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mikeneko
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連作短編集。章ごとで視点と人物が変わる。大分時間をかけて読んでしまったがゆえに、繋がっている章と繋がっていない章とがある気がするのだけど、万華鏡のように宵山を主軸にクルクル回っているから厳密にはどれも繋がっているということなのでしょう。ファンタジーなパートと、コメディなパートがバランスよく入っていて楽しめる。そして他作品との繋がりもちらほら見られる。森見作品のキャラクターらしさ溢れる掴み所のない軽妙洒脱な乙川が好きでした。
0255文字
mikeneko
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火星をテーマにしたラジオ番組の男性脚本家が主人公。彼の自宅に自称火星人の男が訪問してくる。適当にあしらうつもりが気狂いにしてはやけに凝った設定と堂に入った話し振りに驚く。やがて主人公は、男が地球人の振りをした火星人なのか、火星人の振りをした地球人なのか分からなくなってくる。行きつ戻りつする主人公の思考と感情に、早く警察呼べばいいのに、と笑いながら読んでしまった。安部公房は独特の文体が読んでいて非常に心地良く、ユーモアの比重と比喩表現が大変好み。ラスト、結局どっちなのか分からない感じも薄気味悪くて良い。
0255文字
mikeneko
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熱帯という誰も読了したことのない本を巡った物語。今までの森見作品とは毛色が違い、コメディよりもファンタジーが色濃くなっている。読了後にあれこれと考えさせられるが、ハッキリとした答えが出る結末や内容でないだけに面白いほどに考えてしまう。池内氏の真似事をして長々と自分の考えをスマホのメモに書き連ねた結果、謎が深まるだけになったがそれが熱帯なのだろう。普段とは違った不思議な方向に振り切った作風も良いなと感じたが好き嫌いは分かれそう。読了後に考えを巡らすのが好きな人には合う。著者自身が帯に書いていたがまさに怪作。
0255文字
mikeneko
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過去に諜報員を経験したモームが虚実交えて書いた連作短編スパイ小説。相変わらずキャラクターが細かく描写されているので自然と脳裏に人物が浮かんでくる。この感覚は他の作家では味わえない気持ち良さがある。そんな個性豊かな彼らのユーモア溢れる会話劇が素晴らしい本作。2章にて警察がアシェンデンの部屋に突如来訪する。身構えて出迎えたのに先方の頭の出来が悪いことに気付き肩透かしを食ったアシェンデンが、一転して刑事たちを手玉にとる様子が最高。軽妙洒脱な会話の中にモームの面白さがある。ユーモアと哀愁漂うラストも良かった。
0255文字
mikeneko
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探偵だと勘違いした依頼人と、探偵の真似事をする作家、そして探偵小説だと思い込んで読む私。厳密には、というか明らかに探偵小説ではないのだが、それっぽく話は進んでいく。もちろん一向に謎は解けないし、何なら読めば読むほど謎は深まっていく。なので頭に気持ちよく流れ込む文章と独特な言葉選びや台詞、表現力を楽しむことにした。傘が壊れたらそれはもう傘という名前ではなくなる等、とにかく着眼点が面白い。言葉や言語に対する拘りを強く感じた。そんなことばかりに囚われていたらいつの間にか読み終わっていた。不思議な読書体験だった。
0255文字
mikeneko
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久し振りの森見作品。初の書簡体小説らしい。あまりにも読み易過ぎて、あまりにも小分けにして気軽に読めるが故に、異様に時間がかかってしまった。それは作品ではなく私のせいです。文通武者修行と称して、色んな人々にユーモア溢れる手紙を送る主人公の守田一郎。最終章の集大成である長い手紙が一番好きだった。「詩人か、高等遊民か、でなければ何にもなりたくない」という台詞。ヘッセと漱石だろうなぁと思っていたら作中とあとがきに、どちらの名前も出てきて思わずニヤニヤしてしまった。
0255文字
mikeneko
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極度な合理的思考と欠落したかの様な感情の希薄さが合わさり、サイコパスな性格に仕上がっている主人公の古倉さん。世間の共通認識として存在する『普通』が理解できず、身近にいる同年代や同性の喋り方や服装をトレースし、擬態して日々を送っている。極端に描かれたキャラなのに共感できる部分を多く持ち合わせているのが面白い。世間が描く普通から外れたら爪弾きにされるのが世の常で、異常は淘汰される。だからこそ無意識の内に普通を演じる人は大勢いると思う。結局自分の居場所を見つけて生きるのが一番だけど、それが難しいから世知辛い。
0255文字
mikeneko
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ネタバレ成り行きで探偵の真似事をすることになった敬太郎が活躍する愉快な前半と、それとは全く雰囲気の変わる後半の対比が印象的。須永についてのお話は別段不幸というわけでもないのだが終始仄暗い印象が付き纏う。本来の望みとは違う方向に向かって行く自身を制御できないのか、理性的に考え過ぎた結果一切の自己を殺してしまうのか、或いは己の中で勝手に作り上げた他人と会話し過ぎて何もできなくなるのか、いずれにしても行動力を欠き過ぎるのは勿体無く、また情けない。最後にようやく変化の兆しが見えるのが良い。思考は大切だけど、行動も大事。
0255文字

読んだ本
160

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15

読みたい本
109

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読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/21(5551日経過)
記録初日
2010/01/21(5551日経過)
読んだ本
160冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
54104ページ(1日平均9ページ)
感想・レビュー
73件(投稿率45.6%)
本棚
3棚
性別
血液型
AB型
職業
その他
現住所
東京都
自己紹介

2016/11/25再開

読書を習慣付けることを目標に。
再開以前に読んだ本の内容を微塵も覚えておらず悲しい気持ちになったため、再開以降に読んだ本はどれだけ拙くなろうとも備忘録として感想を書いております。

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