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2025年6月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
14冊
読んだページ
3514ページ
感想・レビュー
12件
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2025年6月に読んだ本
14

2025年6月のお気に入られ登録
1

  • 朧爪うつら

2025年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
こちらも面白かった! 小さな田舎村に思いも寄らぬ壮大な教会(もと大僧院)、転座鳴鐘術に夢中な教区長と熱心な鐘方たち…という出だしから即引き込まれた。人の名で呼ばれる8つの鐘が、長い付き合いの相方として鐘方(其々の鐘の担当者)から愛されている一方で、畏怖したり苦手に感じる人たちがいるのが印象的だった。ナイン・テイラーズとは、九告鐘(死者を送る鐘)。
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2025年6月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2025年5月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3294ページ ナイス数:128ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2025/5

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2025年6月の感想・レビュー一覧
12

rinakko
自伝五部作より4作目。肺に影が見つかった主人公が、収容された結核療養所で過ごした日々が描かれる。痰の製造法を身につけ、“病と死の学問に没頭”しながら、ベルンハルトの筆致なのでどこか笑えてしまって暗澹とならない。そして医者への服従に抵抗し続け、立場を逆転させていく(少なくとも本人にとっては)。『悪霊』を読み返したくなる。
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rinakko
こちらも面白かった。ウィムジイ家の面々、なかなか癖があるw(先代公妃が素敵)
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rinakko
楽しみに読んでいるのは、一穂ミチ「ハイランド美星ヶ丘」と恩田陸「そして金魚鉢の溢れ出す午後に、」。新連載も面白そう。連載書評の服部真里子「無表情の神」もよかった。
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rinakko
再読。エデンの園を追われるエバから、復活のイエスに出会ったマグラダのマリアまで、女性たちを軸に聖書全体を俯瞰する試みが面白い。古代の男性中心文化における「他者」の視点で、様々な難儀が降りかかったヒロインの姿が浮き彫りになる。王国の実権を握るアタルヤ、救いのない物語の名もない少女、イスラエルの神に運命を賭けるラハブ、大国の指揮官を殺めるユディト。忌み嫌われた王妃はそんなに邪悪だったのか…。“マグダラのマリアが娼婦だったというのはファンタジーにすぎない” が、では何故そのような誤読が中世において定着したのか。
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rinakko
旧約聖書を人類の古典とする視点から、果敢に社会を糾弾する預言者の批判精神、多様な書物としてのダイナミズム、排他的民族主義と包括的普遍主義が併存することによる複眼的特色…などが読み解かれる。そして辺境の弱小民族の間で培われた信仰が、人類の精神史に多大な影響を残したという逆説的現象について。近年のキリスト教批判(人間中心主義や一神教のもつ暴力性)に対する、批判自体があまりにも杜撰だという指摘にはなるほど…と。物語文学としてのルツ記やヨナ書、ギルガメシュ叙事詩の件も面白かった。
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rinakko
長篇と思っていたら連作の6篇だった。金子作品を読むときには相応の覚悟をするのだが、今回は他の作品で味わったような辛さも凄みも感じることが殆どなくてむむむ…。最初の「独白する愛の犠牲獣」はよかった(ここからどこまで連れていかれるのだろうと期待した)。
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rinakko
おお、面白かった。すっかり騙されたけれど、こういうややこしい作品は大好きだ。引用されるマグリットの言葉〈目に見えるものは、いつもほかのなにかを隠している〉さながら、虚構は現実を隠していたし、その現実もまた…。曖昧で回りくどい感じの文章が幾つかあって気になったが、後から読み返すとちゃんと「なるほど!」と得心できる仕掛けに唸った。
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rinakko
こちらも面白かった! 小さな田舎村に思いも寄らぬ壮大な教会(もと大僧院)、転座鳴鐘術に夢中な教区長と熱心な鐘方たち…という出だしから即引き込まれた。人の名で呼ばれる8つの鐘が、長い付き合いの相方として鐘方(其々の鐘の担当者)から愛されている一方で、畏怖したり苦手に感じる人たちがいるのが印象的だった。ナイン・テイラーズとは、九告鐘(死者を送る鐘)。
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rinakko
3作品中、表題作と「うつつ・うつら」は再読。笑って読んでいたのにいつの間にか怖いところ(落ちたら抜け出せない虚ろのような)を覗かされるのが、赤染作品だなぁ…とあらためてしみじみ。そこにあるのかもわからない何かに届きたくて、やっぱり欲しい…と高いところに手を伸ばす。健気でひたむきなだけなのに、その姿は時に滑稽で時に哀しい。そんな風にしか生きられない主人公たちは、頼もしくはないけれど逞しくて、人は簡単には絶望出来ないものだということを思い出させてくれる。希望という名の病がそうはさせてくれない、と。
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rinakko
『ゴッホの犬と耳とひまわり』を読んだ流れで、まだ通読していなかった画集を引っ張り出した。ゴッホは狂気の天才画家などではなく、新しい美術を熱心に模索する理知的な画家であり探求者だった。そして語学も得意。あらためて面白かったのは、巨匠たちを模写した作品群。忠実な模写とは全く別物で、ゴッホが自己流に解釈して「翻訳」した作品はどう見てもゴッホ。“ゴッホがやるまで、こんな変わったことをやった画家はいなかった。” 写真がとても綺麗で、評する文章も的確でよかった。
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rinakko
堪能して大満足。事の始まりは19世紀のフランスで印刷された販促用の家計簿。余白に厖大な書き込みがあり、ゴッホの署名入りだった。語り手はその翻訳を恩師の河島から依頼されるが、依頼主曰く「真筆の可能性はひくい」。と、ここから先の展開は予想外な広がりを見せ、話がどこまで逸れるのかと思うとまたゴッホ周辺に戻る。宮沢賢治、初版『月に吠える』の装幀、メアリー・シェリー…縦横無尽な蘊蓄(主に河島)と、登場人物たちの関係とが綾に結ぼれていく様は流石の見事さだ。語り手の記憶から掬いだされた絵本『森のなかのお城』も忘れがたい
rinakko
2025/06/05 11:15

“だが〔燃えるが如き〕というのはゴッホの作品の実態からも、書簡で示される心理からも、遠いのではなかろうか。愛しい夫のもとへ義兄からとどいた数百通の書簡を精読したヨハンナが得たキーワードは〈静穏〉だぞ。それなのに百年後のいまも〈炎の作家〉と呼ばれつづけている。(略)ぼくらは実篤以来、ずっと画家に炎を背負わせている。”

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rinakko
いかに貞節であったかと、そこばかりを誉め称えられてきたオデュッセウスの妻ペネロペイア。20年(半分は戦争、半分は冒険という態の寄り道と不貞w)も帰らない夫を、妻はただ賢明に耐えて待つしかないなんてどういうことよ…と思わずにはいられない。なので、ペネロペイアが己を語る声を聞けてよかった(それから12人の女中たちのこと!)。仲の悪い従姉へレネの造形も面白いし、“文化人類学講義”の内容には膝を打った。小川公代さんの解説も素晴らしい
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(6658日経過)
記録初日
2008/02/17(6814日経過)
読んだ本
3723冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
1121875ページ(1日平均164ページ)
感想・レビュー
1957件(投稿率52.6%)
本棚
1棚
性別
女
外部サイト
自己紹介

@rinakko.bsky.social

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