読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

TANIZAKI
読んだ本
16
読んだページ
4821ページ
感想・レビュー
16
ナイス
1530ナイス

2024年10月に読んだ本
16

2024年10月のお気に入り登録
5

  • たま
  • とも
  • Caravaggisti
  • johnny
  • yuka

2024年10月のお気に入られ登録
5

  • たま
  • とも
  • Caravaggisti
  • johnny
  • yuka

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

TANIZAKI
読み終えて3週間以上経つ。常に頭から離れなかった犬と少年が出会った釜石の公園ってどこなのだろうか。東日本大震災発災時釜石には相当足を運んだ。釜石市の職員が懸命にご遺体を回収した近くに、港が近いブランコがある公園。小さかった子供たちがブランコで遊んだところでもある。本書に登場する公園かもしれないと考えると物語が切実になる。三歳の少年の光と一歳の子犬の多門。どう考えても本書は震災に対する鎮魂書だと思う。六つの短編連作小説だが、すべて読み切らなければ少年と犬、そして犬が出会った人たちの想いは伝わらない。
TANIZAKI
2024/10/30 03:57

※震災で多くの人たちを亡くした東北、熊本の人たち。大好きだった愛犬を亡くした飼い主たちが読むと、非常にいたたまれない心情となるかもしれない。可能であれは、読み手と一緒に思い切り泣ければよいと思う

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

TANIZAKI

【京都・堀川通:moment coffee kyoto】自分でパンが焼ける。広いスペースがかなり有効だし贅沢。クラッシックが流れ顧客は皆んな読書をする。なかなか良い店だと思う。味は上品でした😉。

【京都・堀川通:moment coffee kyoto】自分でパンが焼ける。広いスペースがかなり有効だし贅沢。クラッシックが流れ顧客は皆んな読書をする。なかなか良い店だと思う。味は上品でした😉。
宵待草
2024/10/22 21:45

TANIZAKIさん こんばんは 今日も出張お仕事、お疲れ様でした!🍻 自分で焼く🍞が、トースターでは無くて、、、セラミック?焼き網なのが、何だか良いなぁ~✌️ 焼きたてのトーストに、ママレードや小豆餡!😋 写真&呟きを有り難うございます!🙋 ゆったり就寝下さいね!💫 おやすみなさい!🌃 宵待草

TANIZAKI
2024/10/23 06:28

宵待草さん、おはようございます。昨夜は21時前に気絶しました。京都は☔️です。午後滋賀県ですが、午前までは☔️です。京都のこの辺りは初めて泊まりましたが、結構良い店はあるもんですね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
16

TANIZAKI
読み終えて3週間以上経つ。常に頭から離れなかった犬と少年が出会った釜石の公園ってどこなのだろうか。東日本大震災発災時釜石には相当足を運んだ。釜石市の職員が懸命にご遺体を回収した近くに、港が近いブランコがある公園。小さかった子供たちがブランコで遊んだところでもある。本書に登場する公園かもしれないと考えると物語が切実になる。三歳の少年の光と一歳の子犬の多門。どう考えても本書は震災に対する鎮魂書だと思う。六つの短編連作小説だが、すべて読み切らなければ少年と犬、そして犬が出会った人たちの想いは伝わらない。
TANIZAKI
2024/10/30 03:57

※震災で多くの人たちを亡くした東北、熊本の人たち。大好きだった愛犬を亡くした飼い主たちが読むと、非常にいたたまれない心情となるかもしれない。可能であれは、読み手と一緒に思い切り泣ければよいと思う

が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
藤沢周平は『半生の記』の中で、私という人間は作品に出ている、職業柄好むと好まざるとにかかわらずとある。渡辺は、小説はこの世にあることだけを書くわけではなく、この世にありそうもない事をありそうに書きながら、虚構の中で自分を想定するとある。作家が拘る世界や題材によって藤沢や渡辺が言うことが理に適う場合がある。ただ、渡辺は無類の女好きで周辺にいたら軽蔑の対象だろう。それは作品からも透けて見える。十人の女性との回想記の形をとる作品だが、最終章の女性は破滅願望で、快楽の深さを渡辺から知り得た阿部定の様だったとある。
TANIZAKI
2024/10/30 02:12

※最終章の女性に対する懺悔が『失楽園』に反映されたともいえる・・・

が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
【盛岡に向かう当たり】先般、出張で盛岡に伺う。挫折した宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を鞄に入れた。出張前日、相当前に観た映画『壬生義士伝』を偶々観る。盛岡出張前日に京都出張のホテルを確保。今、京都では場所を選べない高価格。京都のホテルは壬生寺まで徒歩17分だとチェックインして気づく。時間に余裕があり歩く。隣接に新選組屯所「八木邸」が飛び込んできた。芹沢鴨暗殺の地であり新選組誕生の地でもある。一緒に殺されたお梅さんが気になる。そのあと滋賀に移動するが、途中三条駅ブックオフでこれまた偶然、本書が目に止まった。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
藤沢作品を精読するが、冊数をこなしていない。遠藤展子著『藤沢周平遺された手紙』と本書は補完しあい、藤沢作品を理解する上でのサポートとなる。藤沢周平は冒頭、小説は人そのものを顕すとある。改めてその意味を嚙み締めた。大正ロマンの余波はもちろん、中央に於ける黒い動きは山形に深刻に伝わっていないが、当時の東京、地方、国際政治の動きが藤沢の視点にて理解出来ることは大きい。その山形、地方特有の大勢順応主義だった。何かしら自分の信念らしきものに基づいて藩に歯向かう姿、山形の気風と藤沢本人のはみ出し性格と関係がある。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
パウロ・コエーリョ同様読了感は疲労そのものだった。精神的というより事象を多面的に描き、掘り下げた展開で読み手を試す。知的な医者の夫を持つ妻で、裕福で上品な女性。妻の中に二人の女が存在する。妻自身が認知してからの苦悩と幻影。今までの生活の中で気づきもしなかった周辺の忌まわしい人間性を垣間見る。それが自分の真の存在、奇径な淫らな幻影を持ち娼館で自身の肉体の悦びの性戯を試す誘因となる。妻は常に自身の二人の女に葛藤。妻はどちらかを選ぶのではなく、二人の女を融合させる。決断させたのは夫に対する母性本能だったのが辛い
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
『TSUNAMI』『M8』など多くの高嶋哲夫作品を読んできた。この二冊は東日本大震災後改めて精読した。内容からして震災時の破壊内容は、地震予知だと感じた。しかし、科学技術の専門家だった経歴でいえば、予知というよりシュミレーション能力と事象を表現する力が高いと感じた。現在の国際情勢は、核兵器不使用維持が最優先課題だ。一気に核廃絶を目指せる国際情勢にないといえる。日本国内では目の前にある、安全保障の現実に対する立場の違いで論じられる。被団協の受賞は、二つの立場が向かい合うキッカケになると思う。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
堀川恵子さんは、1998年まで40年間原爆供養塔に通い続けた佐伯敏子さんに、被団協の平和賞受賞をどの様に報告したのだろう。佐伯さんも凄く安堵し喜びが大きいと思う。受賞理由は、被爆者の証言が評価され原爆によってどれほどの被害が出るのか、その残虐性を世界に知ってもらわなければならない国際情勢の変化があるが、被団協活動の原点である被爆地が苦しんだあの日にもう一度目を向け、被爆者の声に耳を傾けようとのメッセージが受賞理由だろう。安全保障の現実に対する立場の違いをどの様にするのか、向き合う説目にしたいといえる。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
【絵本太功記】比叡山坂本に明智光秀菩提寺西教寺があり、坂本城跡もある。"明智光秀"知性的な武将との印象があり、私にとっては好意的な人物。人形浄瑠璃『絵本太功記』は観ていない。屈指の大曲とあり時代物だ。家族の悲劇としての想いが込められているものなのだろう。太夫と三味線は浄瑠璃の素晴らしさを構成するものであるが、この演目はそこに人形の品格ある衣装も大きな魅了だといえる。人形ほど純粋に美しさと悲しさを現すものはない。歌舞伎は演ずる人間の邪推が必ずある。日本人の本性を探る浄瑠璃と落語、ものすごく心に響く古典だ。
TANIZAKI
2024/10/14 14:36

天の川さんは大阪ですので文楽人形浄瑠璃ですかね。東京では人形浄瑠璃。歌舞伎も良い作品はあるのですが、原作も同じなのに心に引き付ける何かが文楽とは違う! そんな印象です。

なお
2024/10/14 16:13

TANIZAKIさん、こんにちは😊先日、文楽『絵本太功記』を観劇し、おっしゃる通り老いた母親や息子達の悲劇は胸に迫るものがありました。忠義を重んじた江戸時代には逆賊としての光秀像が広く知られたのでしょう。歌舞伎と文楽を比べてのお話もとても興味深かったです。ありがとうございました😊

が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
東日本大震災発災を受け、当時東京勤務ということもあり危機意識もあって購入。更新版もあると思うのて購入の必要があろう。首都圏にて震災が発生すれば帰宅は40日後と想定している。要因は都外への徒歩での帰宅は無理だからだ。海自や米軍の艦船出航が40日程後となる。インフラが遮断され電線が切れ感電のリスクもあるし、富士山の火山灰も降る。本図には帰宅対応マニュアルの各種シュミレーションが記載されている。震災以後帰宅難民を受け入れる体制が民間にも整いつつある。公的機関だけではなく、民間企業の受け入れ先の把握も必要だ。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
4年振りに再読だが、好きではない渡辺淳一と言えどもテーマと展開は当時未知の世界。性に冷淡な妻を調教する寺院に幽閉し性に目覚めさせる意図の夫。読書というものは、良書だけに巡り合うものではないと思う。なぜこの作家は、こんな展開をするのだろうと考えるのも、またひとつ。女性も生殖だけではなく、感じる性愛の市民権を得て男性も選ばれる時代だと渡辺が言うが、男の視点でしか描けない渡辺には言われたくない。異常であるが正常とも言える反道徳的で自然な世界のドレサージュ、調教。快楽という悪魔に制圧、蹂躙される欲望を受け入れた妻
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
学生時代、300m程の真っすぐな道をパイクで走っていると、遠くから女性と犬が散歩の様子。すれ違いで大変驚く。映画「エレファントマン」主人公と同じエレファント病の女性だった。顔を覆うことが全くない勇気ある姿にも感じた。不思議と冷静に犬に眼が移る。犬は悠然と真っすぐだけを見て、女性を導くように前を歩いていた。その犬の姿から女性と犬の間に信頼感があったように見受けられた。本書にも同じような描き方がある。リードを持つ人間を信頼し、頼り切りになるのではなく、堂々と歩く。まるで息の合ったパートナーのようだったとある。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
鬼六は夢二、武二、晴雨に対し史実のみで展開。金森は三人のモデルで愛人だったお兼を中心に据えた。お兼との関係が深かった夢二に紙数を割く。歴史小説を思わせたが論拠がはっきりしルポルタージュだといえる。関東大震災に於ける朝鮮人虐殺に触れ、震災や社会事変も描く幅の広さは魅力だ。金森は夢二の人間としての技量の狭さには厳しく、自分の人形を求めていたに過ぎない夢二が、たまきやお兼に対するサディスティックな対応を捉えた。でも川端康成にお兼を見たとき、夢二の絵そのものだったと述べさせている。夢二の最大の作品はお兼のようだ。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
【お兼とお葉】堀江珠喜は大阪府立大学名誉教授。『団鬼六論』を著し比較文学が専門。フェミニストかもしれないが、社会心理学のアカデミズムを感じる。責め絵師伊藤晴雨を取り上げた『伊藤晴雨物語』『外道の群れ』共に団鬼六の書評をしている。団は伊藤晴雨との距離感を維持した冷静な展開。伊藤晴雨、竹久夢二、藤島武二と大正ロマン、甘粕事件、社会主義活動を結び付け、お兼、伊藤野枝、神近市子などを絡ませる。結局学者の書評に魅了された。金森敦子は沢木耕太郎、吉村昭を彷彿し冷静な論点の展開力で非常に魅了する。後に金森を分析したい。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
東日本大震災時多くの犬たちが、福島県内で厳しい状況に陥ったこと、NHKで数多くの特番を見てきた。先般9月22日NHK-BS「家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来」を偶然観た。更に曜日が変わって通勤時間帯前にも5連続で偶然見た。正直、かなり心打たれた。直前に読んだ『怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇 』に登場する犬たちを思い出した。先日の東北出張の際、単語本『少年と犬』を読みたかったけど本箱で見つからない。仙台駅隣接丸善にて文庫が探すまでもなく店頭にあった。北方謙三のあとがきがなかなか読み応えがある。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
学生時代、真っすぐな道をバイクで走っていると女性と犬が散歩の様子。すれ違いで大変驚く。エレファント病の女性だった。先天性筋骨格系障害と言われ映画「エレファントマン」での主人公と同じ症状。顔を覆うものは全くない勇気ある姿にも感じた。不思議と冷静に犬に眼が移る。犬は悠然と真っすぐだけを見て歩いていた。「ああ、犬には病気は関係ないのだなぁ」と直感した。その時女性と犬の間に信頼感があったように見受けられた。この著者のエッセイの描き方は好きになれない。でも、本書を読んで相当前のこの女性と犬を思い出させたのば事実だ。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
『銀河鉄道の夜』正直理解出来なかった。賢治作品は、怪しい異界が登場し想像を超えた感性の世界が広がり、謎が謎を呼ぶと言われる。賢治の童話は、判らない感覚を残す。文学は、一つの答えを与えるものではないとの指摘もある。むしろ謎という大きな問いを放つ。自分の感覚と経験と照らし合わせ、考えることで自分の解釈が可能になるということか。一度読んで再読することで、新たな発見が賢治作品には顕著だという。賢治童話の謎、賢治マジック。その都度立ち止まり、深く考え堀り下げていくうちにドキッとする解釈に、本当に出会えるのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/02(3616日経過)
記録初日
1990/11/27(12418日経過)
読んだ本
804冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
234871ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
614件(投稿率76.4%)
本棚
24棚
性別
現住所
神奈川県
自己紹介

レビューには大変考えさせられる。点と点を結び付けて直線を引く。点とは読み手に選ばれた本。読み込んだ本が多くなることで直線を描かける。そのレビューで泣かされることがある。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう