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2024年10月の読書メーターまとめ

これらの時代
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感想・レビュー
2
ナイス
62ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 華氏

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

これらの時代
本書の12の小論はどれも秀逸なもので、後世に残る名論を始め、《遊歩者》とはバナキュラーな土地を異国として歩くことであるならば、これにふさわしい「ボードレール/パリ論」「セントラルパーク」「シュルレアリスム」などの、かつて好きだった夏服もあり、いつ果てることもない道である。そして、全ての道が(ローマへ)一つに繋がっているなら、どの道にも"間違い"などないはずである。。時代との格闘により我々の所有に帰されるものなどなく、その時代(ディスクール)こそ、所持することのできたのが思想家というもの。
これらの時代
2024/10/27 02:28

⑤ ことこそ、獲得された成果なのです』。この「賎民」には「プエブロ」とルビが振られていた。卑近な言い方になるが、私は良い意味で、瞬殺されてしまった‥。「民会」同様に、プエブロは「平民」と教えられてきたからだ。日本の戦後統治では「平民」と諭されてきたのだ‥。しかしこの「平民」がもつ違和感がずっとあった。セナ制度による莫大な専横利益や徴兵税収があった中で、統治権益の貴族ではなく奴隷商品でもなければ、「平民」であるというのはあまりに短絡なロジックではないか?。何がいつから「平」や「公」であったのか?。

これらの時代
2024/10/27 02:36

⑥ 私の老いぼれてきた僅かばかりの頭の中で、一つだけベンヤミンが言い忘れていたことが浮かんでくる。亡きベンヤミンが真っ先に言うべき事実であった。我々の乏しさと貧困の中に、おそらくその最大値の中に、我々が共に過ごす命の短さこそを付け加えねばならないだろう。この短さは、本来比較する必要がない。もう少し正確にいうなら、数字や生得を比較することが意味をもたなくなる平等というものだ。ベンヤミン享年38歳。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
2

これらの時代
本書の12の小論はどれも秀逸なもので、後世に残る名論を始め、《遊歩者》とはバナキュラーな土地を異国として歩くことであるならば、これにふさわしい「ボードレール/パリ論」「セントラルパーク」「シュルレアリスム」などの、かつて好きだった夏服もあり、いつ果てることもない道である。そして、全ての道が(ローマへ)一つに繋がっているなら、どの道にも"間違い"などないはずである。。時代との格闘により我々の所有に帰されるものなどなく、その時代(ディスクール)こそ、所持することのできたのが思想家というもの。
これらの時代
2024/10/27 02:28

⑤ ことこそ、獲得された成果なのです』。この「賎民」には「プエブロ」とルビが振られていた。卑近な言い方になるが、私は良い意味で、瞬殺されてしまった‥。「民会」同様に、プエブロは「平民」と教えられてきたからだ。日本の戦後統治では「平民」と諭されてきたのだ‥。しかしこの「平民」がもつ違和感がずっとあった。セナ制度による莫大な専横利益や徴兵税収があった中で、統治権益の貴族ではなく奴隷商品でもなければ、「平民」であるというのはあまりに短絡なロジックではないか?。何がいつから「平」や「公」であったのか?。

これらの時代
2024/10/27 02:36

⑥ 私の老いぼれてきた僅かばかりの頭の中で、一つだけベンヤミンが言い忘れていたことが浮かんでくる。亡きベンヤミンが真っ先に言うべき事実であった。我々の乏しさと貧困の中に、おそらくその最大値の中に、我々が共に過ごす命の短さこそを付け加えねばならないだろう。この短さは、本来比較する必要がない。もう少し正確にいうなら、数字や生得を比較することが意味をもたなくなる平等というものだ。ベンヤミン享年38歳。

が「ナイス!」と言っています。
これらの時代
《opus.3.グロッシェン貨》。別名のスタンダードに《マック・ザ・ナイフ》。頭がいいといわれる人は数字や計算の分野が得意のようだが、三文とは幾らかではなく、百済無いものを指すときの三文とは何か?と聞いてみたい(二文でもなく、早起きでもなく‥)。現在の貨幣価値にして、貨幣に価値があるのかというリベラルアーツ的な、ないし仮想通貨的な、価値と使用(利用)価値は決定的に異なるとしたマル経的な、様々な構成要素を除外して理系脳的にいうと、三文は約100/円となる。私のこの根拠は馬場正平とそば屋からくる。
これらの時代
2024/10/10 07:24

⑤ これも頭のいい人に聞いてみたいものである。ただ私でも分かる違いはある‥。都の朱雀大路や現在の北京にも追い剥ぎや女浮浪者がいることだろう。ニューヨークにもいるようだからこれらはたぶん似たような国家のグループだ。。だが、全体主義の都には浮浪者がいない。いないというより居ないことになっている。実際日本の東京では、比丘尼や托鉢や喜捨は消滅した。排除と特別警戒が毎日奨励され、あたかも犯罪者と未文化=身分化をヒモ付けるような、根拠のないマイナンバーのように、 独裁者が裁くのではなく、責任(処刑)所在を追及しない

これらの時代
2024/10/10 07:24

⑥ 支配の全体主義が"捌け"ばいいと。1728年にジョン・ゲイが書いたのは『乞食オペラ』。『三文』の元ネタと言われるが、辿ればゲイではなくスウィフトが発案だったらしい。『乞食』の空前のヒットにより並いる他の劇場は廃業に追い込まれたという。台本を読むための識字や印刷の普及を待たず、あたかも乞食たちのために書かれたオペラ。これが20世紀の終戦に至るまでどれほどの人気を英国で博したことか。ブルジョワ社会にいる我々には"三文のいわれ"と同様にこうした価値を知る由もなく、ただ三文への統治(利殖)があるのみとなった。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/01(3527日経過)
記録初日
2006/01/01(6904日経過)
読んだ本
513冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
165773ページ(1日平均24ページ)
感想・レビュー
187件(投稿率36.5%)
本棚
5棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
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