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2024年3月の読書メーターまとめ

ゆみのすけ
読んだ本
12
読んだページ
3283ページ
感想・レビュー
12
ナイス
475ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆみのすけ
「神様のカルテ」もすてきな作品だが、こちらもよかった。病で亡くなった妹の息子を引き取り育てるため大学病院をやめ、町医者となったマチ先生。ここには治療をしたら完治し退院する患者よりも、末期癌、認知症、在宅で最期の時を過ごす患者と、病気が治ることが目的ではない患者が多い。そこで求められる医療と医者ができることとは何か。難しいテーマだが、真摯に患者と向き合うマチ先生に人としての器の大きさと優しさを感じ、とても心地いい読書だった。心地いい涙のあとは、京都の甘いお菓子を食べたくなった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ゆみのすけ

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2024年3月の感想・レビュー一覧
12

ゆみのすけ
融合手術を受け、不老不死の体を手に入れた女性。時が経ち、父親、兄弟、恋人が死に、一人ぼっちになった彼女が家族史を手記という形で記した物語。初めの幼少期の頃を語る文章はひらがなを多用し幼さが見られる文に読みにくさを感じたが、少女から大人への出来事を語る際は文章も成長し、物語にも入り込めた。なぜ彼女が融合手術を受けようと思ったのか。家族の間に何があったのか。愛とは何か。生きるとは何か。軽い語り口で語られる文章だが、重く深い内容に心を持っていかれた。彼女の切なく、苦しい心の叫びが詰まった話。
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ゆみのすけ
舞台はコロナ禍。生徒と先生の禁断の恋、独居老人を狙った犯罪、デリバリーの配達員による事件など、様々な形の罪が詰まった6編が収録。全て「罪」が絡むが読後感はゾッとするもの、優しさに満ちたもの、知らなければよかったと思う残酷なもの、希望が語られるもの、と様々な味わいに満ちた一冊で面白かった。特にお気に入りは「特別縁故者」。厳しさは相手のため。優しさを内包した厳しさは素敵だな。
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ゆみのすけ
インドネシア、スリランカ、インド、メキシコ、イギリス、ポルトガルなど様々な地域を旅した著者がそこでの出会い、思いを綴ったエッセイ。運転手とのやりとり、美しい刺繍のハンカチ、街中でのメニューがない地元の屋台での出来事、インドで出会った僧侶など、旅の断片が数ページにまとめられている。その土地の匂い、静けさ、空気が漂うようなエッセイだった。
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ゆみのすけ
胸熱青春小説。経営難が噂される武蔵野映像大学。映画監督を目指す安原と北川が卒業制作として共に一本の映画を撮る。恵まれた環境で育ち、思考をきちんと言葉にでき、人をまとめる力がある北川。母子家庭で育ち、大学を中退し、大好きな映画の世界へ飛び込んだ、不器用だが映画作りへの情熱と感覚が鋭い安原。タイプの違う二人がお互いに憧れ、嫉妬心を持ち、葛藤を抱えながら懸命に映画作りに励む。安原くんの切実さに心奪われ、この一本にかける皆の意気込みが伝わり、とても心を動かされた。彼らの勢いに押されるように一気読み。
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ゆみのすけ
村田さんワールドがたっぷり堪能できる短編集。面白かったのは亡くなった故人の肉を皆で食することで故人を偲び、男女が交尾をする新たな世界を描いた「生命式」。亡くなった人間の骨、髪、歯などをアクセサリー、衣服にして、大切に使い続ける「素敵な素材」。中学までは委員長、高校では天然のアホカ、大学のサークルでは可愛い姫と、それぞれのコミュニティによりキャラを作り、大人になった女性を描いた「孵化」。読んでいると、私が当たり前だと信じていた常識、考え方がぐらぐらしてくる。自分の凝り固まった思考を刺激してくれる感覚が好き。
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ゆみのすけ
「神様のカルテ」もすてきな作品だが、こちらもよかった。病で亡くなった妹の息子を引き取り育てるため大学病院をやめ、町医者となったマチ先生。ここには治療をしたら完治し退院する患者よりも、末期癌、認知症、在宅で最期の時を過ごす患者と、病気が治ることが目的ではない患者が多い。そこで求められる医療と医者ができることとは何か。難しいテーマだが、真摯に患者と向き合うマチ先生に人としての器の大きさと優しさを感じ、とても心地いい読書だった。心地いい涙のあとは、京都の甘いお菓子を食べたくなった。
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ゆみのすけ
アッコちゃんシリーズ第三弾。これまでは行動力があり、たくましく、頼れる姉さんという感じのかっこいいアッコさんが綴られていた。しかし、今作ではアンチアッコさんの登場により、アッコさんの弱い面、だらしのない面が語られたことで、より人間味があり、親しみが湧いた。今回も部下想いで、行動力があるアッコさんは健在で、「誰かのために」という想いで突き進む姿勢はやっぱりかっこいい。こんな上司がいたら、大変なこともあるだろうけど、信じてついて行きたくなるな。
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ゆみのすけ
ユーミンの音楽のタイトルをもとに、6名の女性作家さんが紡いだアンソロジー。一番好きなのは川上弘美さんの「春よ、来い」。社内の派閥争いに巻き込まれた冴えない29歳の会社員の男性。学校でいじめに遭っている13歳の女の子。亡くなった母親の生き様に囚われながら生きている38歳の女性。それぞれの目線で進むバラバラのストーリー。随所で出てくる「あれ」の存在。それらが最後につながり、希望が持てるラストがよかった。正直他のお話はユーミンの音楽に触れてこなかったこともあってか、しっくりこなかった。
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ゆみのすけ
ぎんなみ商店街で起こった事件を3姉妹のSister編と4兄弟のBrother編で解き明かしていく面白い試みの作品。Sister編→Brother編の順で読んだ。1冊目で事件が全て解き明かされたと思っていたが、今回Brother編を読み、事件にはまた違う面があり、2冊合わせて事の真相がよくわかった。事件の展開も興味深かったが、母親のいない4兄弟の絆の強さが感じられる展開がまたよかった。亡くなった母親を今も大切に想い、慕っている4兄弟が素敵。
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ゆみのすけ
田中みな実、神崎恵、辻希美、野木亜紀子、吉田羊、浜内千波など、それぞれの分野で活躍する13名の女性著名人に著者がこれまでの歩みをインタビューしたもの。分野は違えど、多くの方に共通していたのが、周りに何を求められているのか、察知する能力が高く、自分のためではなく、求められた自分を自己プロデュースしていること。そして、元々は自分に自信がない彼女たちだが、他人の求めに応じるうちに、自分がやってきたことをきちんと自分で認められるようになり、自信に繋がったようだ。これが成功できた秘訣なのかと思い、ふむふむと読んだ。
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ゆみのすけ
最近日本茶を飲むとほっとできる。お茶に関して知りたくて手にした本。主人公たんぽぽさんは依頼があれば日本全国どこへでも足を運び、依頼主の要望に合ったお茶を提供し、お茶の魅力を伝えている。まるで現代の売茶翁のような人。読むと、お茶の種類、産地による違い、入れ方、地域のお茶菓子、お茶の歴史など、お茶に関する知識が身につく。知らないことだらけだったので、楽しかった。これを読んで、福岡の茶の文化館はじめ、行ってみたいところ、味わってみたいお茶に、お菓子ができた。素敵な発見がいっぱいあった。
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ゆみのすけ
ぎんなみ商店街で起こる様々な事件を焼き鳥屋さんの3姉妹が解き明かしていく。物語は次女のつくね目線で語られ、しっかり者の三女ももと頼りない長女ささみとの掛け合いがいい。きな臭い事件から、商店街での商売の難しさ、シビアさ。子供の頃からそこで育った者が共通して持つ愛着、仲間意識が語られ、高齢化や人口減から起こる元気がない商店街の問題が反映されていた。ブラザー編ではこれら事件がどう語られるのか、新たな視点が楽しみ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/07(5218日経過)
記録初日
2009/11/29(5257日経過)
読んだ本
743冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
215377ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
697件(投稿率93.8%)
本棚
8棚
性別
血液型
B型
職業
教員
自己紹介

恩田陸さんが大好き。
おすすめは蜜蜂と遠雷、チョコレートコスモス、ドミノ、理瀬シリーズ、常野物語、夜のピクニック。
その他、原田マハさん、有川ひろさん、三浦しをんさん、伊坂幸太郎さん、朝井まかてさん、千早茜さんも好き。

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