全体的に登場人物たちに分け隔てなくやさしい眼差しを感じる。それでいて、背筋が寒くなるストーリーもあり、また、人間的な成長の話でもあり、よい読書となった。

全体的に登場人物たちに分け隔てなくやさしい眼差しを感じる。それでいて、背筋が寒くなるストーリーもあり、また、人間的な成長の話でもあり、よい読書となった。

よもや、こういう危険な内容とは驚き。ペンネームで書くのは当然だ。自分としては、異国を感じるところと同質性を感じるところと半々。民族を超えて人類のたそがれのようなものを感じた。やはり、即応性のない固定化した規範は、何であってもよろしくないのだ。

若き日にローマを周遊していたら後の歴史は変わっただろうか。戦術はあっても戦略がないは、笑った後にいろいろと思い当たり、肝が冷える。コモドゥスのそばに誰かがいれば、評価は一変しただろうか。

人気も頷けるエンターテイメントとなっている。

映画グラディエーターIIを見たことをきっかけに読書。自省録で有名なマルクスアウレリウスの治世をひもとく。皇帝を経営者として物語るのでとっても面白い。先代の平和の世に悪い芽が育っていたようだ。

事前情報なしで読んで正解だった。帯のとおり、状況をよく整理して、論理的な筋道を探ることがサバイバルへと繋がっている。思わぬ拾い物。すべてのシリーズを読みたい。

不安だったが、よかった。相変わらず、捜査というより、巻き込まれている印象。コミュニティに対する地形的な要素もあるのだろうか？ある特定の職業の危険性も示唆している気がした。

なんとかマンって名前が多い気がする。海外じゃ、そういう響きを持つのだろうか。

ちょっと画竜点睛を欠くが、あの有名なドキュメンタリーを輔弼する内容となっている。「あの人は変わってしまったな」と言われるのは、愛されている証拠。まったく余計なお世話だが、タイミング的に母校に帰るのは今なのではないか。

先入観故か顔に深遠な印象を受ける。これからのアトラクションは、ニーチェとかこの人になってみる仮想現実体験が面白いと思う。考えられないぐらい物凄いが、基礎は学習して構築してたり、結婚も二度していたり、想像より人間味があった。

古きよき匂いのする暗号に関する非常に面白い読み物。解読方法の構築もさることながら、ハニートラップによる 情報取得は、今に続く大事な手法らしい。立ち上げ前の政府の意識の低さは、時代が時代だしそういうものかなと思うが、電信にしても電話にしても新技術に繰り返されるパターンであり、少しだけ鼻白む。

同時に暗号の本を読んでいるので、興奮しながら楽しく読んだ。画期的な発明も結局のところ、小を積んで大をなすでできている。モールスの人生も興味を引いたが、それにしてもエジソンを改めて自伝を読み返したいと思った。新技術に対する人の無理解は、しょうがないと思った。

最近の事件の内実を抉るような内容の物語。主人公の徹底的な泥臭さ、賭場で損を承知でコインを積んでいくようなスリルが堪らない。続編を期待したい。もっとたくさん読まれるべき作品だと思った。

上巻であれだけ苦労したというのに、ピンチのわんこそばは続き大団円で 三者三様の生き様と星の巡りが交錯して、矛盾に身を置かせ、読者も一緒になって考えざるを得ないような引き込まれる素晴らしい物語でした。

あぁ、中国に生まれて、氏の作品をことごとく読みたいとすら思った。闘文虫の場面にも血が沸騰した。相当に面白い作品だ。

人間心理の綾と絡めて広げた風呂敷をちゃんと引き戻すのは、見事に他ならない。

思ってたのとは、少し違ったけれども、異国情緒漂う雰囲気に酔いしれた。独特の静謐さを感じる文体である気がした。結末には、長く息を吐くような何かを諦める感覚を得た。

運び屋労働の実態に迫るルポ。まずもって、冒頭のインフォーマル経済の統計に固唾を飲んだ。ここでも一番の弱者が危険な末端労働に組み込まれ搾取されている現実がある。

水曜日の説のようだがキツネが行方をくらました事は、日本文化の重要な変化をあらわしていると教えてくれる。「山上がり」というセーフティネット。馬頭観音の意味。自然への畏敬の念をまた、持てるような国であってほしい。

海外で味の素を売っていく苦労の記録。異文化ならではの聞きなれない言葉、リパック業者や419の詐欺、ラマダン太りなどなど。内部不正を防ぐ仕組みやキーメニューによる売り込み、政治不安による暴力への緊張感。憧れの海外赴任だが、なかなかハードだ。