ネタバレ木挽町の芝居小屋裏で起こった仇討ちの当時の様子を聞きに来た謎の武士、仇討ちの本懐を果たした菊之助の縁者。乱心した菊之助の父を止めようとして誤って死なせてしまった下男の作兵衛を探しに江戸へやってきた菊之助。芝居小屋で働きながら作兵衛を探す。吉原生まれ幇間上がりの木戸芸者の一八。元武士で芝居の殺陣指南の与三郎。穏亡に育てられた衣装係のほたる。小道具職人の久蔵とお与根。元旗本の筋書の金治。最後に父の乱心の原因と仇討ちの真相と菊之助を助けたみんなの心持ちと仕掛け。最後まで一気読み、さすがの直木賞受賞作。

ネタバレ大学入学で地方から東京へ。青春時代、恥ずかしいこと、意味もなく過ごした日々、若者特有の無謀さ、なぜか夢中になった事、勉強そっちのけで遊んだこと、バイトの日々、そんな一年を描いている。物語にどっぷりはまって。出会った人達のその後も合間に挟み、そして、世之介自身をも。世之介がこの後どう過ごして行くのか続編も読んでみたい

ネタバレシリーズ第8弾。富次郎が話を聞いた後に、どんな絵を描くか迷い悩む。その絵を見てみたいと今回は特に思った。神様が集まって博打に！だけでも面白い？けれど人並みに一喜一憂、それで振り回される人間達。神様に愛される「土鍋女房」SFっぽい「よって件のごとし」はメッチャ怖かった。夜読んでいると夢に出てきそう。あぁ～どうか、おちかさん、無事に赤ちゃんを産めますように。祈るしかないけれど。

ネタバレ別件で逮捕された犯人が爆弾の予言をする、スズキタゴサクが取調室で刑事とクイズで丁々発止。翻弄される警察組織。予言された直後、秋葉原の廃ビルが爆発。いろいろなタイプの警察官が通り調べ、スズキから情報を引き出そうとするがうまくいかない。スズキも悪意に戦慄する。最後の爆弾は見つかっていないで終わるラスト。次作が気になる。

ネタバレ平清盛の晩年そして死。清盛の後を継いだ宗盛を補佐した弟で相国（清盛）最愛の息子と言われた知盛が平家の衰退を食い止める孤独で悲しい悲劇へと戦う姿が辛い。木曽義仲をはじめとする反抗勢力との戦が中心。下巻は義経との攻防だろうな。妻の希子、子供の知章、共恵との家族愛。結末は判っているのだけど。

ネタバレろくに高校に行かず、夢中になることもなくただ日々を過ごしていた大田。先輩から一ヵ月ほど1歳10か月の涼香の子守りを頼まれる。断り切れず引き受けたが、泣き止まず、ご飯を食べない、言葉も分からない、涼香に振り回される。工夫をこらし奮闘する姿が素晴らしい。涼香が全部忘れるだろうけれどこのひと夏の思い出が大田を一回りも二回りも大きく成長させてくれた。これからの大田君を応援していきたい。

ネタバレ木挽町の芝居小屋裏で起こった仇討ちの当時の様子を聞きに来た謎の武士、仇討ちの本懐を果たした菊之助の縁者。乱心した菊之助の父を止めようとして誤って死なせてしまった下男の作兵衛を探しに江戸へやってきた菊之助。芝居小屋で働きながら作兵衛を探す。吉原生まれ幇間上がりの木戸芸者の一八。元武士で芝居の殺陣指南の与三郎。穏亡に育てられた衣装係のほたる。小道具職人の久蔵とお与根。元旗本の筋書の金治。最後に父の乱心の原因と仇討ちの真相と菊之助を助けたみんなの心持ちと仕掛け。最後まで一気読み、さすがの直木賞受賞作。

ネタバレ横山秀夫の幻のデビュー作。15年前の女性教師の自殺は他殺？！一本のタレコミから捜査が動き出す。時効まで２４時間を切っている。タイムリミットが迫る中、教師殺人の真相に３億円事件が絡んできて。取調室での供述は真かウソか、其の裏取りは出来るのか。高校生３人組のツッパリがなぜか懐かしい。１５年の流れで各々の深い闇を抱えてその後の人生が狂わされていく。面白く読み応えあり。

ネタバレツバキ文具店の続編。ミツローさんと結婚しＱＰちゃんの母になったポッポちゃん。家族の絆を少しずつ深めようとして頑張っている。鎌倉の四季と日々の暮らし、料理も美味しそう、お手紙も弱視のタカヒコ君からお母さんに送る手紙には胸を打つ。