京都ウトロ地区での在日コリアンの抵抗についてガザの方いわく「私たちと同じ闘いを闘っている者たちがいるということは,私たちを勇気づけ,励ましてくれます」(p. 188)。▽「私たちができること。そのもう一つは、私たちは私たちで、この日本の、今に続く植民地主義と闘うということです。 /日本にもレイシズム、ヘイトがあります。ハマース=テロリストであると見なすことと、朝鮮学校を敵視するというのはまさに同じ構造です。私たちが私たちの闘いをしっかりと闘うことも、パレスチナと連帯することにつながります」(ibid.)
本を読む習慣のない人が「人とつながってこそですよ」と言っても響かないんだよなー,読書だって他者とつながる行為なんだから,とたまたま散歩しながら考えついていたところだったのでタイムリーだった。 >依存症と回復、そして資本主義 暴走する社会で〈希望のステップ〉を踏み続ける ネギっ子genさんの感想 - https://bookmeter.com/reviews/123857166
▽夢枕に立って攻略情報を教えてくれた前世の親友あっちゃん。「今度は、ソフィアとしてずっと傍にいるから」(p. 218)と言うからには,カタリナが記憶から再現したのではなく,かの世界になんらかの形で存在するってことよね。▽シリウス・ディーク……すまぬ仮面なのか 元剣闘士の傭兵隊長なのか。
高校の世界史などで中東の歴史やパレスチナ問題について一応かじってはいるのだが,なにがどう問題なのかは正直ピンときていなかった。ところが,ここ一年イスラエルの人々・政治家の発言や行動を見聞きしたおかげで「ああ,あれはそういうことだったんだ」と実感を持ってわかるようになってしまった――植民地主義と人種主義に基づく政治問題が根源であるのは本邦と同じなのだ――のも,皮肉というか悲しいというか。▽そんな中、逆にこちらをエンカレッジしてくださる言葉を聞くことができたので次のコメントに引用して紹介したい。
京都ウトロ地区での在日コリアンの抵抗についてガザの方いわく「私たちと同じ闘いを闘っている者たちがいるということは,私たちを勇気づけ,励ましてくれます」(p. 188)。▽「私たちができること。そのもう一つは、私たちは私たちで、この日本の、今に続く植民地主義と闘うということです。 /日本にもレイシズム、ヘイトがあります。ハマース=テロリストであると見なすことと、朝鮮学校を敵視するというのはまさに同じ構造です。私たちが私たちの闘いをしっかりと闘うことも、パレスチナと連帯することにつながります」(ibid.)
例えば:〈「気がつくと~していた」を英語では find myself doing ~ と表現すること〉と〈日英語の過去形の違い〉とを〈一人称/俯瞰〉という視点の違いから説明する。英会話における理由を聞きたがる傾向,無生物主語構文,原因を状況に求めることによる丁寧表現(これは上の視点の話も関係しそう)を英語が他動詞デフォルトであり因果関係を好む言語であることから説明する,など。
「『最初はその言語共同体における、ただのものの見方の傾向』だったものが,長い年月を経て『その言語の話者の間での約束事』にまで成長したものが文法です」(p. 21)と著者は述べていて,だとすると,語用論レベルの習慣と(認知言語学でいう意味を伴った)文法との境目って実はあいまいなのかも,というのが興味深い。また,本書で説明されたような世界観やものの感じ方も英語史の各段階で異なっていたのだろうから,現在のそれらがどう形成されたかを歴史的に解き明かす書物があれば読んでみたいところだ(「文法化」の本にありそう?)。
ソリのオーディションについて,アニメでは原作と全く異なる結果となっていつつも,エピソードの流れからして確かにそうなると納得させられる説得力がそこにあった。翻って原作の方であるが,こちらも本巻の補足により,この理由ならなるほどそうなるという必然性がいっそう感じられた。正反対の事象が両立しているのが興味深く,脚本家と作者の筆力を感じるところである。これらはフィクションとはいえ,たどるルートのちょっとした差で結果・エンディングが大きく異なる姿になりうるという想像力を得ておくのは,人として悪いことではないだろう。
個人的に,希美がオケ部で楽器を続けていると知れて嬉しい。学祭でみぞれをゲストに呼んで共演したりしてほしい。そのときこそ「希美のフルートが好き」って言ってもらえたらいいよね。希美本人はもうそこに囚われてはいないかもしれないけど,あのあすか先輩を説得して復帰するという無理ゲーをクリアした彼女ゆえ,そんなに諦めがよくもないのではないか,という気もしている。▽作品としては完結したが,まだまだ語り残された部分も多いはず。北宇治の響きは次世代に受け継がれたことであるし,「次の曲がはじまる」のを期待して待ちたい。
人文系レフト寄りオタク。人権を尊重できる方歓迎。アフロ・アメリカンな音楽が好き。
読書傾向は人文・社会科学系,音楽学などから漫画やライトノベルまで。詳しくは本棚を参照:https://bookmeter.com/users/515329/bookcases
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高校の世界史などで中東の歴史やパレスチナ問題について一応かじってはいるのだが,なにがどう問題なのかは正直ピンときていなかった。ところが,ここ一年イスラエルの人々・政治家の発言や行動を見聞きしたおかげで「ああ,あれはそういうことだったんだ」と実感を持ってわかるようになってしまった――植民地主義と人種主義に基づく政治問題が根源であるのは本邦と同じなのだ――のも,皮肉というか悲しいというか。▽そんな中、逆にこちらをエンカレッジしてくださる言葉を聞くことができたので次のコメントに引用して紹介したい。