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2024年5月の読書メーターまとめ

gaku
読んだ本
7
読んだページ
2282ページ
感想・レビュー
7
ナイス
135ナイス

2024年5月に読んだ本
7

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

gaku
ネタバレ昨年の本屋大賞2位となった評判作をようやく読了。実際の著作権連盟とヤマハ音楽教室の訴訟が下敷きになった小説。ある事件のトラウマから人とうまく関われず不眠気味の橘樹。勤務する著作権連盟の上司から、昔の楽器経験を買われて音楽教室に潜入することに。過去の事件にも絡むチェロと再び向き合うことになるが、講師の浅葉や教室仲間と触れ合いチェロの演奏に熱中する中で少しずつ樹に前向きな変化が。潜入の期限が迫る中での終盤の展開がスリリングだが、全体に優しい話で、読後感も良かった。爽やかな終わり方だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
7

gaku
ネタバレ砂原さんの神山藩シリーズ3作目。町奉行の父・藤右衛門が突然失踪し、後を継ぐことになった若き聡次郎。名奉行と呼ばれた祖父の左太夫や筆頭与力の喜兵衛・親友の武四郎らの助けを得て、歓楽街の柳町で発生した殺人事件の解明に挑むが、徐々にその背景にある藩の上層部がからむ陰謀の渦に巻き込まれていく。そして見え隠れする父の影。最終的には父子三代力を合わせて戦うことになるのだが、前2作に比べると波乱の展開は少なく、読みやすかった。何事も中庸だが誠実な友人の武四郎が良いキャラで、好感が持てた。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
ネタバレ久々の浅田作品は、浅田さんらしい泣かせる話。セレブ向けプレミアムなカード会社の「ホームタウンサービス」を利用した還暦前後の男女3人(大会社の社長であるが家族はなく孤独な松永・退職と同時に熟年離婚で妻に去られた室田・母を喪ったばかりの女医・夏生)。日本の原風景といえる東北の田舎で母親に1泊もてなしてもらえる疑似故郷サービスに癒される。母親役の老女の真摯なおもてなしが秀逸で、終盤にその背景が明らかになる。自分自身も田舎を持たないのだが、倉本聰さんのドラマのような何とも言えない郷愁と哀しみを感じた。好きな作品。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
辻村さん最新作は小学生向けのエッセイ集。毎日小学生新聞の連載をまとめたということもあり、基本的には読者である小学生に向けて語りかける感じになっているが、そこはさすがの辻村さん。大人が読んでも考えさせられたり刺さったりというような話も多い。全体的に大人の「上から目線」の発言を避けて、同じ目線で寄り添おうとする姿勢が見られ、好ましい。コロナ禍の影も見え隠れするが、「この夏の星を見る」で示されたように、ポジティブにとらえようとしているのも良い。字も大きめですっと読めるおススメの作品。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
ネタバレ昨年の本屋大賞2位となった評判作をようやく読了。実際の著作権連盟とヤマハ音楽教室の訴訟が下敷きになった小説。ある事件のトラウマから人とうまく関われず不眠気味の橘樹。勤務する著作権連盟の上司から、昔の楽器経験を買われて音楽教室に潜入することに。過去の事件にも絡むチェロと再び向き合うことになるが、講師の浅葉や教室仲間と触れ合いチェロの演奏に熱中する中で少しずつ樹に前向きな変化が。潜入の期限が迫る中での終盤の展開がスリリングだが、全体に優しい話で、読後感も良かった。爽やかな終わり方だった。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
ネタバレ加納さんの最新作は原点とも言える駒子シリーズの20年ぶりの続編。久々すぎて残念ながらシリーズ作全部読んだはずなのに、記憶が薄い。物語は女子大生・玲奈が新しく子犬ゼロを飼ったエピソードから始まる。駒子シリーズとの関係はこの時点ではよくわからなかったが、時間を遡って玲奈の兄・はやてと先代の黒犬・ワンとのエピソードやさらに母親視点の話に移り、やっと理解。いじめ・ストーカー・近隣トラブル・動物虐待等深刻な要素も散りばめられているが、家族愛と犬との強い絆がベースにあり、温かい気持ちで読み終えることができた。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
朝井さんのとにかく赤裸々で気楽に読めるエッセイ集第3弾。お腹が緩いエピソードが多めだが、友人の結婚式での余興・催眠術体験・バレーボール・ダンス・海外旅行等バラエティに富んでいて面白かった。余興や準備周到なサイン会等著者の真面目で凝り性なところが、結果として裏目に出る話が特に笑えた。著者の人柄もあってか、友人関係も多彩で、ノリの良い昔のサークル仲間の延長のような関係がうらやましく感じた。3部作でひとまず区切りとのことだが、またぜひエッセイも書いてもらいたい。第1作は読めていないので、機会あれば読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
ネタバレ映画化もされた約30年前の東野さんのSFミステリ。そんなに前の作品と思えないくらい先進的で色褪せない。外資系メーカーで脳科学を研究する敦賀。恋人・麻由子と同棲し、充実した日々を過ごしていたはずが、親友の智彦と麻由子が恋人同士でそれに嫉妬して横恋慕する別の過去の記憶を夢で見て、自分の過去の記憶を疑い始める。親友と親友の後輩の謎の失踪もからんで、会社の研究の裏で起きたトラブルに徐々に迫っていく。記憶改編がテーマで、純粋なパラレルワールドものではなかったが、さすがの東野品質。ラストはやや物足りなかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/03/23(5211日経過)
記録初日
2010/01/31(5262日経過)
読んだ本
1644冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
566335ページ(1日平均107ページ)
感想・レビュー
1335件(投稿率81.2%)
本棚
7棚
性別
年齢
59歳
血液型
B型
職業
事務系
現住所
大阪府
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