ホーソンの出番が少ないのが少し残念だが、今回も面白く読めた。ただ、ホーソンの真相解明部分はやや強引かな。ラストも、もうひと工夫欲しかった。

駐独大使とその娘の視点から、アメリカがどうナチスドイツと向き合ってきたかを描いており、実に面白いノンフィクションだと思う。ただ、日本語のタイトルはいただけない。

一度読んだだけでは、その良さが分からない小説ばかりだ。だからと言って、決して駄作ではない。なかなか奥深いな。

ホーソンの出番が少ないのが少し残念だが、今回も面白く読めた。ただ、ホーソンの真相解明部分はやや強引かな。ラストも、もうひと工夫欲しかった。

ミステリーとして面白く読めたが、アメリカ南部のサヴァナにこんな歴史があったということに興味がひかれた。主人公一家のありようも、どこかアメリカ南部っぽく感じた。

中国の古典や歴史を知ることが、現代中国を読み解く上でも有用であることがよく分かる。良著だ。

この文庫本を読むのが、1年の恒例行事になっている。時代を巧みに切り取る作風は健在だ。