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2024年3月の読書メーターまとめ

もりくに
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485ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入り登録
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

もりくに
ネタバレ久しぶりの伊坂ワールドのグルーブ感に、酔いしれた。中学教師・檀千里の物語と、彼の生徒・布藤鞠子の書く小説「ネコジゴハンター」の物語、そして「カフェ。ダイヤモンド事件」の遺族会の物語が、接点なく進む。その都度、語り手が変わって。檀先生は、父が名づけた「先行上映」という、飛沫を浴びた他人の翌日の未来が一瞬観える能力がある。ただ、彼はスーパーマンのように救える力は、ほとんどない。「どうにもならないことはどうにもならない」忘れろ、と父。ある日、彼が担任する里見大地の列車事故を救ったことにより、話は動き出す。→
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

もりくに
ネタバレ久しぶりの伊坂ワールドのグルーブ感に、酔いしれた。中学教師・檀千里の物語と、彼の生徒・布藤鞠子の書く小説「ネコジゴハンター」の物語、そして「カフェ。ダイヤモンド事件」の遺族会の物語が、接点なく進む。その都度、語り手が変わって。檀先生は、父が名づけた「先行上映」という、飛沫を浴びた他人の翌日の未来が一瞬観える能力がある。ただ、彼はスーパーマンのように救える力は、ほとんどない。「どうにもならないことはどうにもならない」忘れろ、と父。ある日、彼が担任する里見大地の列車事故を救ったことにより、話は動き出す。→
が「ナイス!」と言っています。
もりくに
昨年11月に亡くなった山田太一さんのテレビドラマは、「3人家族」(68年)から代表的な作品は、ほとんどリアルタイムで見ていた。初期の連続ドラマは、ビデオもなかった時代だったので大変だったが、一週間が待ち遠しかった。今でも時々再放送されると、古いとは感じず、相変わらず引き込まれてしまう。初めは不自然に聞こえる「せりふ回し」も、快いリズムとなる。単に「面白い」ではない何かがモヤモヤしていた時に、この本に出合った。70~80年代の作品群を、「敗者」をキーワードに分析し、そこに日本社会の別の可能性を探った本。→
もりくに
2024/03/15 09:10

宵待草さん コメントありがとうございました。読むのも遅いが、書くのも遅く、余分なお気遣いさせ、すみません。確かに、配役がいいですよね。「当て書き」したかと思うほどです。竹脇無我さんと八千草薫さんの交際での気持ちの揺れ方、すごいリアリティーがありましたよね。

もりくに
2024/03/15 09:31

ネギt子genさん、コメントありがとうございました。おっしゃるように、 「男たちの旅路」の「シルバー・シート」と「車輪の一歩」は、放送された時期(79年)を考えれば、とても先進的で私も十分理解できなかったような気がします。著者も「車輪の一歩」のラストで車椅子の少女が段差の前で、「誰か、私を上まであげてください」と叫ぶ場面を取り上げています。「川の向こうで人が呼んでいる」という舞台は知りませんでした。残念!この本は資料も綿密で、山田さんの主要なドラマ作品の一覧があり、未見の作品の多さにため息が出ました。

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もりくに
今回も「黒川劇場」絶好調!演ずるコンビは、妻に逃げられた磯野刑事(ジロさん)と、大学の映像学科出の無類の映画マニアで大食漢の上坂刑事(勤ちゃん)。発端は、「主人が失踪」という妻。主人は、「シノハラ」という食品卸会社の社長。妻の話では闇金がらみで、防犯係のコンビの出番。しかも、「循環取引」。商品(冷凍栗)は動かさず、金と伝票が循環。妻がしきりに「自殺」示唆するので「特異行方不明者」と認めたコンビに、やる気ない仲村係長は、「ただでさえ忙しいのに。三日だけ調べて報告書あげろ。」しかしこのコンビ、仕事は綿密。→
Katsuto  Yoshinaga
2024/03/09 15:10

もりくにさん、すんません。藤本義一氏ではなく伊集院静氏でした…

もりくに
2024/03/09 21:10

Katsuto Yoshinagaさん、伊集院静さんですか。伊集院さんも、亡くなってしまいましたね。

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もりくに
ドイツ文学者の池内紀さんと、映画・文学評論家の川本三郎さんは、40年前からのお知り合い。初見が、ドイツ文学者の種村季弘さんとの「温泉座談会」。まだ、出版社も余裕のあった時代、と。戦前生まれの二人の共通点は、子供時代、貧しかったから貧乏性で贅沢苦手。二人とも旅好きだが、高級旅館は泊まらず、安宿に泊まって町の居酒屋で。パーティ、会議苦手。極端なアナログ人間だから、原稿はもちろん「手書き」。パソコン、メール、スマホ、一切触らない。最大の共通点は、二人とも「筆一本」での生活。対談のテーマは本、喫茶店、散歩など。→
もりくに
2024/03/04 17:16

知識豊富な二人のこと、話はもちろんテーマから、脱線、寄り道が楽しい。東京の「ランドマーク」が次々代わることを嘆く川本さんに、爆撃で破壊された「ドレスデン」の復興について、ドイツ人は「歴史は継続するもので、記憶の断絶は、歴史の断絶」と池内さん。荷風はニューヨークとパリを見て、「文明とは古臭いことだ」と。旅について、種村さんは「一つ目小町」と、有名な町の一つ隣を。「立派な顔の大人がいたころ」では、まず高峰秀子。50年代に単身パリで暮らし、名所巡りもせずに、ブラブラしてた、と。笠智衆、山村聡、小暮実千代など→

もりくに
2024/03/04 17:44

「本は愉快な友だち」では、面白い小説には、「身につまされる話」と、「我を忘れさせてくれる話」があるという、文芸評論家の平野謙の話が紹介される。子供は圧倒的に後者だ、と。池内さんは、「鉄仮面」。川本さんは、ケストナーの「飛ぶ教室」。池内さんの「いい本」の定義もとても頷ける。「何となく気になるから読んでいて、ふと気づいたら読み終わっている。そして、いつまでも手元に置きたいと思う。そんな本」。女優について高峰さんは、「大スターなんて、なるもんじゃない。一番いいのは、脇役。今一番幸せな女優は、沢村貞子さん」と。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/09/09(3511日経過)
記録初日
2016/01/21(3012日経過)
読んだ本
304冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
89081ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
277件(投稿率91.1%)
本棚
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性別
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