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2024年10月の読書メーターまとめ

rakim
読んだ本
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感想・レビュー
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339ナイス

2024年10月に読んだ本
20

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rakim
恋人からの別れがあったとき、多くの女性は怒る。泣きわめこうが静かに涙を拭おうが怒りが奥底にはある(と女性友人と自分の経験も含み思いますが)。それだけに「過去」という名の箱に放り込んでしまえる。一方、男性は「途方に暮れる」場合が多いのじゃないかと。(中には執着が強くて怒る場合もあるでしょうが、執着自体が別れの原因であることに気付いていないだけ)途方に暮れた後に「過去の一部」としてどこかで生かしているようにも見える。それぞれの過去が、いつか聴いた音楽のように愛しい短編集。どれも良いけれど「木野」が好みでした。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

rakim

ナイスやメッセージを下さる読友さん、ありがとうございます。 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:6144ページ ナイス数:658ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/49469/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
20

rakim
誰もが考えたことがあるだろうどこかにいる同姓同名の他人。それが凶悪犯だったら…。というストーリー。例えばあの苗字の人は絶対にあの名前は付けないだろうな、と思う名前は簡単に検索できる今なら多いだろうし、少々珍しい苗字なら「この苗字の犯罪者出ませんように」と思うだろうし←これ私です。同苗字の作家さんがいるのでよく「ご親戚ですか?」と聞かれます。だからこの小説の「大山正紀」という登場人物の名前はある意味絶妙だとも。少し同じ名前の登場人物が多すぎるのと、最後の方が少し整理がつきにくく感じましたが面白く読みました。
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rakim
恋人からの別れがあったとき、多くの女性は怒る。泣きわめこうが静かに涙を拭おうが怒りが奥底にはある(と女性友人と自分の経験も含み思いますが)。それだけに「過去」という名の箱に放り込んでしまえる。一方、男性は「途方に暮れる」場合が多いのじゃないかと。(中には執着が強くて怒る場合もあるでしょうが、執着自体が別れの原因であることに気付いていないだけ)途方に暮れた後に「過去の一部」としてどこかで生かしているようにも見える。それぞれの過去が、いつか聴いた音楽のように愛しい短編集。どれも良いけれど「木野」が好みでした。
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rakim
「双風神」まで読んだところで「零」を。若かりし頃の源吾やその他の本編主要人物のまだ雛だった時代。父親との確執、若さの血気、友情などが熱い。一人の火消しの復讐譚を軸に、今巻も読みごたえ充分。ちょこっと名前がでてくるだけのあの人はあの人なのかなあ、という楽しみも有り。
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幼いころ兄を亡くして一人っ子になったノブ、母子家庭であった母親が再婚して弟ができたハム子。同じ団地内に住んでいる二人の小学生の心の揺れが、読んだ人誰でもが何かしらの郷愁を感じるかもしれない物語。生活する範囲、他人との交流が幼い近視眼的なものから、知識や経験から徐々に拡がっていく時期のどうしようもない気持ちを昇華させていく様が、初々しくて胸がつまりました。重松さんはこういうのが上手い作家さんだなあと思います。
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rakim
英国人の夫を持つ日本女性が、英国の元底辺中学に通う息子の生活を綴ったノンフィクションエッセィ。人種差別・移民差別などから荒れた学校を救おうとする教師たちの取り組みが英国らしいというか…。問題がないわけではなくても、日本の特異さを改めて感じたような気がします。興味深く読みましたが、せっかくお母さんが日本人なのに日本語を息子さんに教えないのが、少し理解できませんでした。国際結婚した友人が数人いますが、お子さんは片言であっても日本語は話せた人ばかりだったので。こういう私がポリコレに反している古臭い人間なのかも。
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あくまでも「噂」の女であるのに、読んでいるこちらも、彼女は「したたかで恐ろしい女」に違いなく「たぶん彼女がした」と思い込んでいるところがちょっと怖い。けれどあからさまではなくても男性の魅力の一つは「経済力」と口に出す女性は思うより多いのは確かでもありますし。読んでいて、あまりにも彼女(美幸)の術中に落ちる男性や女性が多く、カネに執着するクズな人間や、狭い範囲でのなあなあな人間関係ばかりで不愉快でした。綺麗ごとだけではダメなことは多少は知っているけれど。
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ここのところ少女少年向けの本を読むのが増えたのは、毎日顔を出す小学生の孫2人のため。とりあえずは読めそうなのを(祖母立場なので読んでも良さそうなのを)本棚に置いておくと「これどんなお話?」と聞いて持っていきます。これは6年生はあっという間に読み終わり、1年生はところどころ意味を教えながら一緒に読みました。劣等感とか多様性を子供向けに前向きに書かれた本のような気がしますが、シチュエーションは多少あざとく?はあって、途中で結論は見えちゃったけれど、説教臭くはない。挿絵がやはり子供向けにはある方が良いようです。
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rakim
どんでん返しが続いて、原麻希シリーズもこれで一応キリがついた?ようですが、結局一番の黒幕はどうなるの、という次への期待もしてしまいます。誰が内部通報者かわからないし誰がターゲットにされるか不明だし、という中での麻希の孤軍奮闘ながらのなんだか余裕のありそうな部分も、最後にはスッキリ。「アゲハ」からだとこのシリーズ、10年以上読み継いでるのだなあとちょっとびっくりします。
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rakim
一大ブームになった「君の名は」のノベライズ版。これも先に映像を観ていたのでストーリーはわかっていたけれど、文章だとやはりちょっと新鮮。こんな場面あったかな?と思うところと、映像を観ていたからすぐに納得できる部分がありました。映像の方が東京の風景は現実と一致している感じが楽しめたような気がします。最後にホロリは同じ。
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rakim
遠い初恋のようなモノが甦った小説。新海氏の映像化からの小説は設定がSFぽいものが多いですが、これは結構世代ごとのリアルさが大人にも刺さる感じです。自身のBoy Meets Girlもやはり小学生の時だったな…なんて。この年齢になっても消息だけはたぶんお互いに何となく知っているところが、ドラマみたいに劇的じゃないなとは思いながら、自分の根っこには彼が一つの異性像としてちゃんとある。恋人や伴侶を選んだ時もなんだか核にはなっていたように思います。孫にはちゃんと綺麗な恋をしてほしいなんて今は思うだけですが。
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rakim
理不尽な大人(といっても確実に悪人。おとぎ話としてのユーモア系誇張はあるけれど詐欺や虐待や暴力に値する)に「仕返し」をする幼い天才少女のマチルダ。最初に読んだのは息子のための本を選んでいた数十年前。子供は単純に「憎らしいやつをやっつけろー」っていう感じで面白がっていたけれど、イギリス文学らしいちょっと皮肉のきいたユーモアは大人もそれなりにまた楽しめます。挿絵もとても良いです。映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作を書いた作家さん。
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rakim
後に天才数学者として名を成したガロア。20歳で決闘による死を迎えるという衝撃的な一生を、彼の生きた当時のパリの状況と共にリスペクトを持ちながら書かれた良書です。秀でているからこその彼の苦悩や鬱屈が歯がゆい思いになりました。とはいえ、一方では鬱屈したエネルギーが新しい理論を生み出したのではないか…とも思えなくもない。
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rakim
かなり前に一度読んだものの再読ですが、「時をかける少女」は映像化されている作品も何度か見たので原作ってこんなにあっさりしていた?と今更ながらの感覚になりました。大人の言葉遣いが今読むとかなり昭和っぽいなとも。3つの短編ですが他の2作の方が筒井さんテイストが少しあるかなと思います。6年生の孫も面白いと読んでいます。
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rakim
前に共和党副大統領候補のバンス氏の著書を読んでも腑に落ちなかった、富豪であるトランプ氏の支持層…についてもう少し知りたくこれを読みました。トランプ氏が前々回大統領当選時のその地域の様子。同窓生が薬物中毒で亡くなったり行方不明者がいたりが当たり前の社会。「アメリカを強くする!」といった演説に喝采する人々には、もともとの国民性のお祭り騒ぎ好きに過ぎなかったのかな、という以上には感じられませんでした。トランプ氏が大統領になって少しは良くなった?とも。何か諜報・策略戦のようにも見える今回の大統領戦は気になります。
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rakim
簡易な言葉で寓話的でもあってユーモアがあるとも思えるのですが、そこには暴力や失踪や死が、食事や散歩などと同じ日常の風景のようにある。ロシアの作家というと文豪と言われる作家さんの19世紀に書かれた大作を思うことが多いですが、20世紀前半を駆け抜けたシュルレアリストでありロシアアバンギャルドの旗手として一時期話題になったダニイル・ハルムス。これがロシア文学の過渡期にあったという驚きと共に、文章からにじむ抗えぬ閉塞感と恐怖感は、時折挟まれる訳者さんの解説で増幅されます。
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rakim
ネタバレ小学一年生の孫用に購入した一冊。童話というより幾分か読み物で面白かった。宿題を忘れたときに、みんなが納得する忘れても仕方ない言い訳を考えられたら良し!という先生。子供たちが考える嘘の言い訳それぞれが一冊の本になりそうなくらいに面白い。孫と「**くんならどんなお話を考えてみる?」なんて話も弾んで、結局宿題する方が簡単ってこの本と同じ結論に(笑)
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rakim
ネタバレピカソがゲルニカを描いた芸術家としての在り方。メッセージ性のある絵画のある場所。一方2003年のニューヨークではあの9・11のテロが起こる。アメリカはイラクへの武力行使を(国連の決議を受けたと強調して)国務長官が発表するのだが、その場の背後にあったはずのゲルニカには暗幕がかけられていた。ピカソの時代のパリと半世紀以上過ぎたニューヨークを交互に描きながら、その時に生きる意味を考えながら読ませる珠玉の小説だと思います。後悔のない一冊。
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rakim
ネタバレ何か、がある日突然消滅する島。人々はその存在の記憶も無くしてしまう。でも中には意思に関係なく消滅を受け入れられない人もいて秘密警察によってどこかへ連れ去られていく。ファンタジーではあるけれど不穏な感覚は終始あって、読んでいて辛かった。記憶が残っている側のR氏は匿われているというよりも囚われていたようにも見える。考えてみると進化によって変化していったもの、流行の変化で忘れられていったものなんて現実の自分の周りにたくさんあってすこし慄く。欺瞞・支配・虐待・戦争・差別など無くなってほしいものはたくさんあるのに。
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rakim
大坂で続く不審火「緋鼬」。消火の術もなく以前の縁もあって野条弾馬からの要請を受けて源吾は星十郎と武蔵と共に上方へ出張る。互いに譲らぬ大阪の火消したちを団結させねば緋鼬を制するのは困難なのだが…の巻。黒幕は?土御門はこれからも江戸の一橋との関りが出てきそうだし、次巻以降も波乱があるのかな。続きも見逃せません。
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rakim
番組は2回ほど見ることができて、面白かったのですがシリーズ最後の方だったようで他は見逃し、本だけ購入してありました。数学に魅せられるってこういうことなんだと改めて教えてもらった気分です。めくるめく美しい宇宙のような世界。学校で学ぶ数学って「用語」をしっかり覚えるためだけで良くて、大切なのは数理概念なんじゃないかな、と私は思っています。面倒なところは学者さんにお任せして楽しい部分を覗くことができたら。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/24(5417日経過)
記録初日
2010/01/20(5421日経過)
読んだ本
3680冊(1日平均0.68冊)
読んだページ
1191905ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
2529件(投稿率68.7%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

一昨年来読書メーター投稿できませんでした。一昨年と昨年の2度の骨折入院、引っ越し2回、その他現実の雑事に追われ、それでも現実逃避は音楽と読書だけで、読んだ本は手帳でチェックして読書メーターに登録していない読了本が200冊以上になりました。だから少しずつ書き足していこうと再開です。またどうぞよろしく。(2023/10)

ナイスを下さる方、お気に入りに登録して下さる方、ありがとうございます。とても読書の励みになります。
私側からは共読本が多くて(なるべく50冊以上、中には500冊以上同じ本を読んでいる方もいらっしゃいます)、本の感想を書いていらっしゃる方(その他親戚・知人)のみをお気に入りに登録しています。

感想は規定の255文字に収まるようにしているので(それを面白がってもいる)、言葉足らずや意味不明な部分もあるかと思います。ご容赦を。「ですよね」は「だよね」で1文字節約できるし体言止めも多くなりがち、というわけです。良かれ悪しかれ思い入れがある本は書きたいことが増えてしまって。 

とにかく雑読。経済的・物理的理由(重い本は寝転んで読み辛い)で今は90%以上文庫本を読んでいます。
読書メーターのおかげで、知らなかった作家さんやジャンルの本も手に取るようになりました。読友皆様ありがとうございます。

「お仕事」「悪人バッタバッタとやっつける」「歴史」「ほっこり暖か」「異常心理」「囲碁・将棋」「犯罪解決」「若人成長」「お気楽捕物帳」「あぁ…」「懐古浪漫」「美味しいもの」「パズル」「笑える」「数学」「噺」「美学・哲学」系が好きなようです。時々は後ろめたい?わけじゃないけれど「文学」ぽいものも(笑)

音楽は、ジャズ・ブルーズ・ロックが好き。

★最近読本のお気に入り10冊
・嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原 万里)
・楽園のカンヴァス(原田 マハ)
・わたしを離さないで (カズオ・イシグロ)
・夜露死苦現代詩(都築響一)
・海の仙人(絲山 秋子)
・辰巳屋疑獄(松井 今朝子)
・一瞬の夏(沢木 耕太郎)
・離愁 (多島 斗志之)
・遊女(ゆめ)のあと (諸田 玲子)
・三悪人(田牧 大和)

・・・その他は本棚の「読んでよかった」欄に・・・



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