作品も未来のドーム都市の崩壊の真相が明らかになる標題作、宇宙人との戦いに巧妙な設定を持ち込んだ「ゲン」、植民惑星統治のあり方を描いた「惑星総長」、時間旅行が娯楽となったある一行の冒険譚「時のオデュセウス」など初期の傑作を収録。
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スターライト
太宰治の愛人の娘である著者が、母から「あなたは心映えが悪いから、お相手が現れないのよ」と言われ、自分の心中に魔物(悪魔)がいることを承知の上で強く生きていく姿を描く。もっぱら、その母との生活の中での日常のやりとりが展開されるのだが、父のいない家庭という境遇からか男性への思いは強く、しかしなぜか妻子ある男性に惹かれるため縁は生まれない。あまりに正直な母への思いの反発が随所にみられるが、最後、母と叔父の死でそれまで死を生きてきたことを自覚し、生を生きる決意で結ばれることで読者をすがすがしい気分にさせてくれる。
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スターライト
紹介された31人の文豪中、女性は4人のみ(樋口一葉、与謝野晶子、林芙美子、岡本かの子)。小説家だけでなく、詩人・歌人もいる。タイトル通り、それぞれの作家の実人生を作品のもとになったエピソードを織り込みながら紹介。なかなか鮮烈な経歴を持った人々が多いが、人生と格闘しながら創作を続けた様子がよくわかる内容だった。
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スターライト
本の定義から始まって、製紙の発明・発展、本の形態の変遷、印刷技法の変化、書物と宗教、グーテンベルクによる活版印刷術、検閲、貸本屋・図書館・古本屋など、本がいかに誕生して人々の手に渡っていったのかを豊富な図版で紹介。デジタル化、電子書籍の話題にもふれている。ふくろうの本は、野田昌宏の本以来、久しぶりに読んだ。
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スターライト
まさにタイトル通りの内容だった。書店員歴36年の著者に、「本の雑誌」営業の杉江氏がインタビューする形で進行。注文・返品・平台の積み方、置き方、売り場構成、スリップの活かし方などベテランならではの経験から披露される仕事術は圧巻。常にお客さんを中心にして仕事をする熱意には圧倒された。
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スターライト
エーゲ海文明から説き起こし、ポリス、ヘレニズムの時代を経て、ビザンツ帝国、オスマン帝国の侵略を受けながら独立し、その後も多難な歴史を歩んだギリシアの通史。進んだ思想、社会体制を築きながら周辺国家の影響を受けて、外国への流出、多民族の流入などでもはや「本来の」ギリシア人はギリシアにはいないのではないかと思わされるほど激動の時代をくぐりぬけてきた。ともあれ、中世・近代・現代の通史を読めたのは収穫だった。
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スターライト
〈SFアドベンチャー〉81年11月号から90年1月号まで、80年代を通して連載された超長篇も本書で完結。幼い頃に両親に先立たれ、不定期エスパーゆえに周囲から差別を受けながら、エレスコブ家の護衛員を経てカイヤツ軍団の兵士となったイシター・ロウ。最後までエレン・エレスコブと第八隊への複雑な思いを持ちながらも、はぐれた彼らとの合流も束の間のことだった。それぞれの道を歩むことになったが、イシター・ロウは自分が納得して決めたことには悔いはあるまい。彼の成長物語の側面もあるが、エスパーの存在をめぐる思索も興味深かった
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/07(5226日経過)
記録初日
2010/01/03(5230日経過)
読んだ本
3737冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
1125189ページ(1日平均215ページ)
感想・レビュー
2647件(投稿率70.8%)
本棚
17棚
性別
血液型
A型
職業
事務系
現住所
岡山県
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