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2024年3月の読書メーターまとめ

風に吹かれて
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505ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • くらうん

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

風に吹かれて
 2040年。格差が拡大し、自己責任で生きることの圧力が増した社会。富める者は生き、自分のお金で老後を生きられぬ者は「自由死」という終わり方を推奨される社会。そこは男女差別も人種差別も厳然と存在していた。 「私」はリアル・アバターで少ない収入を得ている。ゴーグルと一緒にイヤフォンを装着して依頼主に代わって墓参りをしたり買い物をしたりしている。体が不自由な依頼主が家に居ながらゴーグルで素敵な景色を鑑賞できるように自然が美しいところに出かけたりもする。「私」の母は事故で亡くなったが「自由死」を望んでいた。 →
風に吹かれて
2024/03/09 22:29

なぜ「自由死」を望んでいたのか。母のVF(ヴァーチャル・フィギュア)とコミュニケーションを行いながら、母の本心を知ろうとするが…。  「私」は丹念に思考し静かに語る。格差社会のなかで「あちら」の人間が「こちら」の人間に理不尽な要求をすることも少なくない。「こちら」から「あちら」にテロを行おうとする者もいる。そういう社会で、何ができるのか。日ごろ著者が考えていることを、大説ではなく小説にしたものだと思う。近未来小説仕立ての社会性ある小説である。平野啓一郎自身の「本心」が書かれていると思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
10

風に吹かれて
 紀元前49年1月12日、カエサル、ルビコン渡河。最高指揮権を付与されているポンペイウス、1月17日、ローマ脱出。カエサルはローマ対策を行いながらイタリアやスペインを制覇、独裁官となりポンペイウス軍団征伐に向かう。カエサル軍団とポンペイウス軍団の戦いの数々。 イッソス会戦(マケドニアのアレクサンドロスVSペルシャのダリウス)、カンネの会戦(ローマのセルヴィウスVSカルタゴのハンニバル)そしてザマの会戦(ローマのスキピオVSカルタゴのハンニバル)をしっかり復習しながら、 →
風に吹かれて
2024/03/30 23:04

ポンペイウス軍団の半数にも満たない人員を有効に活用したカエサルの軍略を学べる。 カエサルは政治にも軍事にも優れていたことがよくわかる。 ポンペイウスはクレオパトラと弟プトレマイオス13世が内紛中のエジプトへ逃げる。ローマの属国であり弟の側近はポンペイウスが派遣したローマ兵だが、敗残者がやってくるのは迷惑であったためか、ポンペイウスはローマ兵により殺害される。弟軍団がカエサルに戦争を仕掛ける。制圧後、クレオパトラとプトレマイオス14世による共同統治。そしてカエサルはクレオパトラと……。 →

風に吹かれて
2024/03/30 23:05

天から多くを授けられた男と女が出会うべくして出会ったということのようだ。 ルビコン渡河後の怒涛の2年間だったが、カエサルの物語は、まだまだ続く。

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風に吹かれて
マープル長編シリーズ№1。  ベルギー人のポアロの次は生粋の英国人マープルだ。舞台はセント・メアリ・ミード村。大きな声で話をしようものなら近所中に聞こえる静かなエリア。事件は牧師の「わたし」(レオナルド)が生活している牧師館で発生する。捜査に協力しながら探偵役も務める「わたし」の語りで物語は進む。観察力と洞察力に優れたミス・マープルは、牧師の隣人。私にとっての初マープル。どこでどんなふうにして事件を解決するのか、どきどきしながら読み進む。 →
風に吹かれて
2024/03/26 22:27

 興味深かった人物の一人が医師ヘイドック。罪を犯す人に罪があるのではなく、その人にとりついた病気が問題なのだという。彼が登場する場面を経るごとに彼の人間を見るときの温かさが伝わってくるようだった。  事件の犯人は、多くの読み手の想像通りだと思うが、トリックがわからなかった。さすが、ミス・マープル。マープル・シリーズ、残り11冊。  ところで、レオナルドの妻グリゼルダは、今後も登場するのだろうか。登場してほしいものである。  1930年作。

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風に吹かれて
 ウクライナとロシアの戦争が始まったとき、ウクライナはどれほど持ちこたえることができるのだろうかと思った。NATOに未加入ではあるが、実質的に欧米から多くの武器や砲弾がウクライナに用意され、勇敢な兵士たちによる戦いが今も続いている。しかし、この戦争はウクライナのためだけの戦争ではないようだ。  戦争が長引けば長引くほどロシアの経済にも深い痛手を与え、またロシアからの長大なパイプによるヨーロッパへの天然ガス供給を遮断することによりドイツの台頭を阻止し、 →
風に吹かれて
2024/03/24 22:21

米国中心の世界を維持する意図が濃厚な戦争なのだ、米国対ロシアの戦争なのだと著者は言う。そして、実のところ、経済的にロシアと交流のある国々は多々あり、経済的打撃は与えることができないでいる。 未だに国民から人気があるらしい前米国大統領トランプは相応の負担をヨーロッパの国々がしなければ、NATO加盟国が攻撃を受けても支援しないと言い始めている。自国が戦場にならない戦争を好む米国である。日米同盟がどれほど実質的なものなのか。日本に負担増を求め続け、結局、あっさり手を引くのではないかと思えて仕方がない。 →

風に吹かれて
2024/03/24 22:21

昨今の日本の防衛装備品輸出拡大も米国負担の肩代わりではないかと私は思慮しているが、とすれば、日本の首相お得意の総合的判断から、米国偏重の外交を見直し世界の中にどう日本を位置付けるか本気で考えなおすべき時期に来ているのではないかと思う。 「世界の構造レベルで何が起きているのか」を見極める重要性を強調する著者に学べることが多々あると思った。 2022年刊。

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風に吹かれて
「わたし」(アルカ―ジイ)には、ふたりの父親がいる。裕福ではないが貴族のヴェルシ―ロフが実の父、ヴェルシ―ロフの家僕で庭師のマカールが戸籍上の父。マカールは「わたし」の母ソフィアと別れた後は巡礼者となる。「資本主義の発達、全般的な貧困化、国じゅうが混沌と無秩序」(工藤精一郎)という状況が物語の背景。 マカールは病床で「わたし」に人が生きる善美を語り、ヴェルシ―ロフは時代を体現するように混沌とした精神を生きていいる。金持ちを「理想」とする「わたし」は、ヴェルシ―ロフを理解しようと努めているように思える。 →
風に吹かれて
2024/03/21 22:32

物語を支える多くの登場人物たちのひとつひとつの物語が小説全体を成り立たせている。いや、時代を表している。  そして、未来を創るのは、その時代を「未成年」として生きているものたちである。小説は未来を語らない。語れない。時代はいつも混沌としているのであり、その混沌を生きていくのは今を生きている一人ひとりだからだ。  1875年作。

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風に吹かれて
 ナガサキ、ヒロシマの核爆弾投下直後の写真には、建物の瓦礫とともに、いたるところに投下直前まで生きていた人びとの無残に破壊された体がある。生き延びたとしても、手足を失い、熱戦による焼けただれた跡が痛ましいだけではなく、放射能は長年にわたって体を蝕んでいく。  核実験場における核爆発で被害を受けたヒバクシャも世界中にいる。どこも都市部から遠く離れている。移住もままならず死の灰が降った島々に住み続ける人びと……。原子力発電所の事故によるヒバクシャも……。 →
風に吹かれて
2024/03/18 22:12

 核の力を得た人間は、傲慢であってはならないと思う。しかし、20世紀では核抑止力による冷戦が続いたが、核を脅しに使いながら戦闘行為を続けるのが21世紀だ。  核による悲劇がどういうものなのか、本書のみならず国レベルで膨大な記録が残っているはずだ。核がもたらす世界をあらためて直視すべきだと思う。  1997年刊。

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風に吹かれて
 世界を考察しようとしている二十歳になった「わたし」は、冒頭、読者に挑戦状をたたきつける、世界を「あなただって知ってはいないのだ」と。「わたし」はどんな世界に生きていて、何を経験するのか。世界とは、人間たちのことである。ドストエフスキーの小説なので、一筋縄ではいかない。いつものことながら、前半は辛抱の読書である。  ドストエフスキーが敬愛しているプーシキンの言葉がいくつか登場する。「低き真理の闇よりわれは尊ぶ われらを高める偽りを」(プーシキンの詩『英雄』より)……。 →
風に吹かれて
2024/03/14 22:10

 この言葉をドストエフスキーなりに読み解いて書いたのが『未成年』なのかも知れないと勝手に想像して、後半へ。

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風に吹かれて
 日ごろテレビのニュースを見ていると、どのテレビ局も取り上げる話題や解説が一定の方向に向いていると思うことがある。多様な世界を映し出さないのがテレビ報道なのではないか。ジャーナリズムの責任も本書では問うているが、今も続いているウクライナ戦争から学ぶべきは世界の多様性なのだと思う。  「ロシアという国は自分たちで共産主義やスターリンというものを倒してきた歴史がある」とエマニュエル・トッドは指摘する。 →
風に吹かれて
2024/03/12 22:28

そして世界は今、アメリカが代表する「生産よりも消費する国」とロシアや中国が代表する「消費するより生産する国」に分岐しており砲弾を生産できない欧米と砲弾を生産できるロシア・中国などとの戦いとなっており、世界の構造が戦争を長引かせることに関係している。そして、グローバルサウスという国々がロシア寄りであるということなど一筋縄ではいかない国々の在り様も見ていく必要がある。 →

風に吹かれて
2024/03/12 22:28

 自由と民主主義を語る米国はいろいろな戦争やクーデターなどで夥しい人びとの命を奪う好戦の国だと私は思っているが、米国が他国の自由と民主主義を認めること、つまり殺さないという方向に舵を変えない限り世界の平和は訪れないのではないかと思う。  ブランスでは「反体制派」と目されているエマニュエル・トッドの世界の読み解きと池上彰の質問の的確さが刺激的だった。ウクライナにしてもパレスチナにしても日々多くの人が死んでいくという世界の成り立ちの奥を今後も少しでも知りたいと思う。

が「ナイス!」と言っています。
風に吹かれて
 2040年。格差が拡大し、自己責任で生きることの圧力が増した社会。富める者は生き、自分のお金で老後を生きられぬ者は「自由死」という終わり方を推奨される社会。そこは男女差別も人種差別も厳然と存在していた。 「私」はリアル・アバターで少ない収入を得ている。ゴーグルと一緒にイヤフォンを装着して依頼主に代わって墓参りをしたり買い物をしたりしている。体が不自由な依頼主が家に居ながらゴーグルで素敵な景色を鑑賞できるように自然が美しいところに出かけたりもする。「私」の母は事故で亡くなったが「自由死」を望んでいた。 →
風に吹かれて
2024/03/09 22:29

なぜ「自由死」を望んでいたのか。母のVF(ヴァーチャル・フィギュア)とコミュニケーションを行いながら、母の本心を知ろうとするが…。  「私」は丹念に思考し静かに語る。格差社会のなかで「あちら」の人間が「こちら」の人間に理不尽な要求をすることも少なくない。「こちら」から「あちら」にテロを行おうとする者もいる。そういう社会で、何ができるのか。日ごろ著者が考えていることを、大説ではなく小説にしたものだと思う。近未来小説仕立ての社会性ある小説である。平野啓一郎自身の「本心」が書かれていると思う。

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風に吹かれて
 オランダ美術を主導したカーレル・ファン・マンデル(1548‐1606)。彼の継承者としてのレンブラント(1606‐1669)。レンブラントのコレクションは有名だが、当時、オランダ東インド会社による交易で世界中から、例えば中国の磁器などが集まってきており、多様なものを蒐集していた。蒐集活動はレンブラントにとって自己を成型するためのものだったと著者は言う。世界を、先人の芸術作品を蒐集し、その向こうにレンブラントの芸術があった。 →
風に吹かれて
2024/03/06 22:20

 例えば、『ダナエ』。多くの画家が様々にダナエを描いてきた。レンブラントはダナエが掲げる右腕ひとつの表現で、ゼウスを受け入れるのではなく招くダナエを描いたのだと論じる。ゼウスが主人公なのではなくダナエが主人公なのだそうだ。そして、従来の滑らかな、筆跡を残さない描き方ではなく筆跡を残し荒く描くことで肌の触感まで感じられるダナエを描いた。先人の業績を尊重しながらもさらなるレンブラントの芸術があったのだ。この『ダナエ』の章には様々な画家のダナエが掲載されていて、それだけでも意義深い。 →

風に吹かれて
2024/03/06 22:23

 ちなみに、ヌードを描けるようになることは大切なことだったそうだ。とりわけ男性のヌード。ヌードが描けなければ歴史画が描けないから。納得であった。  また、肖像画。影を強調した陰影がメランコリーとヴァニタス(この世の儚さ)を表す。先人のメランコリーに沈む人物画を発展させている。ここでも様々なメランコリー画が楽しめる。もちろんレンブラント自身の多くの肖像画も。 レンブラントを理解することは17世紀のオランダを理解することでもある。ファン・マンデル、覚えておきたい。

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風に吹かれて
本巻は紀元前53年から前49年1月、すなわちカエサル47歳から50歳まで。  5年の任期を更新してガリアのみならずガリアと交流のあるゲルマン対策も行う。ガリアが落ちついていると思ったらオーヴェルニュ族のヴェルチンジェトリックスという若者が強力な指導力を発揮。反ローマに追従する部族も次々にあらわれる。5万対34万という戦いが本巻最高の読みどころ。制圧に成功。ガリア全域を属州化する。  しかし、これはカエサルにとってローマ政体改革に向けた一里塚でしかなかった。 →
風に吹かれて
2024/03/04 22:32

ローマに帰ってこそのカエサルである。特権を守り元老院体制を固守すべく元老院派がカエサル打倒をもくろむ。紀元前49年1月12日、50歳のカエサルはルビコン川を渡った。  本巻も全編クライマックス。カエサルという男の熱い物語は、つづく。 ところで、ガリア戦役がヨーロッパの形成の始まりであるとして、「政治もやり作戦もやり一兵卒の役までやったこの戦争の達人にとって、戦争というものはある巨大な創作であった」という小林秀雄の言葉が紹介されている。  納得の言葉である。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/02(3403日経過)
記録初日
2015/01/02(3403日経過)
読んだ本
1076冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
385433ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1076件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

≪2023年の読書の主なもの≫
◎小説以外から。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ『セカンドハンドの時代‐「赤い国」を生きた人びと』(松本妙子訳、岩波書店)。ソ連崩壊前後以後を生きた人びとの証言を20年の歳月を費やして集めた。「普通の人びと」がどれほどの苦難の中で生きてきたか、これほど胸に迫って伝わってくる本はあまりないと思う。
◎日本の小説から。村上龍をいくつか読んだけど、再読なので除外すると、あまり日本の小説を読まなかったが、吉村昭には手が伸びていた。『戦艦武蔵』(新潮文庫)を選んでおきたい。どこかで敗北を予感しながら、巨大な戦艦を日本は造った。戦艦が造られていく様子の詳細さは国の滅びも辞せぬ狂気が伝わってくるようだった。
◎海外小説から。ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』(上田真而子、佐藤真理子訳、岩波書店)。以前、映画を見たことがあり、それで満足していたのだが、私が見た映画は原作の前半を扱ったものだった。何歳になっても忘れてはならないことが後半で展開されていた。読んでよかった。

≪2022年の読書の主なもの≫
◎小説以外から。ゼ―バルト『空襲と文学』(鈴木
 仁子訳、白水社)。第二次世界大戦でのイギリス
 空軍による無差別絨毯爆撃。爆撃による人々の苦
 しみの真実を伝える文学の意義。アメリカがいく
 つもの戦争で行った無差別殺戮を検証する『戦争
 の文化』(ジョン・W・ダワー、三浦陽一監訳他
 、岩波書店)とともに大国の帝国的差別的攻撃を
 考えさせられた。
◎日本の小説から。『世阿弥 最期の花』(藤沢周
 、河出書房新社)。佐渡ヶ島に島流しされた世阿
 弥。島の人々が彼と共にひとつの能の舞いを作り
 上げる。世阿弥が天空に舞うかのような藤沢周の
 描写の冴え。感動した。
◎海外小説から。翻訳本も原書も読んだ『クララと
 お日さま』(土屋政雄訳、早川書房)& “KLARA
  AND THE SUN” (faber)。観察したことから学
 び考えるクララ。『恋するアダム』(イアン・マ
 キューアン、松村潔訳、新潮社)
 (原題:MACHINES LIKE ME)のアダムはイン
 ターネットを通じてあらゆる情報から学ぶ。アダ
 ムは限定生産のうちの一台。人間のあらゆること
 を学ぶということは人間の矛盾も学ぶということ
 なのだろう。矛盾に耐えられないからか生産され
 たアンドロイドの半数ほどが自らシャット・ダウ
 ンする。太陽をまっすぐな心で信じるクララと好
 対照。AIロボットを生かすも殺すも、人間がど
 う生きるのかにかかっているのかもしれない。

《2021年の読書の主なもの》
◎日本の小説は二人の作家を中心に読んだ。夏目漱
 石の全小説再読、遠藤周作の所有本を再読。充実
 の読書だった。
◎エミリー・ブロンテ『嵐が丘』がこのような作品
 だとは想像していなかった。一気読み。シェイク
 スピアの戯曲は永遠のmasterpiece。コルソン・
 ホワイトヘッド『地下鉄道』は小説的想像力によ
 って構築した希望。ジャック・ロンドン『火を熾
 す』、また読みたい。
◎再読であったが、ジョン・ダワー『敗北を抱きし
 めて 増補版‐第二次世界大戦後の日本人』で、
 日本人として知っておくべき日本の姿を改めて見
 せてもらった。
◎池澤夏樹が時間をかけて訳出した話題の詩集『カ
 ヴァフィス全詩』、古代の歴史に人生を読み込ん
 だ詩に感銘を受けた。

《2020年の読書の主なもの》
◎漱石の俳句、文学論、評論、安部公房の小説を読
 む。安部公房の『方舟さくら丸』は傑作だと思
 う。
◎フォークナーの土地と人間の深い結び付きと人間
 が生きることの生々しさに感銘。特に『八月の
 光』。
◎小説以外では、宮本ゆき『なぜ原爆が悪ではない
 のか アメリカの核意識』は教えられること多か
 った。

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