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2024年6月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
12
読んだページ
3432ページ
感想・レビュー
8
ナイス
123ナイス

2024年6月に読んだ本
12

2024年6月のお気に入られ登録
2

  • 桜子七
  • タキタカンセイ

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
令和版『女生徒』として書かれた作品と知り、読んでみた。百年近くの時を隔ててどんな風に響き合うのか…と。母親と話す時しか日本語を使わない14歳の少女と、『女生徒』の主人公を"遠い昔の親友”と呼ぶ母親の、お互いを大切に思っているのにすれ違ってしまうもどかしさ…など、こんなに背景が違っても母娘のあり方には変わらない葛藤があって、その普遍性に苦しくなった。そして「悪い音楽」がとても面白かった。人の気持ちがわからない(本人なりに考えようとはしているがずれている)音楽教師という設定が秀逸で、擬態が破綻する過程も見事。
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4473ページ ナイス数:75ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2024/5

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2024年6月の感想・レビュー一覧
8

rinakko
令和版『女生徒』として書かれた作品と知り、読んでみた。百年近くの時を隔ててどんな風に響き合うのか…と。母親と話す時しか日本語を使わない14歳の少女と、『女生徒』の主人公を"遠い昔の親友”と呼ぶ母親の、お互いを大切に思っているのにすれ違ってしまうもどかしさ…など、こんなに背景が違っても母娘のあり方には変わらない葛藤があって、その普遍性に苦しくなった。そして「悪い音楽」がとても面白かった。人の気持ちがわからない(本人なりに考えようとはしているがずれている)音楽教師という設定が秀逸で、擬態が破綻する過程も見事。
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再読。
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再読。美容院を経営する母親の友人宅に預けられた少女が、幼い弟と過ごす夏の日々を描く。昭和の雑多な匂いと色彩に溢れた、曖昧に錯綜する時間と斑な記憶の中。不確かな噂話(情事と凶事の変奏みたいな)ばかりがゆき交う大人たちの空間の隅で、ぼんやりと聞いている内向的な少女の心許なさや不安がふと零れてくるように伝わる。時折それらの場面を俯瞰しながら語る「私」は何処にいるのだろう…と思ったり。主人公の読んでいる『秘密の花園』が改変されて挿入される件もお気に入り(詩人になるのを夢見たことのある若い感じやすい士官って誰…とか
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rinakko
四日目から七日目まで。ボッティチェㇽリの絵を見るたびに、これは一体どういう…と思っていたのでやっとその話を読めた訳だが、想像以上にひどい話だった。絵画になった場面より話そのものが。あと、イザベラとバジルの鉢の話が入っているのは知らなかった。めも)中世の科学では魂の所在は心臓の中(殺された恋人の心臓に口づける)。キリスト教徒とイスラム教徒の交渉や平和共存も描かれている。美しい自然と美しい被造物の調和は西洋中世文学の基本的なモティーフの一つ。教会で説かれる道徳とは異なる人間性に基づく行動原理を示唆している。
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rinakko
ルビの多い文章を追うだけでまず快感。聊か毒気が効き過ぎなのでは(特に女性に対して)、お気立てに難がおありで綺羅な人たちしか出てこないのでは…などと思いつつ、引き込まれ魅入られて眩暈する読み心地だった。醜さも美しさも過剰に絢爛で残酷で、もうそれで酔ってしまう。とりわけ好きだったのは表題作(未絵さんがだんだん好きにw)と「青海波」と「かすみあみ」(これでもかと立ちこめる香り、そのなかの妖しい少女たち)。
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rinakko
文学作品を通して〈ケアの倫理〉について知ることが出来る。物語からのアプローチという方法が、取っ掛かりとしてとても読みやすい。家父長制における女性の役割を指す「家庭の天使」と〈ケアの倫理〉を、どう引き離して考えたらいいのか…という問題は特に気になった。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『シブヤで目覚めて』『菜食主義者』『ソラリス』『侍女の物語』『誓願』『犬婿入り』など、そんな風にも読めるか…と驚いたり。エミリー・ブロンテが最期の日まで家族のためのパンを焼こうとした(かも知れない)ことを思い続けてしまう。
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rinakko
素晴らしい読み応えだった(そして時間かかったw)。翻訳自体が割と古いものでもあり、言葉ひとつひとつの選び方がゆかしくて、息の長い文章はとても美しかった。
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rinakko
“きびしく成就を要求する認識像、いかめしい死の認識像が磐石(ばんじゃく)の重みをもって彼の眼前に立ちはだかっていた、(略)すべての職業はもっぱら生の認識につかえる使命をになっているのだから。ただひとつの例外があって、結局彼はその道をえらばざるをえなかったのだが、それは詩と呼ばれる、死の認識につかえる唯一の職業、人間の営みすべてのうちでもっとも奇妙な営みだった。” “人間とは彼にとっては無にすぎなかった。お伽噺(とぎばなし)の生物、美に覆われた美の演技者にすぎなかった。”
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(5902日経過)
記録初日
2008/02/17(6058日経過)
読んだ本
3430冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
1031688ページ(1日平均170ページ)
感想・レビュー
1735件(投稿率50.6%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/rinakko_may
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