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2024年8月の読書メーターまとめ

rakim
読んだ本
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9058ページ
感想・レビュー
23
ナイス
399ナイス

2024年8月に読んだ本
23

2024年8月のお気に入り登録
1

  • うりぼう

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • 轟直人

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rakim
叙述トリックの小説というのは知っていたので(あまりにも有名ですから)読み始めからあれもこれも疑ってかかっていました。でもこの読み方はつまらない…と途中からは加速をつけて普通に読んではいたものの、一旦「こうじゃないかな?」と思ったシチュエーションが一つ減り、二つ減りという具合で結局は答え合わせで意外な部分も「貴方もそうだった?!」と読了。先入観ありで読んだのは後悔でもありますが面白かったので、歌野さんの本また読んでみようかな。推理小説・警察小説好きではありますが、なぜかほとんど読んでいない作家さんなので。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
23

rakim
私が堂場さんの小説を読むきっかけになったと言えるのが沖田と西川のコンビが活躍する「警視庁追跡捜査係」の三冊のシリーズでした。今回はラストラインシリーズの岩倉刑事の新米刑事のころ、結婚前後のころなど彼のスピンオフ短編集。追跡捜査係ができてまもなく、志願して西川刑事が参加してくる場面が出てきます、堂場さんはご自身の警察小説の細かい相関図を作っていらっしゃるんだろうな、とちょっと覗いてみたい気持ちです。ラストラインシリーズとしては箸休め感覚の軽く読める一冊。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
現在のように情報が過多ではない時代の、ある程度の教養は持ちながらゆるゆるとした生活を送っている親戚関係にある4人の男女の取り留めない日常。語り手の町子は詩作を試み、2人の兄は様々な分裂意識を考察したり、蘚(コケ)の恋愛を研究しているし、もう一人の従兄は恋愛体質?の音楽受験生。多少なモダニズムも感じるユーモア系の小説だと思います。のめりこむではなくて何らかの想像力を掻き立てる一冊。あの時代だからの各人の個性が面白い。作家としてはそれほど積極的に活動されていなかったような彼女の他のものも読みたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
叙述トリックの小説というのは知っていたので(あまりにも有名ですから)読み始めからあれもこれも疑ってかかっていました。でもこの読み方はつまらない…と途中からは加速をつけて普通に読んではいたものの、一旦「こうじゃないかな?」と思ったシチュエーションが一つ減り、二つ減りという具合で結局は答え合わせで意外な部分も「貴方もそうだった?!」と読了。先入観ありで読んだのは後悔でもありますが面白かったので、歌野さんの本また読んでみようかな。推理小説・警察小説好きではありますが、なぜかほとんど読んでいない作家さんなので。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
厚い文庫として怯む活字の小ささ。それでも三大奇書の中では読みやすくはありましたが、私の根気では1日に50ページが精いっぱい。読みやすいと言っても、エンタとして興味深く一気読みなんて種類の本ではなく、二転三転する真相?また違う事件なの?という感じで「探偵が多すぎる」と思いながら読了。これで三大奇書なるものは読み終えたわけですが、衒学的が鼻についた黒死館、チャカポコだけが耳に残るドグラマグラ、結局タイトル通りの虚無と、読んだ自分を褒めてあげたい。読書の目的に「達成感」がある方以外にはどれもお薦めはしませんが。
rakim
2024/08/24 22:28

最初に手に取ったのは夢野久作のドグラ・マグラです。でも途中で挫折した学生時代。一応読了したのは小栗虫太郎の黒死館殺人事件で妊娠中の暇に任せてでした。読書メーターを始めてから「三大奇書」と言われていることを知り、ドグラ・マグラとこれを読みました。3作の中ではドグラ・マグラが一番好みだったかもしれない。印象的で脳裏に残る場面が多いという理由で。結局3冊読むのに半世紀近くかかったということになるなんて!

が「ナイス!」と言っています。
rakim
誉田さんは爽やか系からグロ系まで作品の振り幅が大きな作家さんですが、これはまたちょっと違った短編集。どちらかというとブラックなオチが多くて、SFっぽいものや少々オカルト風味のあるものまで、怪談とまではいかないけれど少しゾワゾワとしたので夏の読書には良かったかもしれない。
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rakim
平成の30年だけを生きた少年の物語。平成の始めに起こった事件、半ばに起こった事件、最後に起こった事件。それぞれに関わる刑事もそれぞれの物語を持ち、時系列をよく見ながら読むことをお勧めします。貧困、無戸籍、虐待、隠蔽、外国からの技能実習生、など色々な問題要素が現れますが混乱はしない。「絶叫」で登場した刑事の奥貫綾乃の持つ屈託が事件をより深くしたようで意外でした。600ページの長編ですが一気読み。平成の出来事を無理やり詰め込まないでもう少しページ数減らしても良かったかな、とも思いましたが。
うりぼう
2024/08/23 19:11

rakimさん、お気に入りと沢山のナイスありがとうございます。しっかりした感想が素晴らしいです。よろしくお願いします。

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rakim
架空の国の架空の切手を4000枚描いた31歳で夭折した画家、ドナルド・エヴァンズ。その彼の足跡を辿るように旅をし、彼に葉書を送るように綴られた書簡は、実に普通の文章なのですが、言葉のそれぞれから色々な想いを掘り起こしてくれる。戦争や災害の起こらない平和な架空の国々を作り上げた彼の魂に語り掛けるような気持になります。黄泉の友人への文章の雄弁さは匂い立つような詩情に満ちていました。そして数日前に読んだ澁澤龍彦。彼の最期が綴られていたことに因縁さえ感じます。読書にはたまにこういうことがある。
rakim
2024/08/22 17:34

チープで短絡的ではありますがドナルド・エヴァンスからの連想で、ビル・エヴァンスのジャズピアノを聴きながら読みました。(今は便利な時代「ビル・エヴァンス聴かせて」って言えば勝手に再生できる)。亡くした大切な人に毎日語りたいこと、文章にしてみようかな、なんて思ってもみたりして。

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rakim
もう一人タイムスリップした中学生の志郎は北条義時に(これって大河ドラマで小栗旬さんの役?)。タイムスリップした3人の学生以外に、亡者?あるいは時の伝承者?として登場する僧侶がいるのですが、タイムスリップ小説としてはなんだか私には意味不明でした。結局歴史を変えることは出来ない?し、でも変えてこうなった?としても曖昧だし、壮大な輪廻と考えるべきなのでしょうか。結局今現在は必然で、先人の生きていた積み重ねを意識させる歴史小説だったということなのでしょうね。自分の前世もあるかもしれない。
うりぼう
2024/08/21 10:30

rakimさん お気に入りありがとうございました。よろしくお願いします。

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rakim
売るため?と言ってしまっては身も蓋もありませんが、「文スト」関連本の体を取っている出版社さんのこのような企画は、忘れるには惜しい過去の名作や作家さんに若い方が触れるきっかけになると思います。幻想・耽美といってまず思い出す一人が私は澁澤龍彦氏。半世紀も前には私は密かに「ドラマニア?」だったし文スト読んだなら外せない。澁澤氏の小説はほとんど読んでいますが、考察やエッセイは目についたものしか読んでいなかったのでとても面白かったです。三島由紀夫氏との対談(と表紙装丁)目当てで購入しましたが、満足の一冊。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
幼馴染の友恵と武蔵がタイムスリップした先は平安時代末期。タイムスリップ物として読み始めたけれど、筆致が歴史小説っぽ過ぎてラノベ調と思って読み始めると挫折するかもしれない。どうやら二人は“巴御前”と“武蔵坊弁慶”として時代を生きてゆくようなのですが、史実、伝承としてはどちらも悲劇的最期になるのは知っているので、さてどうなるのでしょうかと不安…下巻へ。
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rakim
ネタバレ堂場さんの他のシリーズの登場人物が顔を出す楽しさは相変わらず、今巻ではこれまで岩倉刑事の記憶力の解明をしようと付きまとっていたサイバー犯罪対策課の福沢が殺害されてしまう。何故、何者に?と捜査を進めていく中で岩倉自身も襲われることに。このシリーズの悪の基である武器商人グループMETOの得体の知れなさは残しつつ、今回もピンチを切り抜けて次に続く。
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rakim
40~60ページぐらいの5つの短編集。「今」の何となく感じる違和感が満載で、実はそうだったのか!という二転三転するストーリーは、ミステリーとして新しい感覚があります。今のところ現代人の多くはサイバー環境の目まぐるしい変化に一生懸命に付いて行ってる(ふりをしている人も多いでしょうが)感じがありますが、落とし穴もあるんだよ、と言っている小説群のようにも思います。帯に本屋大賞ノミネートとありましたが、ちょっと???
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rakim
結局 真千代は自分と似たような負の宿命を持った人物を自ら作り、意のままに動かせるコミュニティを作ろうとしているのか。一連の事件で真千代が手を下した部分はどこにあるのか。人としてクズな人間が自業自得な結末を迎える内容はある種スカッともする。そのスカッとする前にある、読者である私にも生まれたクズの人間に対する悪意よりもっと直接的な復讐心という動機を持った悪意を真千代が操っていたとしたら…。ただ、真千代の復讐心の向きどころがちょっと不可解ではある。何故彼が恨まれなくちゃならなかったのか、とか。
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rakim
なんかお気楽なものを読みたくて、レビューを見ながら初読みの作家さんのものを探しました。主人公は目立たず地味な野菜の棒手振り稼業の八五郎。ところが長屋の隣人の浪人をはじめ、見知った人物がことごとく裏の顔を持っていて…という荒唐無稽な勧善懲悪コメディ。こういうの嫌いじゃないです。登場人物の個性が立っていて、読み切りを選んだはずが続きがあっても良いかななんて思いました。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
読んだのを後悔した初巻の始末が付かないと気になるので続きを。でもあれ?路線が違っちゃった?という感想。「殺人依存症」の胸糞悪さと違い、今回では被害者がある意味当然の報いだから?自分が被害者の悲惨な状況に感情移入できなくて醒めた目になってしまった(これは状況によっては私自身の中にも残酷になれる部分があるのかというイヤな気分にもなったが)からかもしれない。浜真千代の変貌が少々謎ですが、もし私が今巻から読んだら彼女の「以前」を知りたくて前巻を読んでしまうかもしれない。彼女はサイコパスなのかダークヒーローなのか。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
ネタバレネグレクト、虐待、無戸籍、多重人格、結婚詐欺、ギャンブル依存…と昨今の推理小説にありがちなテーマが盛りだくさんで、登場人物それぞれの魅力がちょっと掴み切れませんでした。それでも柚月さんの筆力で一気に読み切れましたが、何となく余韻が残らないのです。登場人物のライターが、結局犯人の悲惨な過去をドキュメンタリーにすることの割り切れなさや、だまされて殺害された被害者の無念の持って行き所が私には消化できませんでした。この類の犯罪小説に、ハッピーエンドを求めてはいないけれども。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
若いころ、某ブランドで英語翻訳の嘱託仕事をしていた時、イタリア語ファッション誌(L'UOMO VOGUE)を一部分翻訳する羽目になったのがイタリア語との出会いでした。四苦八苦はしたものの簡単なものだったのでその場は何とかなったものの、当時通っていたフランス語レッスンをやめて同じ場所でやっていたイタリア語レッスンを始め、そのとっつきやすさで虜に。というわけでいまだにイタリアという国とヒトには興味あります。イタリア語通訳の田丸公美子さんのエッセイは男女関係の事が多かったようですが、こちらは食分野のことが多い。
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rakim
「師弟 棋士たち魂の伝承」が面白かったので続編のこちらも。現役で活躍中の棋士さんがズラリと並んでいてより興味を持てます。それぞれの子弟の在り方の違いに驚き、ある場面ではちょっとジンときたりしました。将棋戦は気が向いたら見る(細切れで戦局を見る程度)ことがありますが、藤井聡太さんの面白さは別格としても、私は斎藤慎太郎さんの指し方が好みです。出てくるすべての棋士さんの対局を知っているわけではなくたまたま見たというだけのことですが。
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rakim
強盗とは言い難い商家一家の火付け殺人が起こる。様々な成り行きから、ぼろ鳶組の鳥越新之助が下手人として追われることに。新庄藩のピンチはどうなるのか?そして今までの人脈、火消し同士の信頼関係が、蠢く謀略を暴いてゆく。田沼様が届けた「てつが動く」という一言に痺れました。まだ火付盗賊改方になる前の平蔵、加賀鳶、町火消それぞれの個性が魅力的でスッキリします。新之助さんも生涯の伴侶を見つけられる??
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rakim
原麻希捜査官シリーズは「アゲハ」から残らず読んできたはずなので、所々既視感が??でもエンタメとして面白いので良しとして読み終えました。洗脳というしかない行為で起こる犯罪、ゲーム感覚で罪の意識が希薄で起こる事件、小説ではありますが、なんとなくシチュエーションが違うけれども現実で起こっていた事件も喚起させます。広田はどうなるの?ここまで関わってきた麻希の夫の活躍もまだありそう、という今巻、次の「グリーンファントム」も読まなければ。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
同時代を知っている同年配の作家さんだから小池真理子さんの著作はそれなりに読んできました。直木賞を受賞されたのも知ってはいたけれど、「恋」というタイトルと子育て真っ最中のせいで読んでいなかったので手に取りました。あさま山荘事件もテレビで延々とやっていたのを両親と見ていました。だからそのころの軽井沢もあの大学もこの大学もほとんど情景が想像できる、ある意味壮絶な恋の物語。そしてミステリーとしてもきちんと成立している。直木賞、納得です。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
スカートをテーマにアンソロジー、までいかなくても作文を、ぐらいだったら大人の女性ならたぶんすぐ一つや二つはすぐに思いつけそうです。(男性だったら、ほとんど発想が同じに??!)スカートでイメージする軽やかさとはちょっと違う曲者ぞろいのアンソロジー。佐原さん、中島さんのものが好みでした。神話から連想されただろう藤野さんの奇天烈な発想のも男性が語り手というところで面白。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
ミステリー好きなのでタイトルだけで選んじゃったのを後悔した一冊。蹂躙され無残な被害者になるのが少年か少女で事件は繰り返される。途中でやめようとも思いましたが、犯人たちのケリを見届けないと後味悪いしと思って読了…あれ、、続くってこと? 誰にも私自身はお薦めはしませんが、あの怪物の裁かれるところは知りたいかも。しばらくもう少し気楽そうな本を読んでから次(シリーズ一括買いしちゃったので)を読むか考えます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/24(5417日経過)
記録初日
2010/01/20(5421日経過)
読んだ本
3680冊(1日平均0.68冊)
読んだページ
1191905ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
2529件(投稿率68.7%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

一昨年来読書メーター投稿できませんでした。一昨年と昨年の2度の骨折入院、引っ越し2回、その他現実の雑事に追われ、それでも現実逃避は音楽と読書だけで、読んだ本は手帳でチェックして読書メーターに登録していない読了本が200冊以上になりました。だから少しずつ書き足していこうと再開です。またどうぞよろしく。(2023/10)

ナイスを下さる方、お気に入りに登録して下さる方、ありがとうございます。とても読書の励みになります。
私側からは共読本が多くて(なるべく50冊以上、中には500冊以上同じ本を読んでいる方もいらっしゃいます)、本の感想を書いていらっしゃる方(その他親戚・知人)のみをお気に入りに登録しています。

感想は規定の255文字に収まるようにしているので(それを面白がってもいる)、言葉足らずや意味不明な部分もあるかと思います。ご容赦を。「ですよね」は「だよね」で1文字節約できるし体言止めも多くなりがち、というわけです。良かれ悪しかれ思い入れがある本は書きたいことが増えてしまって。 

とにかく雑読。経済的・物理的理由(重い本は寝転んで読み辛い)で今は90%以上文庫本を読んでいます。
読書メーターのおかげで、知らなかった作家さんやジャンルの本も手に取るようになりました。読友皆様ありがとうございます。

「お仕事」「悪人バッタバッタとやっつける」「歴史」「ほっこり暖か」「異常心理」「囲碁・将棋」「犯罪解決」「若人成長」「お気楽捕物帳」「あぁ…」「懐古浪漫」「美味しいもの」「パズル」「笑える」「数学」「噺」「美学・哲学」系が好きなようです。時々は後ろめたい?わけじゃないけれど「文学」ぽいものも(笑)

音楽は、ジャズ・ブルーズ・ロックが好き。

★最近読本のお気に入り10冊
・嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原 万里)
・楽園のカンヴァス(原田 マハ)
・わたしを離さないで (カズオ・イシグロ)
・夜露死苦現代詩(都築響一)
・海の仙人(絲山 秋子)
・辰巳屋疑獄(松井 今朝子)
・一瞬の夏(沢木 耕太郎)
・離愁 (多島 斗志之)
・遊女(ゆめ)のあと (諸田 玲子)
・三悪人(田牧 大和)

・・・その他は本棚の「読んでよかった」欄に・・・



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