ネタバレ大御所ミステリー作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者だけど多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供まで作っていた。それが僕、藤阪燈真。父が「世界でいちばん透きとおった物語」という小説を死ぬ間際まで書いていたらしい。宮内の長男からの連絡から父の小説探しが始まる。一度も会った事のない父探しでもあった。これは電子書籍では出来ない、本当に作者さんに脱帽。本の最後の「」の言葉に胸がほんのり暖かくなって良かったです。

ネタバレシリーズ外伝。3つの短編「流転蜂」では島送りになった鮎川転が島で生きていく中で、名主や子供達、元流人の角五郎との付き合い、火事が起こった時の転の命がけの消火活動に思わず頑張れと。江戸へ戻ってくるのも間近か。「恋大蛇」京都、大阪と共闘した弾馬。恩人の娘と両想いなのにお互いを気遣い一歩がでない。良い結果になり、江戸でまたお目見えしそう。「三羽鳶」三羽烏ならぬ三羽鳶、銀波より少し若い世代の３人が確実に力をつけていってるのが嬉しい。

ネタバレシリーズ第3弾。魅力的なキャラクターが多い中山さんの作品の中でも強烈な毒島さん、作家であり刑事でもある。出版社が放火され、公安の淡海が捜査を始めると毒島が現れて、毒島の独特な観察眼と話術で犯人を追い込んでいく。相変わらずの毒島が犯人をこき下ろしていく毒舌ぶりは凄い！ラストはまさかねっと思っていたら、いつものどんでん返し！いつも通り面白かった。

ネタバレタクジョ！第2弾。タクシードライバー６にんの連作。大きな事件も無いけれど、ゆったりしながらメンバーの悩みやら成長も垣間見える。タクシー運転手が女性だと珍しがられたり、男性より怖い目に合うこともあるだろう。でも、乗客がマンションの前まで私の車で行ってくれたことが嬉しい。確かに私も男性ドライバーの時は家の前まで行って貰わなかったな。とても暖かいラストで良かった。続編あるのかな？

ネタバレシリーズ第2作。武家火消しが太鼓打ちを打たせないために邪魔をしたため、火消しが動けず火事を消すことができない。武家火消しは大名屋敷の中にあるので、よそ者は入ることができない。武家火消しの家族を誘拐し、火事を知らせる太鼓を叩かせないようにする。しかし、武士ならば元町人が多いとしても、お家を守るためならば頭を切り捨てても太鼓を叩く本文を守るようにすると思うのだけれど。新之助は成長したし新たなメンバー武蔵も加わった。一番は深雪さんが素敵！次も読んでいきたい。

ネタバレ八丁堀おゆうの1冊目。なんだかんだで２冊目から６冊目まで読んじゃったのですが、１冊目が読めていなかったので。アラサーの元ｏⅬ、関口優佳が祖母の家に住み、祖母の日記を読み家の扉をくぐり江戸時代へ。江戸と現代で二重生活。優佳は友人の宇田川の力を借り現代科学を駆使して謎を解いていく。いかにして江戸の人達に真実を伝えるのか？楽しめた。

ネタバレ軽いラブコメ。恋愛とスノーボードのお話。広太のような浮気する男はほとぼりが冷めたらまたまたやるでしょうね。７つの短編小説が繋がっている。日田の方が人間的に広太よりずっとずっとマシ、桃実は日田と幸せになって欲しい。

ネタバレ５０代の律子さんは、慎ましく生きてきたのだけれど、突然の死を迎えた時、「善い魔法使い」へ。ランプの魔神、空飛ぶ車、学校の妖怪、などなどファンタジーいっぱい。あとがきで書かれているように「ささやかな、小さな魔法の物語」たまには、心がほっこりするこんな小説もいいかな。

ネタバレ殺された刑事の長島日樹は誰に殺されたのかも解らず成仏できずにゴーストに。血の繋がっていない妹、聖奈が兄を殺した犯人を捜すために刑事となり捜査を見守る。日樹は内通者の疑いもかけられ無実を訴えようにも幽霊ではどうすることも出来ない。まぁ～どんでん返しも無いし事件の真相ももう少し捻りが欲しかったかな。

ネタバレうる波は事故死した夫の幽霊と一緒に暮らしている。罪に問われはしないけど罪が消えることはない千花。「マタ会オウネ」秋くんと春くん、春くんを失っても再生しない選択をした秋くん。いつか夫の鹿野くんのロボットを作って欲しい。うる波の覚悟は普通ではないのか？幽霊はいなくても自分の中にいる大切な大事な人に生前のように語り掛ける人はたくさんいると思う。うる波さんには姿も感じられるのね。自分の気持ちに寄り添っていく気持ち、最後の西島さん夫婦の秘密も共に生きていく覚悟があればとやかくいわれなくていいのではと思う。

ネタバレ新型コロナが流行する前にこの本が書かれたことにビックリ！新型インフルエンザによるパンデミックでの混乱や日本の社会保障、健康保険の在り方が重問題と説明されていて思わず日本大丈夫なのかと。少子高齢化が進む現在、医療費問題も身につまされる。政治家だけでなく私達一人一人の国民が考え、この先、子々孫々が苦しむようなことにならないように手立ても必要かと思う。これからもコロナや変異型インフルエンザがいつどこにでも発症することも心しておかなければと思う

ネタバレ大御所ミステリー作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者だけど多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供まで作っていた。それが僕、藤阪燈真。父が「世界でいちばん透きとおった物語」という小説を死ぬ間際まで書いていたらしい。宮内の長男からの連絡から父の小説探しが始まる。一度も会った事のない父探しでもあった。これは電子書籍では出来ない、本当に作者さんに脱帽。本の最後の「」の言葉に胸がほんのり暖かくなって良かったです。

ネタバレ寂れる元ニュータウン、昔から居住しているカツテと後からの移住者達との確執。校則がなく法律を破らなければ何をしてもいい高校。両親の病院で透析を行う男子高校生の和泉と同じように透析を行う杏梨。杏梨は魔女裁判に興味が有る女子高校生。杏梨が殺され血を抜かれた状態で発見される。和泉が事件を追ううちに町と出生の秘密に気づく。カツテ以外は犯罪加害者の家族が居住していた。和泉の担任であった弁護士の佐瀬先生も和泉を支えていくだろう。いろいろな問題を考えさせてくれた。