和菓子ってこんなにも奥深いものだったんだなあ。お客さんの買うものから謎を紐解いていくのは新鮮だった。和菓子の名前の由来や成り立ちを語るシーンには、物語の中ということを忘れてなるほどなあと単純に感心してしまう。洋菓子でも比喩やストーリー由来の名付けはありそうだけど(エクレアとか諸説あるんだっけ…)、だじゃれ的な名付けは日本語の性質ありきなのかも？読みやすい文体で、現実的な世界なのにキャラはどこか漫画的である。あと食べ物の描写が美味しそう！デパ地下でバイトしてみたくなった。

可愛さ余って憎さ百倍というやつだろうか。夏枝に対する啓造の愛情は、いびつな家族の形を作ってしまった。夏枝が自身の浮気心を、啓造が受け取ったほどの重さでは捉えていなかったところがリアルだ。ストーリー展開にぐいぐい引き込まれた。また切り替わって描かれる登場人物の心の揺れ動きが人間臭くてとても良い。子供たちが不憫でならないが、今のところいちばんまともな気がする辰子さんが協力するのだろうか。ここから全員が幸せになる結末は存在するのか？全く想像がつかないので早く下巻を読もう。

和菓子ってこんなにも奥深いものだったんだなあ。お客さんの買うものから謎を紐解いていくのは新鮮だった。和菓子の名前の由来や成り立ちを語るシーンには、物語の中ということを忘れてなるほどなあと単純に感心してしまう。洋菓子でも比喩やストーリー由来の名付けはありそうだけど(エクレアとか諸説あるんだっけ…)、だじゃれ的な名付けは日本語の性質ありきなのかも？読みやすい文体で、現実的な世界なのにキャラはどこか漫画的である。あと食べ物の描写が美味しそう！デパ地下でバイトしてみたくなった。