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2024年10月の読書メーターまとめ

マッピー
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2024年10月に読んだ本
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マッピー
48歳から84歳の女性のひとり暮らしがテーマのアンソロジー。大崎梢の小説と、岸本葉子のエッセイしか読んだことがなかったけれど、どれも面白い作品でした。私はひとりになった後に戸建てに住むことはないので、『最上階』が理想の生活として、現実は『幸せの黄色いペンダント』くらいかなあ。週末に、同じ映画を離れた席で鑑賞して、そのあとファミレスでご飯を食べながら映画の感想を語り合う友達、とか、田舎のコミュニティで助けてもらったり助けたりの密度の高い付き合いをするのも、年を取ると必要なことかもしれないなあとも思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
27

マッピー
高野秀行は、何をどう書いても想像以上の何かを与えてくれる。今回は日本に来た外国人とともに東京の生活を見ることで、今まで当たり前に思えていたことが異国のフシギに見えてきたという体験。どちらかというと、彼の友人であったり、たまたま紹介されただけの人だったりする外国人の、落ち着かなさや大らかさの方がおもしろかったけど。特に驚いたのが、全盲のスーダン人。日本に来て野球が好きになったという。ひいきのチームは広島。スーダンでは小学校で、「日本の広島に原爆が落とされた」と習うので、誰でもヒロシマは知っているのだそうだ。
るい
2024/11/01 10:21

この本は大好きです。これから高野さんの本を読み始めました。🤗

マッピー
2024/11/01 22:08

るいさん、コメントありがとうございます。高野さん、面白いですよね。いい加減なように見えて計画的だし、受け入れ力あるし、文章面白いし、破天荒だし。自分には無理な分、憧れます。

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マッピー
〈鐶(わ)の星〉に子どもと管理ロボットだけで住む主人公たち。パパとママは15億キロ離れた〈碧い惑星〉に住んでいる。味覚と嗅覚を持たないアナナス。そんな彼と同室なのがイーイー。アナナスと児童棟の頃から一緒だったジロ。現在ジロと同室なのがシルル。登場人物はたったの4人。学校が夏休みに入った6月22日から物語は始まる。絵にかいたようなディストピア。夏休みの出来事と言いながら、ほかのクラスメイトなどの話が一切出てこない不思議。広大な住居棟に、いつも誰の姿もない不気味。故障。修繕。アナナスの気づかない新たな欠落。
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マッピー
何のとりえもない普通の中学生。それでいいと思っていた瀬田歩は、「普通じゃない。俺にとっては特別や」と秋本貴史に申し込まれる。何を?漫才の相方を。正直歩のどこに秋本が特別を感じたのか、最後まで読んでもわからなかった。これで完結しても十分満足できているんだけど、続きがあるのよね。どうもこの作者って、シリーズが長くなればなるほど登場人物に感情移入して、モノローグが膨大になって話のテンポが悪くなる癖があるんだよなあ。この先がちょっと不安。
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マッピー
官渡の戦いの敗戦から始まった袁家の崩壊。再起を図る袁紹だったが、病に倒れ、結局回復することなく死を迎える。自分の中では後継者は三男と決めていたが、公にしなかったばかりに始まる兄弟同士の内紛。曹操はただ、黙ってみているだけでよかった。小競り合いはあるものの、大きく情勢が変わるような戦いのない巻だったので、多少退屈。その中で、張飛が結婚。やはり作者は呂布の次に張飛を書きたいと思っているのだな。関羽なんて全然影が薄いもの。相変わらず劉備の良さが微塵もわからんが、彼のもとに人は集まる。曹操は、良い人材を集める。
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マッピー
これはまたなんともイギリスらしい、昏い可笑しみと少しの哀しみに縁どられた話だ。まず、タイトルのティモレオン、正式な名前はティモレオン・ヴィエッタは、飼い犬の名前だ だが、彼女はほとんどストーリーにかかわらない。彼女がいようといまいと、世の中は変わらず回っていく。そして副題のセンチメンタル・ジャーニーも、大いなる皮肉と言える。第二章は、ティモレオン・ヴィエッタがコウクロフトのもとに帰るまでの旅路…をちょっとかすった人たちの人生。これもまたことごとく苦い。ところがこれらが、読みごたえがあって面白い。
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マッピー
天性の人たらしであった青年と少女の出会いが事件の引き金だったとしても、そしてその二人が、あまり周囲の人たちの気持ちを忖度しないとしても、それが二人の罪であると糾弾するのはいささか酷だろう。過去のひき逃げ事件と現在の宗教団体内部の諸問題。いったいいつこの二つが交差するのだろうと思いながら、どちらも興味深く読んでいたのだが、二つの事件が交差したとき一つの解決を見た!と思ったのは単なる思い違いで、思惑からずれて行ってしまう。残り数十ページになっていきなりの二転三転する展開に、読書スピードまで急上昇してしまった。
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マッピー
今回の身勝手な大人は、クランという家族のような親族のような一族を率いるゾーラ。このクランは大人が働いて子どもを食べさせるのではなく、子どもに悪事をさせて大人が上前を撥ねるというもの。けれどもマルコは本を読むのが好きで、独学でどんどん世の中のことを学んでいき、自分の頭で考えることもできる。クランから逃げ出すことにしたマルコは、その際、知ってはいけない叔父たちの犯罪――多分殺人――を知ってしまう。もう犯罪者にはならないというマルコと強い決意と、生きるために必要なものを得る手段がないという現実。ハラハラ必須。
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マッピー
ようやく最新刊までのピースを埋めることができました。少しずつ語られてきたアイリスの過去や、グウェンの状況も流れとして理解できるようになり、いよいよ新作が楽しみに。今回は、アイリスとグウェンが直接は連絡の取れない状況で、自身の取れる最善を尽くしてグウェンの命の危機を救うことに。「やりすぎるなよ」と思うと、絶対にやりすぎる二人。今までで最大のピンチだったことは間違いない。それぞれのキャラクターがいかんなく魅力を発揮して、ハラハラしたりドキドキしたりほっこりしたりと情緒が落ち着かない。
るい
2024/10/24 06:57

特捜Qをお読みになられてますね。(私は旧型本で読んだのですがデータが出て来ない😢)あぁいう本の辛さと比べると殺人があっても落ち着いてある意味和やかに読めるのが不思議です。🤭

マッピー
2024/10/25 15:53

るいさん、コメントありがとうございます。『特捜部Q』をはじめ、子どもが被害者のミステリは読んでいてつらいですね。このシリーズは、アイリスもグウェンも心に傷を抱えていますが、ちゃんと大人なところがいいと思っています。自分の言動に責任を持つ―人任せにして逃げないとか弱者に押し付けないとか―彼女たちの姿が、読後感の良さにつながっていると思うのです。少女小説の主人公が大人になった感じというか…。

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マッピー
日本の神様って、あらゆるところに存在して、様々な姿かたちをしているのに、やることがどうにも人間臭い。『賽子と虻』の餅太郎が、読んでいると「幸福の王子」に思えてくる。あんなにいい子の餅太郎の行く末がこれか、と思うと、神も仏もないような気がするけれど、結局神も仏も人間が信心しない限りは存在すらできないのだよという虚無感は作者の絶望なのだろうか。3つの話はどれも長いスパンの物語で、その中で幸せだった時もあったのだろうけれど、どうにも救われていない。これは富次郎の聞き方の問題なのか、作者の問題なのか。
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マッピー
黒の組織との関係は進展せず。平次と和葉は進展あり。平次たちの話はいい加減辟易していたから、これでスッキリと黒の組織系の話に移行してほしい。
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マッピー
主人公の作家は、図書館で資料になる本を探しているうちに迷子になり、気づけば見知らぬ街で、見知らぬ人物・探偵天下一として扱われることになってしまう。密室殺人あり、犯人消失事件ありと次々に不可思議な殺人事件が起きる。ところがこの街には「本格推理」という概念がない。なぜこんないびつな街があるのか。作者自身が本格派と言われる作品と少し距離を置きたくなった時期があったのだと思いますが、それは永遠の決別というわけではなく、いつかまた、書きたくなったら書くよという、作者から読者へのメッセージなのだと思いました。
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マッピー
育ててもらった一族(ネアンデルタール人)から身一つで追われ、同じ種族と思われる異人(クロマニオン人)を探す旅に出たエイラ。「異人は北のほうにいる」という情報だけで、見知らぬ土地をひたすら歩く。時には悪天候に翻弄され、時には道を見失いかけ、水も食料も乏しくなった時、エイラは生きる気力を失った。エイラの話の一方で、ドナウ川の果てを探して旅をする兄弟の話が挟み込まれる。旅をする間にいくつもの言葉・いくつもの文化の違うクロマニオン人たちと触れ合うことで、世界の奥行きが見えてくる。運命の出会いは、まだ。
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マッピー
石田衣良という人は、本当に時代に対するアンテナの感度が高い人だ。この作品が発表されたのが2002年から2004年。携帯電話までしか出てこない、メモリースティックも出てこない、しかしAIの概念はすでに確立されている。秋葉原を舞台に、ちょっと世の中に適応しにくい青年たちが、自分たちの特技を生かしつつ、新しいビジネスを立ち上げる。最終的にこれは、人間対AIの話へと続く序章なのかもしれない。石田衣良という人は、本当に時代に対するアンテナの感度が高い人だ。
マッピー
2024/10/17 09:15

るいさん、コメントありがとうございます。私も発売当初に読んでいたら、ちんぷんかんぷんだったと思います。「ブログって何?」っていうセリフがあって、Windows Meが最新だった時代に、AIとかサステナブルとか無料のプラットフォームという考え方とかが書かれていたことに驚きます。今だから、なるほどと思えますけど、当時なら無理でした。

るい
2024/10/17 09:41

私は、98からでした。ホームページビルダーなんかでみなさん、ホームページを作っていらっしゃいました。検索エンジンも今ほど優秀で無かったのですが、この小説ではそれの開発などやってたのでしょうと解釈する今です。そして、今、またまた付いて行けなくなってきています。🥲

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マッピー
メギーにはお母さんがいない。お父さんの仕事は、本の修繕士。古くなってボロボロになった本を閉じなおしたり、表紙を付け替えたりする。しょっちゅう引っ越しをしたり、お父さんの仕事の関係で長期に学校を休んで遠くの街に行くこともある。友達は作りにくいけど、家には大量の本があるから、メギーはその生活がそれほど嫌ではなかった。あの男…ホコリ指が来るまでは。落としどころを考えながら読んでいたけれど、100%ハッピーエンドとは言えない苦さが少し、ある。それは読者ではなく、作家の覚悟ということなのか。
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マッピー
彼の作品を読んでいると、否応なく自分は多数派であり、それがなんとも申し訳ないような、劣等感を感じてしまうような気がする。それはたぶん彼の、他者、特に弱者への温かいまなざしの所以だろう。一番好きなのは『クロマグロとシロザケ』。なんで生きているの?なんで死んではいけないの?と考えるのは多分脳だけで、体はきっと生き続けること、命をつなぐことを当たり前に願っている。そして、頭でも体でもないどこかで、自分ではない他者を、唯一の存在としての他者を求めてしまうのだろう。そんなことを、マグロとサケから教えてもらった。
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マッピー
つくづく漢(おとこ)を書きたい作家なのだな、北方謙三は。呂布が斃れたあと、彼が力を入れて書いているのは、張飛。劉備の徳の高さを際立たせるために、あえて兵たちに厳しく当たり張飛。今回曹操に捕らえられ、恩を返したうえで劉備のもとに帰った関羽の活躍などは、かなりあっさりとしか描写されない。数対数の戦いはあまり興味がないのか、この巻の目玉である「官渡の戦い」すら、勝利を決した手前までしか書かない。かなりクセ強の『三国志』だな、と今更ながら正統派の流れをちょっとおさらいしながら読んでみたりする。
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マッピー
ポーランド移民のワンダは、いつも色あせてしわだらけの青いワンピースを着ている。ペギーはいつも「戸棚に何枚ドレスをお持ちなんでしたっけ?」とワンダに聞く。ペギーの親友のマデラインは、本当はペギーに「ドレス何枚お持ち?」なんてことを言ってほしくない。自分が言われたら、すごく嫌だから。でも、ペギーを止めることもできない。とうとうクラスの中に溶け込むことができなかったワンダだが、100枚のドレスの件で、生きる力とか負けない気持など、自分を支える何かを手に入れたのだと思う。この間のマデラインの成長が希望と思う。
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マッピー
まず最初にびっくりしたのが、本の薄さ。以前に読んだ『Quick Japan』の半分くらいの厚さしかない。でも、インタビューについては、当人が過去に発した言葉を動画からなのか他の媒体からなのかわからないが、かなりしっかり予習してあって、発言の趣旨を確認するように進む姿勢は大変好ましい。ふくらさんの「いつでも戻れる挑戦」というのがいいなあと思った。「行けそうになったら思い切って飛び移って、厳しいとなったらそっと戻るということをするのはいい選択じゃないかな」とりあえずしたい挑戦は、今のところないのだけれど。
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マッピー
仕事の関係で、必須ではないけれど、大学の先生たちの話すことを多少理解しようと思って読んだのですが、この程度の雑学コラム集では全然無理でした。それでも、職場内有識者の方たちから勧められた本は読んだので、多少の知識はついたことと、『ブラタモリ』のおかげで、ある程度理解ができる部分は数年前より増えました。一気に読むと流れるように忘れるからと、入浴時に2つ3つと読んでいたのですが、今度は時間がかかりすぎて、先に読んだ部分が忘却の彼方に。一度読んで覚えるというのは不可能なので、記憶の片隅にふわっとあるだけで良し。
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マッピー
第一部と第二部の箸休め的一冊。日本海沿岸の中核都市にある学校の土地が、地元の権力者に狙われ、いろいろと嫌がらせをされているという。竜堂四兄弟の育ての親である祖父の親友であるその学校の創立者に頼まれ、始(とその弟3人)は、しばし用心棒となるべくその土地に滞在することになる。私利私欲にまみれた地方の権力者と、持ちつ持たれつの宗教法人と、すべての利権を手に入れたい政党の幹事長との、欲にまみれた自滅合戦。四兄弟は多少の人助けはするが、今回はあまり活躍の場はない。
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マッピー
道産子歴女の端くれとして、松浦武四郎の功績は一応知っている。小説を読む楽しみは、史実に上乗せされた熱量に追うところが多いと思うのだけど、強弱濃淡のない文章が、接続詞もほとんど使われないままぶつぶつと連なっているので、探検の苦しさも自然の雄大さも、ただ文章が流れていくまま目の前にたちあらわれることがない。多分作者は史実としての正確さを、読者の感情を揺さぶることよりも大切にしたのだろう。だから私としては「知ってますけど、それ」くらいの感想しかない。もっと違うものを求めて読み始めたのだから。
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マッピー
48歳から84歳の女性のひとり暮らしがテーマのアンソロジー。大崎梢の小説と、岸本葉子のエッセイしか読んだことがなかったけれど、どれも面白い作品でした。私はひとりになった後に戸建てに住むことはないので、『最上階』が理想の生活として、現実は『幸せの黄色いペンダント』くらいかなあ。週末に、同じ映画を離れた席で鑑賞して、そのあとファミレスでご飯を食べながら映画の感想を語り合う友達、とか、田舎のコミュニティで助けてもらったり助けたりの密度の高い付き合いをするのも、年を取ると必要なことかもしれないなあとも思った。
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マッピー
上巻から延々と続く合田刑事のパートと野田達夫のパート。 自分の貯金を切り崩してまで、ヤクザの開く賭場で博打をうつ合田。家に居場所がなく、職場は常に問題をはらんでいて、上に掛け合っても相手にされないし、下の者には冷たくあしらわれる野田。大阪時代の野田と東京での野田が同一人物と思えないくらい違う。延々と続くサイコロの出目の描写。延々と続く熱処理の作業工程。合田が目撃した電車飛込事件も、合田が追っている強盗殺人事件も、一向に解決に向かわない。なのに延々と…いったい私は何を読まされているのか?しんどい読書だった。
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マッピー
よそ者、醜い者と、最初は一族に受け入れられなかったクロマニオン人の少女・エイラは、ネアンデルタール人の一族の礼儀を学び、徐々に一族に馴染んでいく。ただ一人、族長の息子・ブラウドを除いて。世代交代で老いた族長たちが退き、ブラウドが族長の権限でエイラと息子を引き離す決定を下した時、大地震が彼らを襲う。エイラがこの地震を起こしたと、一族から追放することが決まる。エイラはたった一人で、よそ者が住むという北に向かって旅立つ、というところまで。進化の分岐をネアンデルタール人は越えられないと知ったクレブの衝撃がつらい。
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マッピー
シャーロック・ホームズのシリーズは、小学生の時にひととおり全部読んだ。短編集だけは文庫本(大人の本)で読みなおしたけれども、長編を読み返したことはない。長編はあまり面白くなかったから。では、大人の目で読んだ『恐怖の谷』は面白かったのかと言われると…。一部と二部を別作品として書いていたのなら、ちらも面白かったけれど、無理やり長編にして、特に根拠も必要性も感じないモリアーティを登場させる意味が分からん。多分作者が書きたかったのは二部の方で、ホームズ抜きでは出版が許されなかったのかな。
KAKO
2024/10/04 09:51

こんにちは。同じく子どもの頃読みました。ポプラ社山中峯太郎訳のシリーズで。ホームズがパイプを吹かすときの、「フッフー」という音?が頻繁に出てきて、それが一番の思い出。大人用は、フッフーもなく、ちょっと違いました。

マッピー
2024/10/04 11:13

KAKOさん、コメントありがとうございます。子どもの頃ホームズにはまって、それから子ども向けの海外ミステリ全集みたいなのを読んだおかげで、いまだに海外のミステリが好きです。確かに子ども向けの翻訳で馴染んだ部分が大人向けの本になかったことって、結構ありましたよね。翻訳じゃなく翻案だったりも…。

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マッピー
後の二編以外は戦中・戦後が舞台。日本という敗戦国の中で、今までの自分の言動から目を背け、物も金もない不遇を誰かのせいにしながら、なんとか楽に生きられないものかとあがく人々の姿が、醜いというにはあまりに切実で、しかしやはり見苦しくもありと思ったり、滑稽に感じたり。一筋縄ではいかないのが、さすがというか。『夜長姫と耳男』は、最初グロテスクなシーンが続いて、ちょっとうんざりしかけました。善悪を超えた彼女の判断、行動、そして最期。最後まで彼女に翻弄された耳男の戸惑いが、そのまま私の読後感でもあった。
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マッピー
ただの暴れん坊呂布だったはずが、ここまで作者の熱い思いを託されて、最上等の漢(おとこ)になったよ。もはや袁紹どころか曹操まで小物に見える。死にざまも、彼としては義を貫いた形だったのだろう。これ、三国志の本流の話じゃないのに、ほとんどこの巻のメインの話だった。袁紹袁術兄弟については、家名に胡坐をかいた小物扱いなのはいいとして、曹操の扱いの軽さが、本当にがっかり。私が曹操を好きなのは、大勝もするけれど大敗もする武将としてより、為政者としての腕の確かさ。ここが全然書かれていないので、物足りない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/22(4200日経過)
記録初日
2014/05/01(4252日経過)
読んだ本
3577冊(1日平均0.84冊)
読んだページ
1045836ページ(1日平均245ページ)
感想・レビュー
3499件(投稿率97.8%)
本棚
2棚
性別
URL/ブログ
http://ameblo.jp/1adpadtask/
自己紹介

本を読むのがとにかく大好き。
読む時間がなくても、眺めているだけで幸せ。
本の話をするだけで楽しい。

そんなわけで、読書メーターをはじめました。
ジャンルを問わずなんでも読みます。


文章を書き始めると長くなる傾向があるので、ブログに感想を書いてからこちらでコンパクトにまとめています。

よろしかったらブログものぞいてみてください。

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