読書メーター KADOKAWA Group

2024年11月の読書メーターまとめ

有智 麻耶
読んだ本
2
読んだページ
794ページ
感想・レビュー
2
ナイス
8ナイス

2024年11月に読んだ本
2

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

有智 麻耶
ハイデガー『存在と時間』を「私たちが『私』を生きているとはどのようなことか?」という分析視角から解説している。周囲世界分析から始まり、空間論、共同存在論、不安・平安論、良心論、死の実存論的分析、歴史論と展開されており、網羅的な入門書となっている。実存主義的な解釈とはすこし異なる観点から、ハイデガーで「私」の生にせまる仕方を思考するのであれば、読むべきだろう。なお、読み進めながらずっとチャールズ・テイラーっぽさを感じていたら、やはり「物語的自己論」の文脈で『自己の源泉』への論及があった。

2024年11月の感想・レビュー一覧
2

有智 麻耶
ハイデガー『存在と時間』を「私たちが『私』を生きているとはどのようなことか?」という分析視角から解説している。周囲世界分析から始まり、空間論、共同存在論、不安・平安論、良心論、死の実存論的分析、歴史論と展開されており、網羅的な入門書となっている。実存主義的な解釈とはすこし異なる観点から、ハイデガーで「私」の生にせまる仕方を思考するのであれば、読むべきだろう。なお、読み進めながらずっとチャールズ・テイラーっぽさを感じていたら、やはり「物語的自己論」の文脈で『自己の源泉』への論及があった。
有智 麻耶
猫町倶楽部の読書会〈はじめて読むハイデガー『存在と時間』〉で読んでいる。「ハイデガー語」とさえ呼ばれる、ハイデガーのことばづかいに親しむことを優先しているため、精読はしていない。読書会までに入門書を経由して、便概に目を通せばよいだろう。内容についていえば、「存在」概念の解釈を、つねにすでにもってしまっている理解から開始するという解釈学的姿勢や、たびたび現われる「○○全体性」という全体論的思考に、チャールズ・テイラーへの影響をみいだした。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/14(3702日経過)
記録初日
2012/01/01(4719日経過)
読んだ本
711冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
194839ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
680件(投稿率95.6%)
本棚
24棚
年齢
29歳
職業
教員
URL/ブログ
https://bsky.app/profile/maya-aritomo.bsky.social
自己紹介

チャールズ・テイラーの思想を研究しています。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう