ネタバレ貧しい農民の娘のウメは家族と共に村から逃げ出す時にみんなとはぐれる。天才山師の喜兵衛に拾われ、銀山の知識や未知の鉱脈のありかなどを教えて貰い女ながら坑道で働きだす。銀山の過酷さ、労働者のほとんどが肺を患い亡くなっていく。ウメも鉱山で働く夫の隼人、そして息子まで亡くす。喜兵衛が誰よりもウメのことを気遣い、先のことを考えていたことを知ったウメが気持ちを強く持ち生き抜いていく。石見銀山のウメによる史記であり、一代記でもある。

ネタバレ大雪の日、人気作家の御津島麿朱季がこだわりぬいた屋敷の新築お披露目が行われた。招かれたのは作家、編集者、文芸評論家など。登場人物が多くその上間取図も、何度もページを行ったり来たり、頭がこんぐらかっちゃう。でも本当に実際にこの家を建てちゃうって！自宅をモチーフに殺人事件をって！謎解きも納得。でもそれで終わらないって！エピローグで！

ネタバレ貧しい農民の娘のウメは家族と共に村から逃げ出す時にみんなとはぐれる。天才山師の喜兵衛に拾われ、銀山の知識や未知の鉱脈のありかなどを教えて貰い女ながら坑道で働きだす。銀山の過酷さ、労働者のほとんどが肺を患い亡くなっていく。ウメも鉱山で働く夫の隼人、そして息子まで亡くす。喜兵衛が誰よりもウメのことを気遣い、先のことを考えていたことを知ったウメが気持ちを強く持ち生き抜いていく。石見銀山のウメによる史記であり、一代記でもある。

ネタバレ「楠谷佑」のペンネームで合作推理作家の大学生コンビが謎に挑む。本格推理であった＜読者への挑戦状＞が二度も！案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が撃ち込まれ、別の案山子が消失、ついに殺人事件が！現場は雪の密室事件！森の空き地で堂島の死体が、雪の上には堂島の足跡しかない。宵待荘に宿泊しているスター歌手の丹羽も続けて殺される。推理作家の理久と真船が話し合いながら解決へ。ただ、動機がなんとも、でも面白かった。シリーズ化も待ってみたい。

ネタバレ連続ドラマ「アンフェア」の原作。出版社に届いた「推理小説・上巻」という原稿。そこには殺人事件の詳細と予告が。事件を防ぎたければ続きを入札せよという前代未聞の要求が。なかなか読みにくいストーリーではあったが、雪平夏見刑事ががかっこいい。瀬崎という男、相手に才能がないとかいうくせに、最後を読んであんたが才能ないじゃんと笑ってしまった。

ネタバレ６つの短編集。「出会いなおし」と「青空」は登場人物が持っている純な心持が前面に出るけど、心に響く優しい物語。なんか一服の清涼剤のよう。人と人の出会いは、縁は、一つでもずれていたり、時間差があったりすれば出会えなかったかも。解説を読んで、思わずうなずいていた。これからもどんな出会いが待っているか誰にも分からない。でも、だからこその楽しみでもあるんでしょう。

ネタバレ医療ものの短編集。お医者様が出てきて、どこかに嘘というか秘密があって、悪人はあまり出てこず、人間関係のドラマ。珠玉の六編だけど短編でなく中長編にした方が深堀りして良かったのでは。

ネタバレひかりの魔女の2冊目。まぁ～ひかりばあちゃんみたいな人は現実にはいないだろうけど、喫茶店から始まる人と人のつながりが、最後の最後まで関連して広がっていく。連作みたいになってるけど、どんどん明るくなっていく人達を読むと、こちらまでほんわか、優しい気持ちになって幸せ気分。

ネタバレ宙には育ててくれている「ママ」と産んでくれた「お母さん」がいる。愛情いっぱいで接してくれるママの風海とイラストレーターで活躍し、大人らしくないお母さんの花野で「さいこーにしあわせ」だった。宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風香の元から花野と暮らし始める。ご飯も作らず子供の世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートには行くお母さんとの生活。手を差し伸べてくれたのは商店街のビストロで働く佐伯。宙は佐伯から教えて貰ったレシピをノートに書き留めていく。やっちゃんの作る料理はどれも美味しそう。

ネタバレヒソップ亭の続きなので、てっきり夕食提供かと思ったら、そううまくはいかない。真面目で頑張り屋さんの安曇が掛け持ちで働く中、不景気で状況が悪くなる中、疲弊していく。現状を何とかしたいと思う章に町一番の料亭の主人からもたらされた仕出し弁当の話。安曇のデザートも美味しそうだし、ええ戦力になりそう。最悪の事態になる前になんとか好転しそうな気配が出てきてホッと。次回が楽しみ。

ネタバレくらまし屋シリーズ８作目。平九郎の前に、夜討ちの陣吾が幼馴染の比奈をくらまして欲しいと。大丸の神童の素休君が炙り屋の迅十郎に比奈が狙われないように、両方雇うという誰も考えつかない案を出す！比奈が巻き込まれた陰謀の黒幕は迅十郎が炙りました。平九郎も追っ手に負傷されて危なかった。助けてくれた玄九は平九郎の頼みを聞いてくれた。３人って平九郎の妻子とたぶん剣のお師匠さん、後の一人って黒幕かな？

ネタバレ今回は茶室で密室殺人。怪しい侍がちょろちょろ、なんと遠山の金さんこと遠山金四郎！そして宇田川は監視カメラを仕掛けたり、ドローンを飛ばしたり、地下室を見つけたりと現代の最新機械で大忙し。最後に現代用語の種明かしでの失言。お互い人の失言には気が付くけど自分の方は気づかない！さて、2人の恋のさや当て？！どういうふうにもっていくのかしら。密室の謎より気になるわ。