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2024年11月の読書メーターまとめ

Narumi
読んだ本
10
読んだページ
2775ページ
感想・レビュー
10
ナイス
69ナイス

2024年11月に読んだ本
10

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Narumi
現在と違い、名前は知られていても顔は知られていないんだ、ということをしばしば思い出させられ、整理しながら読まないと置いてきぼりになります。上巻の方の、酷い目に遭ったのに餞別をもらったから土産は買って帰らないと、とか思うのも妙にリアル。この巻の後半は子供の行方が気になって陰謀どころじゃありませんが、解決後の老女と中年寄(役職名)の女性同士の会話がけっこう怖く、こういうのは男女関係ないなと…。それにしても島津がそれほど貧乏だったとは。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

Narumi

『赤い薔薇ソースの伝説』ドラマ版の1話が配信されたので見てみましたが、これはわりと期待以上かも…? 原作は歴史小説っぽいので、手持ちのメキシコの歴史の本を読もうと思います。原作はシーズン1が終わったら読み始めようかと。主人公は映画のあか抜けない雰囲気(失礼)の方が好みではありましたが。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
10

Narumi
この本の二編ほどは、人気のある小説家(というのか…)と、それに挿絵を付ける人が出てきて、作家と絵師の売り込み方とかかなり現代的な感じもするんですが、実際に本とか出ていてベストセラーなんかもあったわけだし、こういうもめごともあったのかも。デマが飛んで中傷されるとかも、いつの世もあることなのかもしれません。表題作の絵のうまい子供は、父親が「こう言っていました」的な会話はあるものの、本人のセリフはなく、なんとなく雰囲気が怖い。
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Narumi
小三郎に似たタイプの浪人が登場して半次がなつかれます。拝領屋敷の所有権の話(よくある)とか人別(戸籍)を売り渡す話とか、あいかわらず細かい話ばかりでおもしろい。中で最後から2つ目の話はけっこうミステリーっぽいんですが、半次が最後に言うように、後味はよくないです。
が「ナイス!」と言っています。
Narumi
泣く子と小三郎っていうか、泣く小三郎。なんか小三郎が、泣けば何とかなると学習しちゃってるし、それを育てているのは半次なのでは…。それはさておきいつもの細かい話、特に松茸の話は将軍もなんだかみみっちいし笑えます。
が「ナイス!」と言っています。
Narumi
後半は半次が妻のことについて悩む話で、それが疑惑なのかな? この件はちょっと肩すかしに終わりましたが、迷子の話などいつもの細かい江戸の制度は面白い。時代小説をあまり読まないので他の人のはわかりませんが、このシリーズの1巻での痴漢冤罪ぽい話とか、この巻の相続話など、現在あるような事件が作者の知識に裏付けられて無理なく時代に溶け込み、こういう話はどの時代にもあるのかも…と思えるのが興味深いです。ただラスト、小三郎の状況を半次が笑っちゃうのがちょっともやもやするし、やや書き飛ばされた印象もある巻です。
tonbei
2024/11/23 01:02

なるほど。「佐藤雅美 作家」とするしかないですかね。それで気がついたんですが、このかた男性だったんですね。

Narumi
2024/11/23 08:15

Wikipediaによると、初期はまさみ、後期はまさよしで活動されていたようで、どちらが本名なのかはわかりません。私も最初、男性なのか女性なのかわからずに読んでいました。

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Narumi
冒頭いきなり半次が所帯持ちになっていて、えっ、彼女でいいの?と思うんですが、まあ子供が幸せならいいか…。この子お美代はほぼセリフもなく、ただそこにいることがたまに書かれてるだけですが、いるだけで安心です。この巻は蟋蟀小三郎というすごく腕が立つけど性格がおかしい浪人の正体を探るのがメイン。小説の登場人物としては憎めない感じですが、実際にいたらかなりイヤなタイプです。しかし話の筋として、生首の一件については前後関係がおかしい気がします。
Narumi
2024/11/20 23:22

佐藤雅美の小説は会話が淡々としているんですが、その淡々さがおもしろい。ややネタバレになりますが、いろいろあってみんなが小三郎に消えてほしいと思い、ある親分が殺すことにする。半次がそこに行き「あなたはおっしゃいました。小三郎には死んでもらいますと」「ええ、いいました」「どうなりました?」「催促ですか」のやり取りは笑えます。

が「ナイス!」と言っています。
Narumi
現在と違い、名前は知られていても顔は知られていないんだ、ということをしばしば思い出させられ、整理しながら読まないと置いてきぼりになります。上巻の方の、酷い目に遭ったのに餞別をもらったから土産は買って帰らないと、とか思うのも妙にリアル。この巻の後半は子供の行方が気になって陰謀どころじゃありませんが、解決後の老女と中年寄(役職名)の女性同士の会話がけっこう怖く、こういうのは男女関係ないなと…。それにしても島津がそれほど貧乏だったとは。
が「ナイス!」と言っています。
Narumi
江戸の岡っ引きの半次が事件の捜査で岡山まで行けと言われ、それは無茶な設定では…と思うんですが、主人公もそう思っているので大丈夫です。参勤交代の道中の細かいことがいろいろ書かれていて面白い。しかし江戸を離れると地理的な解像度がとたんに下がるため、岡山に行っていろいろあるけどページ数的にはそれほど多くありません。視点があちこち飛ぶのですが、そういうのにありがちな「この人はこれを知らないはずでは?」みたいなのがないのはさすが。
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Narumi
捕物っていうぐらいだから事件があるのだろうと思って読み始めても、最初の方は何が事件なのかなかなかわかりません。でも江戸の社会の仕組みのあれこれが非常に細かく書かれているので全く退屈しない。ただ引合いを付ける、抜くという話は別のシリーズ(鏡三郎か)の方がわかりやすいです。この本は初期作のようなので、これではわかりにくいかもということで後発シリーズで詳しく説明されたのかも。佐藤雅美の江戸ものは「これって現代人の感覚だよね」みたいな部分がほぼなくて読みやすいです。用語とかは現代ぽいのがよく出てきますが。
Narumi
2024/11/14 02:34

江戸を出たときに手下に「桑山さんの名前を出せ」という話があるんですが、この人たぶん、八州廻り桑山十兵衛シリーズの人ですよね。このシリーズってなぜか9巻と10巻しか電子化しておらず、手が出しにくいです。何か事情があったのかもしれませんが、作者ももう故人だし、なんとかしてほしいです。

が「ナイス!」と言っています。
Narumi
なんとなく買ったんですが、幻想SF作家であったらしく、私の好みよりもかなり幻想寄りでした。むしろ純文学なのでは…という気すらします。面白くないわけではないのですが、個人的にはSFとはちょっと違う感じがする。一応短編集ですが、表題作はかなり長い中編。主人公と一緒に街の変わり具合などを体験していく雰囲気ですが、ファンタジーなのかSFなのか不明です。あきらかに現代の地球とは違う世界なのに長さの単位がマイルやフィートなのがちょっと気になります。犬が出てくる話は作者が犬好きなのが伝わりすぎて辛い。
が「ナイス!」と言っています。
Narumi
文章は先日の『鉄道ひとり旅』と同じ人で、写真は別の人です。こちらは結構前に読み始めたものの中断していたんですが、『鉄道ひとり旅』で文章を読んだあとだと読みやすく感じました。写真が主だとどこを見ていいかわかりにくく。「ひとり旅」の方にも書かれていましたが、ディスカバージャパンのキャンペーンは大阪万博で増産した車両を使うためだったなど、あらためて聞くとなるほど、という話がいろいろあります。巻末年表では、マイナー路線がわりと早い時期からつぎつぎ廃線になっていたことがわかります。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/08/15(3779日経過)
記録初日
2014/03/25(3922日経過)
読んだ本
1209冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
383372ページ(1日平均97ページ)
感想・レビュー
933件(投稿率77.2%)
本棚
133棚
性別
現住所
海外
外部サイト
自己紹介

コロンビア在住の英日ゲーム翻訳者。アイコンは街で見かけたグラフィティです。
乱読です。歴史物多めかも。
基本的に外国の会社と仕事をしていますが、その一つに「年間どのぐらい日本語の本を読むか」と尋ねられたのが読書メーターを始めたきっかけ。
1999年からコロンビアに住んでいますが、ここ10年ほどで電子書籍環境が急速に整ってきたので、読書環境が大幅に向上しました。それ以前はたまにネット書店で本を買ったりはしたものの(送料が高い)、数は少なく、持ってきていた『地球の歩き方・中南米編』をなめるように読んだりしてました。
文字はマンガで覚えました。
小学校に入る前はときどき父が買ってくるマンガ雑誌(たぶんマーガレットとか)とか、創刊まもない雑誌「ディズニーランド」とか(年齢はお察し)を読んでました。ディズニーランドは新しもの好きの母の趣味でしょう。ディズニーは特に好きじゃないのに、ジャングルブックとかその他の童話とか、ディズニーの絵で思い出されるのがちょっと悔しい。
マンガはわたなべまさこの「ガラスの城」のファンでした。友達の家でお姉さんに雑誌を読ませてもらった時、「それ、『サインはV』はのってないよ」と言われた記憶があるので、世間的には「サインはV」がはやっていたと思われます。
小学校に入った時に「マンガはもう買わない」と言われましたが、読むこと自体は禁じられてないので、友達のところで読んだり、散髪屋や父の同僚のところで少年マンガや劇画を読んだりしてました。でも流行にはうといので、従姉たちが「ベルばら」とか言ってるのは理解できませんでした。のちに友達に借りて全巻読みましたけど。あと「花とゆめ」を買ってる子がいて、「スケバン刑事」とか読んでました。
小学校に入ると学校の図書室で本が借りられるようになったので、読書環境が大幅に向上しました(1回目)。
両親は子供の本とかに詳しいタイプではないので(父はのちにエンデにはまったりしてましたが)、口を出されることもなく、自分の好きな本を借りてました。「もえるイロイロ島」とか「海へいった赤んぼ大将」とかのタイトルが記憶に残っています。父はたまに出張に行った時に本を買ってきてくれることがあり、印象に残っているのは『二年間の休暇』です。児童書としてはかなり分厚くて、「これを与えておけばしばらく持つだろう」という父の考えが透けて見えます。あと、父はたまに手持ちの宮沢賢治を読んでくれました。
中学に入って文庫本と出会いました。同級生がハヤカワ文庫のバロウズ(ターザンとか)を大量に持ってて貸してもらいました。彼女に市の図書館の存在を教えてもらい(家からはちょっと遠かった)、読書環境が大幅に向上しました(2回目)。高校に入ると図書館が家と高校の間になったため、高校卒業までいろんな本を借り倒しました。その時の友達グループで星新一とかはやってて、その頃に筒井康隆とか半村良とか小松左京とか平井和正とか、日本人のSFものを読み始めたような。
高1の時に、なぜか一度「SFマガジン」を買ったのですが、それが「グイン・サーガ」の第1話の載った号で、すごく面白くて衝撃を受けました。30数巻で挫折しましたけど……
高校ぐらいから自分でマンガを買い始め、「LaLa」とか「プチフラワー」とかその辺を買っていました。大島弓子にはまったんですが、他の24年組の人にはさほどはまっていません。「ポーの一族」をまともに読んだことさえない。萩尾望都のSFマンガは好きですけど。この高校から大学あたりのマンガ体験にはかなり影響を受けていて、高校時代にイタリアルネサンスにハマったのはたぶんそのせい。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を読むのはお約束。ヴィスコンティ映画を見まくったりね…… その影響か、映画は今もヨーロッパっぽいのが好き。そういえば「ぱふ」(マンガ情報誌)を買ったりもしてた。
なぜか映画『ツィゴイネルワイゼン』からの流れで内田百閒にハマった時期もあります。全集はたぶんまだ実家にあるはず。
ただ小説のベースは翻訳もののSFで、ハヤカワ文庫の青い背表紙の本がたくさんありました。
大学卒業後、通信で英語翻訳の勉強をして、その後、ちょこっと仕事ももらったりしましたが、基本は派遣のような仕事をしてました。英語の塾講師をしてた時期もあります。
そして、魔が差したとしか思えない感じでコロンビア人と結婚してコロンビアへ。この時、持っていた本をほぼ全部手放しました。とうてい運べる量ではなく。
インターネット環境がぼちぼち整い(2000年頃のコロンビアには、本当にまともなネット環境はなかったんです)、十数年前に少しずつ翻訳の仕事が入ってくるまでは(ネットで探した。インターネットさまさま)ゴロゴロして、地元のテレビを見たり、少し改善してからは衛星放送で英語のドラマを見たり、暇を持て余してサイトを作ったりしてました。
という感じで現在に至ります。
ゲーム翻訳をやっているのは、最初の方でもらった仕事がゲーム関連だったので、プロフィールにそれを書いてるからかな? ゲーム翻訳をする人は少ないので、経験があると重宝されるようです。
自分でもゲームをしますが、PCゲームとモバイルしかしないのでマイナーっぽいタイトルばかりです。洋PCゲーム界ではメジャーなんだけど…… ファミコンとかのゲーム世代以前なのでゲーム機のゲームはよく知りません。そもそも始まりは90年頃にシャープのX68000を買ったことで……とかやり始めると長くなるので割愛。
日本語力の低下防止のため、日本人作家の日本語の小説を読むように心がけています。好きなのは昭和のミステリー、女性主人公の女性作家の小説、歴史小説、ゲーム小説っぽいの、ミステリー系、お仕事小説、小説以外のルポとか歴史の本とか。
英語の本はなるべく英語で読みます。これも歴史小説、SF、歴史の本など。
ファンタジーも読まなくはないんだけど、設定が「うーん」みたいなのがわりとあって難しい。その他の言語は翻訳で読みます。
マンガは一気に何冊も読むことが多くて記録するとタイムラインを占拠するため、ここには記録していません。現在、継続して買っているマンガは次のとおり(マンガはわりとファンタジーが多い):
「天国大魔境」「マロニエ王国の七人の騎士」「アンメット」「映像研には手を出すな!」「ぱらのま」「健康で文化的な最低限度の生活」「数字であそぼ。」「かげきしょうじょ!!」「アオイホノオ」「ヘテロゲニア リンギスティコ」「刷ったもんだ!」「しっぽ街のコオ先生」「桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?」「フラジャイル」「葬送のフリーレン」「リエゾン」「君と宇宙を歩くために」

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