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2024年3月の読書メーターまとめ

月をみるもの
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入り登録
1

  • あつ子🌼

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

月をみるもの
EM 菌が、世界救世教や沖縄と深く長い関わりを持っていることを知って驚いた ( https://www.jstage.jst.go.jp/article/religionandsociety/15/0/15_KJ00006015205/_pdf ) 「光る君へ」をみてると、平安貴族のあまりの迷信深さに驚くが、現代人もたいしてかわらない。というか、ほぼ一緒。
月をみるもの
2024/03/11 00:27

ヤマギシと松下幸之助イズムは、たしかに同根っぽい。カルト村は異常な環境に見えるかもしれないけど、戦前は国全体がこんな感じだったわけで。。 https://crea.bunshun.jp/articles/-/33225

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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

月をみるもの

ぜひ琵琶湖観光大使の成瀬と共演して欲しい>銅鐸くん 特に旧バージョンがキングジョーっぽくってよき https://ameblo.jp/guidebox/entry-12023553924.html

ぜひ琵琶湖観光大使の成瀬と共演して欲しい>銅鐸くん 特に旧バージョンがキングジョーっぽくってよき https://ameblo.jp/guidebox/entry-12023553924.html
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2024年3月の感想・レビュー一覧
17

月をみるもの
考古学と鉱山の両方を愛するものにとって、両者をまとめて堪能できる鉱山遺跡は魅惑的としか言いようがない。明治になってから開発されたところは、遺跡と呼ぶにはちょっと新しすぎるので江戸時代以前に限定しよう。それでも佐渡の金・別子の銅など有名どころはいろいろあるが、チャンピオンはやはりここ石見の銀山であろう。それまでは通貨(銅銭)すら中国からの輸入に頼っていた国が、この石見(+生野もか)銀山の開発とともに、メキシコと並ぶ世界通貨=銀の輸出国として世界史の表舞台に登場することとなった。
月をみるもの
2024/03/30 10:43

現地を訪れれば、採掘・選鉱・精錬に費やされた膨大なエネルギーに圧倒される。しかし、金も銀も食べることもできなければ(鉄や銅と違って)農具や武器といった日常の道具に使えるわけでもない。よく「昔の人は古墳なんかつくってないで、もっと役に立つ灌漑とかに注力すればよかったのでは?」と言う人がいるが、実用性がないという点では墓も貴金属も変わりない。鉱山遺跡に行くと、ホモサピにとって、貨幣や富とはいったいなんなのだろうか?ということをいつも考えさせられるのであった。

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月をみるもの
グレーバーはアナキストだから「貨幣の価値に裏付けを与えてるのは国家なのだ」というMMTの主張をみとめたくないのかな。。枕にしてないで「負債論」を読めってことだよな。
月をみるもの
2024/03/28 21:34

「貨幣が貨幣なのは、みんながそれを貨幣だと思うからだ」という岩井先生とかの主張よりは、MMT の説明のがずっとわかりやすい(だから正しいとは限らんが)。一般に、自然を扱う物理はそのベースに保存則があるのに対して、経済は無から有を生み出すことができると考えられてる。でも経済も、根本には「借りたら返す」「誰かの借金は、誰かの資産」という保存則があるのやもしれん。「プラスマイーナス、幸せの在庫はいくーつ? 誰が泣いて暮らせば僕は笑うだろう」と、みゆきさんも歌ってたしな。

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月をみるもの
”国鉄時代のローカル線の廃線であれば、それを継承するバス会社があり、ドライバーがいた。しかし、現在ローカル線を廃線にしても、それを継承するバス会社がない”
月をみるもの
2024/03/27 21:29

まず線路がなくなり、バスもなくなる。電気・ガス・水道・通信といったインフラがあっても、学校や病院には行かないといけないし食べ物は買いにいかないといけない。日本の小さな街のほとんどが、老いて車の運転ができなくなった時には生存できない場所になりつつある。

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月をみるもの
数あるアメリカのロビー団体の中でも最強と言われるイスラエルロビー。しかし、最近になって従来のイスラエル政府完全支持のAIPACではなく、よりリベラルなJ-ストリートというロビー団体の勢力が伸長しつつあるらしい。共和党候補は、もはやロシアとかイスラエルとか福音派とかヤバめの勢力に支援されないと勝てないんだろうけど、だからこそ白人が完全なる少数派に転落してしまう前に、破滅的なこと(議会襲撃とか)を繰り返し仕掛けてきそうで怖い。
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月をみるもの
雪の結晶の研究者として有名な中谷宇吉郎。その弟で、考古学者の中谷治宇二郎は、主観によらない土器形状の数式化による分類を試みていた。彼の構想が1世紀を経て、ようやく実現しつつある。 https://twitter.com/south_alone/status/1612426888420687872?s=46&t=E98Ud_RS2F1tWQ8tg3UBuw
月をみるもの
2024/03/23 17:16

球面調和展開して、係数の主成分解析、、、という解析手法はわりとベタである。2番目の主成分として見えてる左右非対称性とかはノイズとしちゃってるけど、意外とそこに工人の利き腕とか、美的に許容できる非対称性のレベルとか、いろんな情報が入ってるんじゃないかって気もする。

月をみるもの
2024/03/23 17:27

そこかしこに赤裸々な記述があって好感が持てる “領域全体の研究集会が開かれるたび、「こんな方法でこんな結果が導かれていいのか」「この推論は考古学以外なら通用しない」といった会話が(もちろんもっと口汚い表現で)本班のslack上に飛び交っていたのを思い出した“ 😅

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月をみるもの
大岡昇平も間違いなくこの映画見てるよね https://x.com/bamboo4031/status/1771425855698583981?s=46&t=E98Ud_RS2F1tWQ8tg3UBuw
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月をみるもの
“人生が後悔と喪失との戦いのように思えた時、そればかりではなかったと思わせてくれる友人のようなただ寄り添える作品”
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月をみるもの
LLM が結局のところ(クモの巣とか蟻塚みたいな)すごーーく複雑な刺激〜反応系でしかないなら、そこに Agency(〜この本では行為主体性と訳されている) を見出すことはできない。というよりも、そんなものが発現されては困る、というのが大多数のホモサピの正直な感想であろう。同様に他の動物たちの Agency も認めたくないが、自分の可愛がってるペットには明確な「意思」があるのを感じる。そして自分と敵対する意見の持ち主は、たとえホモサピであっても洗脳によって単なるロボットに成り下がったとみなしてしまう(自戒)
月をみるもの
2024/03/23 10:12

自我というものが、肉体という入れ物と周囲の世界の相互作用において規定されているのだとしたら、ある瞬間には完全な同一の状態にあった自我のコピーを、別の場所(肉体)に移したら、その瞬間に「自」我ではなく他「我」になってしまう。逆にいうと、自分はイマ・ココにしかいなくて、過去の自分とか未来の自分とかは、たんなる幻想というかモデルでしかないのだ。そして「記憶」は、そのモデルに疑似的な連続性を与えるだけの情報でしかない。

月をみるもの
2024/03/23 10:36

「意思」の前には枕詞として「自由」がつく。それは「複数の選択肢の中から自分にとって一番都合のいいもの・あるいは『価値』があるものを選ぶことができる能力」を示すらしい。一方、環境を意思によって『制御』するというのは、自らの行動を「因」として、環境を自らに望ましい状況(果)に動かすということに他ならない。つまり「因果関係」を活用して、自らの行動(因)を望ましい状況(果)に結びつける能力=自由意志ということになる。しかし最適化すべき「望ましさ」が外部から与えられてるのであれば、全然「自由」じゃなくない?

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月をみるもの
不動産屋も司法書士も介在させず、売主と買主だけでも土地の売買は成立する。であれば、腐ってそうな REINS を廃止して、ちゃんとした電子マーケットをつくれば、本書で述べられてる問題のかなりの部分が解決するような気がするんだけど、不動産屋だけでなくヤバイ業界の人が全力でそれを阻止してるんだろうな。。 https://earth-d.jp/reins/
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月をみるもの
EM 菌が、世界救世教や沖縄と深く長い関わりを持っていることを知って驚いた ( https://www.jstage.jst.go.jp/article/religionandsociety/15/0/15_KJ00006015205/_pdf ) 「光る君へ」をみてると、平安貴族のあまりの迷信深さに驚くが、現代人もたいしてかわらない。というか、ほぼ一緒。
月をみるもの
2024/03/11 00:27

ヤマギシと松下幸之助イズムは、たしかに同根っぽい。カルト村は異常な環境に見えるかもしれないけど、戦前は国全体がこんな感じだったわけで。。 https://crea.bunshun.jp/articles/-/33225

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月をみるもの
月本先生の「物語としての旧約聖書」( https://bookmeter.com/books/21708859 ) では、最近の考古学の成果はあくまで「脇役にとどまる」とされていた。じゃあ次に読むのは(物語ではない)史実としての聖書でしょ、ということで本書を紐解く。が、あとがきまでたどり着くと、じつは著者が月本先生の弟子だということが判明。まあ専門をつきつめていくと、どの業界も深くせまくなっていくのは必然か。。ふたりとも立教の教授なので、根本には宗教的なモチベーションがあるのやもしれないが、、→ 続く
月をみるもの
2024/03/10 11:56

学問としての史学・考古学にできる限り忠実であろうという姿勢が明示されているので安心して読める。考古学が明らかにした、文献記述に関わる基本原則は(1)「自国の歴史書に書かれている王様の存在・事績は基本的にマユツバ(でっち上げでなくても盛られたことしか書いてない)(2)一方、敵国の書物、じゃなくて粘土板に書かれた「敵国の王様をやっつけた」という記述は信憑性が高い という2点に要約できそう。

月をみるもの
2024/03/10 12:05

文献に書かれたこと自体は真実でないことがほとんどだが「それを書いた人が読んだ人に対して伝えたいと考えていたこと」を読み解き、その傍証を残された敵国の文献や遺跡からよみとることで信憑性を高めることはできる。我々が持つ過去を再現する術は、その程度のものでしかないのであった(タイムマシン欲しい)

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月をみるもの
海外のホテルにとまったら必ず(でもないのか最近は)置いてある聖書。けど英語だか現地語で読むことなんてないし、日本で出会ったとしても、めちゃくちゃ暇をもてあました時に、冒頭の創世記に目をとおすくらいが関の山。なのにエデンからの追放とか、カインとアベルの確執とか、バベルの塔の崩壊とか、ノアによる大洪水からの脱出とか、そういったエピソード群はなぜか聞いたことがある、、というのがクリスチャンではない平均的な日本人の「教養」レベルであろう → つづく
月をみるもの
2024/03/10 11:05

全人類に関わるここらへんまでの話が、本書だと第4章までで描かれ、5章でアブハラムが出てくると、あとはもうイスラエルというかユダヤ民族に特化した歴史の話である。もちろんその後になっても、モーゼがエジプトから脱出する時に海が割れた、、とか、ダビデってあのチ○チ○だしてるミケランジェロの像だよね、、とか、「わ-たしはあなたーの 愛のどーれい〜 🎶」って歌ってるのは、シバの女王なんだっけ? といった断片的な知識はあるので、なるほどこうした話も、すべて旧約聖書が原典なんだな、、、といまさらのように気付くこととなる

月をみるもの
2024/03/10 11:12

という感じで、文化と歴史に関する教養を深めるつもりで読んでたのだが、8章からはいきなり「異教徒を蹂躙しながらの『約束の地』カナンへの侵攻」「周囲の大国との対立と隷属の繰り返し」の話になって、「うーーん、いまもやってること一緒じゃん」とホモサピの学習能力のなさにゲンナリするのであった。

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月をみるもの
Terra という言葉の意味が、「大地」から「地球という惑星」へとうつりゆくプロセスを体験させてもらった。一方で、「おいしい」という単語をあえてタイトルに入れるほどの意味はないような気もした。編集者がグルメ漫画っぽくしたかったのかな。。
月をみるもの
2024/03/09 21:07

この時代の西洋人は、まさに野蛮人としか言いようがないが、現在自分が享受している文明のかなりの部分が、きゃつらのおかげであることもまた否定できない。

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月をみるもの
最初の2章がうまいイントロになってるかどうかは??だが、まあ「外部」の召喚にはなってるのかも (^^;) 。むかし、ぐんじ研の学生たちは、修論とかD論発表会で審査の先生たちから「この研究のどのへんが地球科学なの?」という素朴な疑問をなげかけられていたが、ぐんじさんや彼のところに集う学生にとっては、既存の学問分野の切り分けなぞ、どうでもいいことなのであった。圏論と量子論理の話は、それぞれ単独で読んでも面白いけど、なるほどこういうふうに天然知能につながるのか、、、という感じ。
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月をみるもの
長登銅山に関する最新の研究成果( https://bookmeter.com/reviews/119296437 ) を読んでからあらためて再読。銅山跡で発掘された木簡のいくつかは、国人が書いたものかも知れない、、、と想像するだけで胸アツ。それにしても箒木さんは最新の研究成果をどんだけ勉強してんだよ。。。。
月をみるもの
2024/03/02 09:32

「木簡のいくつかは、国人が書いたものかも知れない」 → 主人公の国人という名前が、大仏造営に関わったすべての人を象徴しているということは、作品中の以下のやりとりで明示されている。

月をみるもの
2024/03/02 09:36

友人となった衛士の池万呂が、帰国するにあたって国人への想いを句に詠みあげる場面 → "〈青丹よし奈良の都の御仏を 鋳込みし国人 ゆめ忘るまじ〉「鋳込んだのは手前ひとりではありません。国中から集まった人足が鋳込みました」国人は感激しつつ顔をあげる。「ですから国人は〈くにびと〉と読ませていただきます」「お前というやつは」池万呂が絶句する。「何度俺の心を衝けば気がすむのだ」みるみる目に涙がたまった"

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月をみるもの
自然の鉱物から「資源」をとりだす、という広い意味での鉱山なら、弥生の辰砂とか縄文の黒曜石とか、もっと古い時代にいろいろと存在する。しかし「金属」という狭い(というかより一般的な)意味での「資源」に限定すれば、やはり最初は青銅の主成分となる銅を想定するべきであろう。銅鐸や銅矛に使われた銅は同位体分析によって大陸・半島起源だと考えられているし、義満や清盛の時代にも明から銅銭を輸入していた。しかし、その間の奈良時代には皇朝十二銭や奈良の大仏を国産の銅でつくっていたのだ。では、その銅はどこで採掘されていたのか?→
月をみるもの
2024/03/02 08:01

東大寺で発掘された木簡の記述や、銅の成分の詳細な分析によって、大仏のもととなる銅のほとんどを供給したのが、山口県にある長登鉱山であったことが明らかとなった。そもそも「長登」という地名は、奈良に銅を運ぶ場所「奈良登り」から来ているらしい。

月をみるもの
2024/03/02 08:09

本書はスカルン( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%B3%E9%89%B1%E5%BA%8A )の模式図みたいな銅形成メカニズムの解説に始まり、奈良時代の採掘・選鉱・精錬がどのように行われていたのかを、発掘された遺跡の分析と再現実験をとおして解明していく。秋吉台行ったら、鍾乳洞にもぐったり地上で野焼きを見たりするだけではなく、すぐ隣にある長登銅山文化交流館(またの名を大仏ミュージアム!)にも必ず行くべし。

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月をみるもの
食べものの描写にめっちゃリアリティある。著者は、この時代から現代に転生してきた人物と断じても、間違いはあるまい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/09(3488日経過)
記録初日
2014/07/19(3570日経過)
読んだ本
3220冊(1日平均0.90冊)
読んだページ
873984ページ(1日平均244ページ)
感想・レビュー
2245件(投稿率69.7%)
本棚
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性別
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専門職
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/bamboo4031
自己紹介

えすえふ、歴史もの、科学もの

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