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2024年5月の読書メーターまとめ

きあら
読んだ本
30
読んだページ
9457ページ
感想・レビュー
30
ナイス
981ナイス

2024年5月に読んだ本
30

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きあら
テーラーを営む俊也は、父の遺品の中からカセットテープとノートを見つける。テープの声は、「ギンガ・萬堂」事件の恐喝で使われた声ど、それは幼い頃の自分の声だった。31年経った未解決事件を、特集記事の助っ人として招集された阿久澤が追いかける。派手さは無いけど、硬質で真摯な作風に引き込まれる。残された家族の余りにも過酷な状況に押し潰されそうになる。望のは悲しすぎる。犯人たちが警察をおちょくった理由もわかる気がするけど、マスコミにも事件が起きるきっかけの一端が無かったとは言えないと思う。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

きあら

2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:27冊 読んだページ数:8188ページ ナイス数:915ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/569163/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
30

きあら
従姉妹の沙耶が、元カレから逃げブランジェリー・クレバヤシに駆け込んできたシリーズ4作目。。沙耶のトラブルを通して、預けられていた祖父母の家での生活も明らかになってくる。最後に希実が何故幼い頃の記憶を無くしたかが分かって少し取り戻したし、ストーリー自体は悪くはないけど、何か話が上滑りしている気がする。
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きあら
シリーズ3作目。希実のクラスに、ちょっと変わった転校生がやってきた。希実につきまとう彼には、目的があった。これまでの2作は、キャラクターと設定を固めるかのような1冊通しての話は、かなりキナ臭くなってくる。そして最後に現れる母親の目的は、次巻。
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きあら
アンにとって大きな転機となるシリーズ4作目もお菓子のちょっとした謎解きの短編が続いてゆく。そして椿店長に代わって新しく藤代が店長としてやってきた。和菓子に詳しくはなさそうだけど、人として持っていそうな感じ。「私は誰かを安く使い潰したくはないし、潰れてほしくもないんです」。今の日本の経営者に聞かせてやりたい。
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きあら
「変な家」の第2弾。前作の出品によって舞い込んだたくさんの間取りの中から、11の間取りの取材。それぞれの章は独立していて結論が分からなかったけど、取材をしていく内にそれらが繋がってゆく。間取りストなので、間取りを見ているだけで楽しめた感じ。
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きあら
事故で両親を亡くし祖父母と暮らす茜は、事故で脊椎損傷の大怪我をし首から下が麻痺している咲子のおはなしボランティアをすることになった。事故のトラウマで睡眠に恐怖を持つ茜は、やがて睡眠中にもう一人の私が歩いていることに気付く。ちょっと不思議な話と、最後の驚きの種明かし、そして切なさ。辻堂さんらしさがたくさん詰まっていた。
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きあら
17歳の光希は、中3から霊が見えなくなった。家出をして上京していたところを足場工事会社の社長に拾われる。その会社にはイカツイが優しい先輩たちがいて、中でも頭島は霊をぶん殴れた。霊ものだけど、爽やかな青春小説な感じ。光希が霊が見えなくなった理由は、意外でそして涙を誘う。Get a Lifeは、「人生を取り戻せ」の他にも「ヒマかっ」の意味がある。
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きあら
希実が加わったブランシェリー・クレバヤシに、ブランシェの弘基の元カノが、10年前に書いた婚姻届を持って現れる。元カノに翻弄されるシリーズ2作目。崩れ落ちそうな関係性の割に絶妙なバランスでまとまっている3人に加えて、斑目やソフィアも良い味を出してきて、不思議な関係の雰囲気が面白い。
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きあら
母親に育児放棄され託卵のように育ってきた希実は、母の腹違いの姉に托卵される。向きった先の伯母は亡くなっており、そこは夜中に営業するパン屋だった。闇はありつつもパン屋さんののほほんとした話かと思ったら、想像以上にやさぐれていた。でもクレさんの人柄で、最後はしんみり。
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きあら
世を賑わせている2人組のスマート泥棒、通称スマドロ。第一章の短編と、最後の相関図や章が進むごとに相関図も広がって、繋がって、第五章が終わる時には、世の中狭いとなる。
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きあら
清掃に入ったオフィスで謎解きをしてゆく、清掃人探偵・キリコシリーズの最終話。勝手に和気あいあいな感じを想像して読んだけど、突き落とされたり刺されたりと意外ときな不穏な気配。でもこの少しの不穏さが近藤さんらしくて良かった。この前作までは未読だけど、すんなり読めた。
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きあら
観光の真髄は、すごいもの、奇妙なものを見るものだと考えるけど、実際に観光してみるとそんなにすごくないものを見ていると感じる著者が、自分のスタンスで書いた観光案内。行ったことのない場所も多いのでそこがどうなのかは分からないけど、毒舌的な言い回しが面白かった。
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きあら
3作目のエールは、かつて学芸員を目指した運送会社の美術輸送班で働く女性、現場で消火活動をしたかったけど情報センターへ異動させられた女性、ベビーシッターの女性、農村で暮らしてきたゑいさん、イベント会社で働く女性、新幹線の清掃員の6つのエール。山本さんの話が異色で面白かったけど、3作目ともなると、ちょっとパワーダウンを感じた。
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きあら
シリーズ2作目のエールは、スイミングのインストラクター、新米の社労士、宅配ピザの店長、夫を亡くし義兄の遺品整理屋で働き始めた専業主婦、地方コミュニティFMのパーソナリティ、中堅のメーカーの事務員の6名の働く女性へのエール。それぞれが働く会社が緩く繫がっているのも楽しい。FM局の設定は何処かで読んだ記憶が。(アミの会だったかな)
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きあら
連載の無くなった漫画家、受講生の距離感に悩む通信講座の講師、縮小の危機のプラネタリウム解説員、過去の大きな仕事が忘れられないディスプレイのデザイナー、やりたくない仕事を受けるか悩むスポーツライター、元カレが新婚旅行て参加してきた添乗員。6人の働く女性に送るエール。豪華な作家陣で、贅沢。登場するアイテムがヒッソリ繋がっているのも楽しい。
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きあら
ブラック企業へ退職届を出した記久子は、元上司に呼び出され詰められているところを、李多に助けられる。李多は花屋の経営者。グラフィックデザイナーになるの夢を持つ記久子は、とりあえずその花屋でアルバイトすることになる。余りにもブラックな会社から始まるけど、その後は良い人に恵まれ、トントン拍子に良い方向に進んでゆく華やかさに溢れた本だった。
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きあら
理系の名門、協和大学の数学科に特別推薦生としてやってきた瞭司、熊沢、佐那。天才的な数学の才能を持つ瞭司は、やがて数学に絡め取られ、コラッツ予想を解明したノートを残してこの世を去る。学問だけでなく、スポーツや芸術、汎ゆるジャンルで天才の見えているのはどういう景色なのだろう。熊沢の公演のシーンは圧巻だった。
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きあら
母親は高校生の娘にその日の生活をノートで報告させる。そして娘に指示を出す。父親は、交代して新しい父親の代になった。マンションに暮らす不思議な家族。目的は想像してしまうけど、不思議な雰囲気に引きずり込まれた。「絶望を見せてあげる」にも納得。
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きあら
中堅ミュージシャンがメロディメイクに苦しむ話と、大型新人バンドを売り出す、レコード会社のA&Rの話。若い才能がレコード会社の過度な商業主義に飲み込まれてしまいそうな嫌な雰囲気だったけど、後半に意外な着地。新しいのもを生み出す才能は有限だと思っているので、だからこそ音楽でも小説でも新しいものを生み出し続ける人は、心から凄いと思う。
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きあら
結婚式当日、忘れ物を取りに戻ったユウが事故に遭ったと呼ばれた祥子は襲われる。離れ離れになってしまった祥子とユウは、それぞれがお互いと真相を探し始める。なんとなくそうなのかなと思いながらも、ズレ方が複雑なので混乱してくる。バカミスと言う言葉を初めて知った。
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きあら
作家志望の6人が集うチャットルーム「星の海」。彼らの4つの作中作によって、悲劇を解き明かしてゆく。作家の志望者ならではの文体の稚拙さ含めて、4人の作家(志望)を書き分けているのは上手いと思う。書かれたのが90年代なので、ちょっと時代を感じる部分も。
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きあら
その身体-私にちょうだい。"それ"からメッセージが届くと、少女の幽霊が現れるようになる。どんなに逃げても追いかけてきて、最後には、、、。ホラーとサイエンスの入り混じった、愛に狂った者たちの猟奇的なストーリー。データ化した"それ"からは逃れられない。
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きあら
碧波市にある白石美術館で非常勤の学芸員として働く史絵は、地元出身でかつて名を馳せた画家ヨシダカヲルの個展を担当することになった。帰京、常勤や結婚に考えが揺れ動く史絵にもやもやしつつも、田仲の言動にイライラ。結局どちらが正しいのか分からなくなった。そんな中では、一見悪そうに書かれているけど、雄介はまだマシだったのかも。
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きあら
うどん屋でパートで働く朱音は、元同級生の夫と連れ子の裕也との3人家族。子ども会の渉外担当として、公園フェンスのイバラの処理で南郷宅を訪れてから戦いの火蓋が切って落とされる。やられたらやり返す朱音と南郷のいがみ合いはエスカレート。一方いじめに合う裕也は、平和主義。朱音の行動は読んでいてスカッとするけど、裕也の一本勝ち。
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きあら
シリーズ3作目。これまでよりも人間ドラマが深く描かれ、切なさや悲しさがより深く描かれているように感じた。そんな中で小野寺の一見適当そうな言葉の中にあるさり気ない優しさや深みがより一層光って見えた。蕗子と川端の今後も気になる。
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きあら
大阪の靭公園に面したサンドイッチ専門店「ピクニック・バスケット」の2作目。サンドイッチ専門店なのでサンドイッチが美味しそうなのは勿論だけど、そこで展開されるドラマが温かくて、ちょっと切なくて良い。最初は胡散臭く感じた小野寺も今では懐が深く、一斤王子の川端とのコンビも微笑ましい。
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きあら
大阪にあるサンドイッチ専門店「ピクニック・バスケット」を営む笹子と妹の蕗子の5つのお話。ほのぼのとした話なのだろうと想像して読み始め、実際そうなのだけど、1話目のちょっとした叙述での人物の入れ違いに何度も読み返してしまった。この後も人間関係で色々ありそうなので、続きも読んでみたい。
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きあら
夫が家を出ていってしまった沙也加は、夫が密かに通っていた定食屋「雑」でアルバイトを始める。真面目でキッチリしていて薄味が好きな沙也加に対してぞうさんの料理は超濃厚だが、徐々に雑に馴染んでゆく。ちょっと傷のある主人公と料理が組み合わさった原田さんの本は、本当に味わい深くて好き。
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きあら
19年前の大学生だった頃に入り浸ったのは、12階にある開業間近のデリヘル事務所。大学にも行かず12階に身を浮かせていた19歳を振り返る「私」。普段読んでいるタイプの本と違ってどこに向かって行くのか分からずに読んでいる内に、この本の雰囲気に取り込まれていた。文章は美しいけど、一文一文が長いので内容を追いかけるのに苦労してしまった。
が「ナイス!」と言っています。
きあら
テーラーを営む俊也は、父の遺品の中からカセットテープとノートを見つける。テープの声は、「ギンガ・萬堂」事件の恐喝で使われた声ど、それは幼い頃の自分の声だった。31年経った未解決事件を、特集記事の助っ人として招集された阿久澤が追いかける。派手さは無いけど、硬質で真摯な作風に引き込まれる。残された家族の余りにも過酷な状況に押し潰されそうになる。望のは悲しすぎる。犯人たちが警察をおちょくった理由もわかる気がするけど、マスコミにも事件が起きるきっかけの一端が無かったとは言えないと思う。
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きあら
菊乃は統和医大の裏口入学の取材から、同大学が入試で女性と多浪生の一律減点している情報を掴む。統和医大で事務局から理事にまてなった晴海は、医大の改革と不正を正すために奮闘する。菊乃と晴海のひりついた言葉の対決が読み応えがある。入試の点数操作については、あるべき姿と現場の実情での葛藤よりも、それを行う医大の理事会の考えのあまりの古さに言葉を失う。こういう会社や現場って、現実にはどれくらい残っているのだろう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/22(3354日経過)
記録初日
2015/04/06(3370日経過)
読んだ本
1737冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
559193ページ(1日平均165ページ)
感想・レビュー
1737件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
性別
血液型
A型
職業
技術系
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/mont_kiara
自己紹介

既読本かどうかを忘れることが多々あり、記録用に始めました。読書メーター始める前の本は記録していないです。今現在好きな作家さんが増えて書ききれないですが、一番好きな作家は垣根涼介さん。音楽を聴くことや写真を撮ることも好きで、週末は音楽を聴きながらお写ん歩してます。X(旧twitter)に良く出没しています。

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