時は流れて行き、戻ることはない。夏の日の思い出は空虚でほろ苦く、チョッピリ爽やか。 僕ぁ、主人公と同じく1970年代に学生時代を過ごしたんだけれど、車も持っていなかったし、ガールフレンドもいなかった。チクショー！

ヒリヒリするような感覚が、いかにもテネシー・ウィリアムズの作品という感じ。 第3幕が２通りあって、読んだ感じではオリジナル版のほうがいいのだけれど、たぶん、このまま上演しても客が入らないだろうなと思った。カザンのアドバイスを入れたバージョンは、わかりやすくて、興行的にはこっちのほうがいいのだろうな。

構造主義には興味があったけれど、敷居が高そうで、今まで避けてきたのだけれど、（学生時代にソシュールの講義を受講したのに、さっぱり理解できずに逃げ出した苦い思い出がある。）内田樹のエッセイ風の読み物は優しい語り口が好きでいくつか読んでいたので、同じ著者の物なら理解しやすいかと思って手に取ってみた。 寝ながら学べるかどうかはちょっと怪しいけれど、わかりやすく書かれているのは確か。（後ろに行くほど難しくなっている。）少しは理解できたような気がする。

時は流れて行き、戻ることはない。夏の日の思い出は空虚でほろ苦く、チョッピリ爽やか。 僕ぁ、主人公と同じく1970年代に学生時代を過ごしたんだけれど、車も持っていなかったし、ガールフレンドもいなかった。チクショー！

カート・ヴォネガット晩年のエッセイ集。 自身の人生観や、文学観を披歴しながら、主にジョージ・W・ブッシュ政権下のアメリカの世相を批判している。 心の中のモヤモヤをこうやってユーモアを交えながら語ることができるって、なかなかステキなことだ。普通、ジジイの繰り言なんか、嫌がられるだけで、誰もまともには聞いてはくれないものだけれど、ヴォネガットの書くものは、ついつい先を読みたくなってしまう。

映画のほうは何の予備知識も持たずに観たのだけれど、エマ・ストーン様があられもない姿で、あんなことやこんなことをしていたので、ビックらこいてしまった。R18+指定だったんですね。 原作のほうはそれ程どぎつい描写はなく、もゎーっとした摩訶不思議な雰囲気と、読者をからかうための、あれやこれやの仕掛けが面白くて、楽しめた。 からかうことは、素直になれない人の愛情表現らしいというけれど、こういった素直じゃない作家の小説は、上手にからかわれながら読むのがいいんだろうな。