成瀬のすることには必ず理由があり、目的がある。 「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。」 とても魅力的な主人公であり、でも身近に同級生として成瀬が存在したならば、その才能や人格に嫉妬していたかもしれない。 続編読み返してみたい。

続編。 水墨画における方向性、進路に対する不安感で悩み続ける主人公。 精神の不調と多忙な生活身体にも影響し、何度も倒れるあたりははらはらしてしまう。 湖山先生の台詞は全て名言だと思う。

シリーズ3作目。 今作の鎌倉の気になるお店はブンブン紅茶店。ぜひ訪問してみたいと思う。 気になったお手紙は「退職届」 反抗期のQPちゃん、高校合格おめでとう。石原慎太郎さん、辻堂ゆめさんの後輩になるのかな。

高齢女性2人が新天地目指しての逃避行を続ける物語。 瑠衣の立ち振る舞いは通快だし、照子のキモの座りっぷりは羨ましい。 ファンタジーテイストの作品だった。

猟奇系イヤミス。 高松画伯の耽美的な口絵、読後に見直すとイメージが変わるように感じる。 文章の耽美感は少し薄目。

伊豆が舞台の宗教二世の話。 表紙絵は実姉、ハルノ宵子画伯。 ひばりの人物設定に、どうしてもTSUGUNIを連想してしまう。 作者本人が一番気に入っているというトイレでの着替えのシーン、私も同感でした。

誤診により切断された左手、そして代わりに移植された他人しかもポーランド人の手。 いつまでもポーランド人の記憶を持ち続ける左手。手に記憶が残る？医学系ファンタジーかなぁ。

シリーズ19作目。 表題作は宗教2世とこども食堂の話。 タカシのボクシングの場面がかっこよかったです。

ダムに沈んだ村に住んでいた女性たち3代の物語。 宮ヶ瀬ダムをイメージしながらの読了。 最終章、激動の昭和を生きてきた祖母の佳代のエピソードに重みを感じた。

ロク、ハチ、キュウ…登場人物があだ名で紹介される匿名性にもやもやする序盤。 暗い過去から飛び出したキュウの煌めき。 先を知りたくて一気読みだった。 初回限定の掌編スピンオフも完璧。読めて良かった。

短いけど深い話が3話。 小さいお皿の話が面白かった？

初読の作家さん。このミス作品。 舞台は古代エジプト、ミイラが冥界から甦り、欠損した自分の心臓を探す、ちゃめっ気の感じられるオカルトミステリー。 ピラミッド造築の過程も面白く、一気読みだった。

初読の作家さん。 国の成り立ち、地理的な説明、人物相関が掴めるまでがまんの読書。 レーエンデ国新歴史始まりの始まり的な終わり方。 カタカナ名前のファンタジーは苦手なのだけれど、もう少し、第二巻も読んでみよう。

房総半島御宿辺りの描写が多めの短編集。 油彩青木繁「海の幸」にインスパイアされたのかな？表題作が印象的だった。

初読の作家さん。 1人暮らしなら試してみたいことのオンパレード。

成瀬のすることには必ず理由があり、目的がある。 「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。」 とても魅力的な主人公であり、でも身近に同級生として成瀬が存在したならば、その才能や人格に嫉妬していたかもしれない。 続編読み返してみたい。

困っている者に不思議な力を与えてくれる天使「しろいふくのおねえさん」、それによって起きる殺人事件。 バタフライエフェクト的なミステリーだった。

文庫版での再読。 5枚目「マンナカ」転校先で孤立してしまった小学生男子の話が印象に残った。 タラヨウの葉での文通がいつまでも楽しいものでありますように。

SNSつながりの人間関係の危うさみたいな短編集。 どれももやっとした印象。表題作「錠剤F」知らない男から薬を購入する、その男と飲みに行く、そしていきなりシャットダウンされたような終わり方だった。

作者自身が登場人物となって、物故巨匠たちのもとを訪問する短編集。 想いの詰まった手土産が面白い。 コムデギャルソンの穴あきセーターを着たビアズリー、さぞかしお似合いのことと思います。

密室事件系の探偵モノ。 先代が盗んだ品物を元通りに返却する2代目怪盗のお話。 「何がお宝かなんて、人による。」 予告状によると第二、第三弾もありそうで、楽しみです。

葬儀社で働く真奈、美容師の楓子、作家なつめ、偏見に満ちた周囲と闘う3人の女子の物語。 言えない事情を隠して、悩みマウント取られて、でも仕事に対するプライドは捨てられない。 希望のある終わり方で良かった。

後半の〈私も書きました〉 書評の書き方が興味深かった。 「この品物のここが素晴らしい」 「感想だけではなく本の特徴を書く」 「自分のメンタルバランスを整えるために本を選ぶ」 未読の人にネタバレしないよう感想書くって難しすぎる…