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2024年3月の読書メーターまとめ

Kotaro Nagai
読んだ本
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読んだページ
2152ページ
感想・レビュー
4
ナイス
115ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kotaro Nagai
短編集二分冊の2。後半の10編を収録。この中では「苦悶の小さき緑色の神」が往年のキングらしい作品。「死亡記事」は解説者の指摘にあるとおりキング版「デスノート」といった印象だが発展の仕方がキングらしい。「鉄壁ビリー」や「酔いどれ花火」といった作品は普通小説とみなして差し支えなく、もはやホラーの帝王というイメージはない。「ミスター・ヤミー」あたりの作風はキングの老いを感じさせる。ファンとしては、キングはどこに行くのか、最後まで見届けたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

Kotaro Nagai
本書は第2短編集「Impossible Thing」(1993)から5編を選んで収録した短編集。1986年~1992年の作品を収録。「女王様でも」(1992)は「わが愛しき娘たちよ」以来のフェミニズムもの。こちらは力を抜いた軽妙ながら鋭い作品。「タイムアウト」は時間SFをラブコメに混ぜて楽しい。短めの長編規模の「スパイス・ポグロム」(1986)はウィリス得意のドタバタ劇で楽しい。表題作は犬が絶滅した近未来世界を描く。過去のエピソードをシームレスに挿入する手法とメタファーの扱う手法は後の「航路」に結実する。
Kotaro Nagai
2024/03/28 21:44

ところで、作品の主題とは無関係だが「女王様よりも」にこんな記述がある。「・・・イスラエルはパレスチナ人にエルサレムの半分を与え、ゴラン高原については両者がタイムシェアリングすることで合意した」(24ページ)。この作品が発表されたのは1992年。オスロ合意が1993年なので時勢を反映したのものでしょう。今のイスラエル政府には到底容認できないでしょうが。

が「ナイス!」と言っています。
Kotaro Nagai
下巻ではヒロイン・ジョアンナが臨死体験の本質に迫っていく。そのヒントが彼女の記憶にあるのだが思い出せそうで思い出せない。ついにそれを思い出し共同研究者のリチャードに知らせようと病院内を探し回る先に取り返しのつかない出来事が彼女を襲う。「えーっ!まだ350ページもあるのに!」と思う。そこから先はストーリー展開に目が離せず本を置けない。ラストは感動の余韻を残す。上下巻合わせて1300ページの分量ですが、少しも退屈させないウィリスの巧みなストーリーテリングに脱帽しました。
Kotaro Nagai
2024/03/22 22:10

「まだ行っちゃだめ」というメイジーが可愛くて、メイジーのシーンだけ読み返したくらい。文庫版のあとがきに読書メーターへの言及がある(URLが今のと全然違う)。

が「ナイス!」と言っています。
Kotaro Nagai
2001年の作品。テーマはあの立花隆も特別な関心を寄せた「臨死体験」。ヒロインのジョアンナは病院で臨死体験を研究する認知心理学者。体験者から聞き取り調査をしている。臨死体験を脳神経学から研究しているリチャードから共同研究を持ち掛けられ参加する。リチャードは薬物による人為的な臨死体験を誘発して脳をスキャンしている。ついにジョアンナ自身が被験者になり体験をする。話術に長じた人の話に知らず知らずのうちに引き込まれることがあるが、ウィリスのこの作品もこれに該当する。人物の造形や会話の妙で引き込まれていく。下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
Kotaro Nagai
短編集二分冊の2。後半の10編を収録。この中では「苦悶の小さき緑色の神」が往年のキングらしい作品。「死亡記事」は解説者の指摘にあるとおりキング版「デスノート」といった印象だが発展の仕方がキングらしい。「鉄壁ビリー」や「酔いどれ花火」といった作品は普通小説とみなして差し支えなく、もはやホラーの帝王というイメージはない。「ミスター・ヤミー」あたりの作風はキングの老いを感じさせる。ファンとしては、キングはどこに行くのか、最後まで見届けたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/12/27(3411日経過)
記録初日
2005/02/19(7009日経過)
読んだ本
594冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
240619ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
594件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
自己紹介

小説を中心に読んでます。
藤沢周平、山本周五郎、江戸川乱歩、夏目漱石の小説は全部読んでます。三島由紀夫も読了。最近は獅子文六がマイブーム。久生十蘭は全部読みたいです。岡本綺堂もお気に入り。
海外のSF、ファンタジー、ホラー、ミステリーも好きです。スティーヴン・キング、ロバート・マキャモン、ダン・シモンズあたりが好きです。
SFは、ハインライン、ディック、シルヴァーバーグ、バラードなど。
ジョージ.R.マーティンの「氷と炎」シリーズも読んでいます。

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