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2024年10月の読書メーターまとめ

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
読んだ本
13
読んだページ
3786ページ
感想・レビュー
7
ナイス
266ナイス

2024年10月に読んだ本
13

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
再読なので軽く考えて読み始めたが、とても時間がかかってしまった。閉じこもる、大散財して羽目を外す、こだわったものを変質的に調べ上げる、ブエンディア家の男たち。女に関しても節操がなく、果てしなく孕ませ続ける。女たちはやすやすと恋に落ち、あるいは拒み続け、あるいは尽くし続けてもう読んでいる方が疲れるくらい。この作品の優秀さが語れないが、絶え間なくうごめくエネルギーに圧倒される。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
仕事と家庭、どちらもそこそこ上手くいってた男の不安。仕事をやめて全部処分して新しい地、新しい仕事につく。そこでまた生活におわれ、あまり上手く行かなくて「何かちがう」と思って、別の地へ。平凡な日常に死ぬまでの道が見えてしまったことの恐怖。自分も理解できる。この繰り返しの中で本当の自由を手に入れているのか。 別の人物も出てくる。貧しくて生きるのが困難な国をでてアメリカへ向かうハイチ人。この行程はとても辛い。平凡な日など黄金の様に貴重に見えるくらいの過酷な旅。ラストは現実的。生きるのは本当に大変。
田中
2024/11/08 21:04

心を揺さぶられた一冊です。ボブとエレインの夫婦関係がとてもリアルでした。たぶん、僕もボブのように輝かしい希望を求めます。内面的な自己に夢を託して、本物の自分は、実は、なんだかダメでした、と、いうように潰れていく。いったい全体俺は何なのだろう?という閉塞性になる物語でしょう。上手くいかなくなって、嫁さんと揉めるのが痛いです。この小説では、嫁さんと食い違いが発生して口論になりますが、これだけは、絶対に避けないといけないんです(笑)読んでいて身につまされました。

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
2024/11/08 23:01

お好きな作品なのですね。平凡な生活がずっと死ぬまでずっと続く、という事に気がついてぞーっとする時があります。華々しく登って行けないのだと思ったりしますが、そもそも「維持」するのだけで大変で、「下降」は易々と始まり、この小説の様にそれを食い止めるのはもはやできない、というのを妻たちは知っている。そして「下降」の果てにはヒトとしてしてはいけない事をしてしまう。巻き込まれる。わかりやすくて一見平凡な話を、ぐわーっと大河ドラマみたいに緻密に書くので引き込まれます。ハイチ人の運命にもみくちゃにされる所も刺さりました

が「ナイス!」と言っています。
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
アレックス・ポートノイの30余年の不満を大いに語る、といった感じ。親の期待。親のしつけの厳しさ。しつけと言うより、他人にキチンとした母親ということを知らしめん為のしつけに混乱して物の見方がねじれていくアレックス。人を愛する事はどういうことか、自分が楽しい事はなにか、自分を大切にする事とはどういう事かわからなくなるアレックス。子どもの為よりも他人の目を気にする躾は、日本のそれとよく似ていて、いかに日本の躾が間違っているか、とちょっと思った。
かっこー
2024/10/27 23:40

「さようなら、コロンバス」とか流行ったよねー。「白いカラス」が好きでした。「プロット・アゲインスト・アメリカ」を積んでおります。読まねば。

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キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
茶色い犬以外は「始末」しなくてはいけないという法律ができる。始末した友人は元気が無い。茶色以外の猫もダメになる。人々は騒ぐのはみっともないと考えて、落ち着いているふりをしてカフェでコーヒーなど飲む。抵抗すれば良かった、おかしいと言えば良かった、と思う時はもう不条理に支配された「茶色の朝」を迎える。 極右政権が台頭し始めたフランスでわずか1ユーロで出版されベストセラーになった。いつも排除される恐怖を抱いていたユダヤ系作家の作品。 今、ガザの殲滅で何を思っているだろう。
ガーネット
2024/10/23 19:46

ものすごく気になるレビューですが、まだ私には読む勇気がありません。独りよがりで、落ち込んだり怒ったりするだけになってしまいそうで。でも、気になるんですよね…。

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
2024/10/23 22:36

わずか11ページの短いお話です。ボールペンで描いたような挿絵も良いです。短いながら、作者の差し迫った不安がよくわかります。是非お読みになってください!

が「ナイス!」と言っています。
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
再読なので軽く考えて読み始めたが、とても時間がかかってしまった。閉じこもる、大散財して羽目を外す、こだわったものを変質的に調べ上げる、ブエンディア家の男たち。女に関しても節操がなく、果てしなく孕ませ続ける。女たちはやすやすと恋に落ち、あるいは拒み続け、あるいは尽くし続けてもう読んでいる方が疲れるくらい。この作品の優秀さが語れないが、絶え間なくうごめくエネルギーに圧倒される。
が「ナイス!」と言っています。
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
これはこういう話であったか!と再読で驚きを新たにしている。殺人の驚きの動機。根っこにある恐れと金への執着。誰が誰の子かわからなくなって大弱りであった。映画は犯人が全然違って別のお話になっているが、それもそれで面白い。
が「ナイス!」と言っています。
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
再読だがきれいさっぱり忘れている。直ちに下巻。
が「ナイス!」と言っています。
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
独特の方言のようでいて方言では無い語り言葉で、濃密に母(かか)の事を語る作品。狂気に振りまわされる母への好きとはまた違う依存や心配や憎しみや鬱陶しさがないまぜになって、息苦しい。町田康や「abさんご」を読んでいるみたいに、この世界に囚われてしまってすごい才能だなあ、と思った。snsへの依存も的確に書く。希望や明るさはあまり感じられなくて、ひたすら絶望である。
かっこー
2024/10/03 22:12

言葉というか文章の圧が強い人ですよね。なんかパンク(笑)な人を想像して読んでいたのでご本人をみたときに可愛らしい人で驚いたのでした。

キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
2024/10/04 17:15

推しや母など、この人が書くと異世界みたいな魑魅魍魎が跋扈しているかなような話になります。すごい力量だと思います。でも今回の母の話は自分にとって重くて気持ち悪くて読むのが辛かった。次も読むけど。

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ユーザーデータ

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
154お気に入られ10月の読書メーターまとめ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/11/24(3652日経過)
記録初日
2015/02/01(3583日経過)
読んだ本
1544冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
534547ページ(1日平均149ページ)
感想・レビュー
1329件(投稿率86.1%)
本棚
0棚
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