ネタバレ地方のFMで「サイレント・ラジオ」という番組を持つ曽我哲生が主人公。生き方や音楽で亡父の影響を強く受けている彼が、17歳の時に描いてもらった肖像画から新しい人脈に繋がっていく話。中盤、アキヤマくんの名前やみゆきさんの登場で『流星シネマ』とリンクしていることに気付く。作品同士の期間が開いていても、吉田篤弘作品に漂う世界観ならではの楽しみ方ができて嬉しい。父でもなく偽アキヤマくんでもなく、暗渠のような繋がりで巡り合った仲間たちと、新生曽我哲生として自由に集ったり音楽を奏でてたりする未来が見える温かい読了感。

ネタバレ地方のFMで「サイレント・ラジオ」という番組を持つ曽我哲生が主人公。生き方や音楽で亡父の影響を強く受けている彼が、17歳の時に描いてもらった肖像画から新しい人脈に繋がっていく話。中盤、アキヤマくんの名前やみゆきさんの登場で『流星シネマ』とリンクしていることに気付く。作品同士の期間が開いていても、吉田篤弘作品に漂う世界観ならではの楽しみ方ができて嬉しい。父でもなく偽アキヤマくんでもなく、暗渠のような繋がりで巡り合った仲間たちと、新生曽我哲生として自由に集ったり音楽を奏でてたりする未来が見える温かい読了感。

ネタバレジュニアアイドルとして活動していた雪那の約10年間が時系列バラバラで描かれる。本名登録で小学生時代から事務所に所属し、制服やスクール水着で撮影されていた履歴が人目に触れ、学校での誹謗中傷やアルバイト取り下げに繋がっていく。推しのBL小説作家の逮捕など、取り巻く状況が熟して彼女がとった行動には納得。社会的に被害者でも、美砂乃と過ごした時間は雪那の拠り処で、正義の第三者が踏み込むべきではないと感じた。希薄な家族関係の部分ももっと読みたかった。昔から子どもは実名で芸能活動している印象だが、自衛が大切な気がする。