ネタバレ一気読みでした。雪哉が優秀すぎて脱帽です。雪哉の仲間たち（茂丸・千早・明留・治真）の活躍に期待します。次は未曾有の大震災ですね。解説が書評家の「大森望氏」なのは流石に凄いと思ってしまいました。

ネタバレ21時頃読了し、すぐに本屋で続きを購入しました。次の日まで待てない魅力がありました。垂氷の雪哉が若宮に忠誠を誓うシーンに感動しました。若宮を守ることは故郷を守るということ。雪哉が主を選んだ。「この命尽き、体朽ち果て、魂の最後の一片が消えて無くなるまで、あなた様に忠誠をお誓い申し上げます」「蔭位の制」ではなく、勁草院で厳しい訓練をして優秀な成績を収め山内衆になり宗家の護衛を務める覚悟をした雪哉は素敵です。様々な事件が勃発するからそれなりの覚悟が必要なのだと思います。雪哉の成長が楽しみです。

ネタバレ『東家二の姫の腹黒、桜の君は似合わない』の編でした。姉を暴漢に襲わせ、自分が登殿し、３人の男と文通し、下男の嘉助を桜花宮に招き入れ、秋殿の御方に狼藉を加えようとした。そのため、手引きをした早桃も嘉助も口封じのため命を奪われた。藤波が若宮からの手紙を横取りしたのも知っていた。天女のような汚れを知らぬ顔をして、罪深い。「悪意がなければ、全てが許されるのだと知っている者を決して許すことはできない。許すべきではない。」この台詞に共感。対照的なのが白玉と一己の純愛、素敵でした。奈月彦とすみもお似合いです。

ネタバレ「雪哉は若宮の側近になることを選ばない」の話だった。雪哉のキャラクター設定が素晴らしかった。雪哉の選択も生き方も良かった。兄を支えて垂氷で生きていく。自分の優れた能力を隠し、"ぼんくら”として生きていく。名誉も出世もいらない。『金烏は自分の命と引き換えにするほど大切なものなのか』この問いかけに若宮の目の奥が微かに揺れた。