宵待草さん コメントありがとうございました。読むのも遅いが、書くのも遅く、余分なお気遣いさせ、すみません。確かに、配役がいいですよね。「当て書き」したかと思うほどです。竹脇無我さんと八千草薫さんの交際での気持ちの揺れ方、すごいリアリティーがありましたよね。
ネギt子genさん、コメントありがとうございました。おっしゃるように、 「男たちの旅路」の「シルバー・シート」と「車輪の一歩」は、放送された時期(79年)を考えれば、とても先進的で私も十分理解できなかったような気がします。著者も「車輪の一歩」のラストで車椅子の少女が段差の前で、「誰か、私を上まであげてください」と叫ぶ場面を取り上げています。「川の向こうで人が呼んでいる」という舞台は知りませんでした。残念!この本は資料も綿密で、山田さんの主要なドラマ作品の一覧があり、未見の作品の多さにため息が出ました。
知識豊富な二人のこと、話はもちろんテーマから、脱線、寄り道が楽しい。東京の「ランドマーク」が次々代わることを嘆く川本さんに、爆撃で破壊された「ドレスデン」の復興について、ドイツ人は「歴史は継続するもので、記憶の断絶は、歴史の断絶」と池内さん。荷風はニューヨークとパリを見て、「文明とは古臭いことだ」と。旅について、種村さんは「一つ目小町」と、有名な町の一つ隣を。「立派な顔の大人がいたころ」では、まず高峰秀子。50年代に単身パリで暮らし、名所巡りもせずに、ブラブラしてた、と。笠智衆、山村聡、小暮実千代など→
「本は愉快な友だち」では、面白い小説には、「身につまされる話」と、「我を忘れさせてくれる話」があるという、文芸評論家の平野謙の話が紹介される。子供は圧倒的に後者だ、と。池内さんは、「鉄仮面」。川本さんは、ケストナーの「飛ぶ教室」。池内さんの「いい本」の定義もとても頷ける。「何となく気になるから読んでいて、ふと気づいたら読み終わっている。そして、いつまでも手元に置きたいと思う。そんな本」。女優について高峰さんは、「大スターなんて、なるもんじゃない。一番いいのは、脇役。今一番幸せな女優は、沢村貞子さん」と。
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