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2025年11月の読書メーターまとめ

gaku
読んだ本
8
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2557ページ
感想・レビュー
8
ナイス
143ナイス
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2025年11月に読んだ本
8

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

gaku
ネタバレ伊坂さん待望の最新作。SFサスペンスと言うべきか不思議な作品。夫のDVに抵抗するうちに誤って殺してしまった主婦・量子の独白から不穏に始まるが、大学の後輩・桂や謎の若い夫婦2人組の破魔矢・絵馬の登場から完全に伊坂ワールド。一方で、凶暴化した娘に手を焼く元歌手の北斎とマネージャーの斗真の視点が時々入り、ジャバウォックと呼ばれる寄生体に絡む陰謀が展開する。相変わらず軽妙な会話と登場人物が結びつく終盤の怒涛の伏線回収が見事で、伊坂ワールドを堪能するとともに、人の本性とはと考えさせられる部分もあった。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
8

gaku
今や大人気の河合優実さん主演で評判だったNHKドラマの原作。父が急死し、母親も病気で下半身不随となり車椅子生活、弟は生まれつきダウン症というかなりハードな家庭環境だが、明るく優しい視点で家族との日々を綴ったエッセイ。母親が車椅子生活になった直後に生きる意欲をなくしたり、著者自身も鬱状態で会社に行けなくなるなどやはり深刻なエピソードもあるが、著者の行動力と良い出会いに恵まれる力で乗り越えていくのがすごい。関西人らしい笑いのセンスも発揮され、まさに泣き笑いのエピソード連続で気持ちよく読み終えられた。
が「ナイス!」と言っています。
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隠蔽捜査シリーズからスピンオフの新シリーズ。竜崎が去った大森署の後任署長は美貌の女性署長でキャリアの藍本小百合。竜崎に負けない原理原則の判断力と無敵の笑顔・愛嬌で、関係先の多い複雑な麻薬・銃器取引事件にも難なく対応。主な視点は貝沼副署長で中間管理職として気苦労が絶えない役回り。おなじみの戸高や特殊記憶能力を持つ新人の山田が活躍。もはやミステリ色は薄いが、気軽に読めるエンタメとしてまずまず。本編もやはり大森署時代の方が良かったなとつくづく感じる。続編も出ているようなので、いずれ読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
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高田さん待望の時代物新シリーズスタート。今回はWヒロイン。江戸時代末期に女医を目指す熱い美津と、刀鍛冶を目指すクールな暁。本作ではどちらかといえば美津に重点が置かれ、腑分けに挑み藩で医学校を開設した祖父と、医学校を受け継ぎ担う父の話から始まり、藩医師家系で美津が女医を目指す背景が描かれる。どちらも当時の女性にとっては困難な道を歩み始めた2人が江戸で出会うまででひとまず終了。高田作品だけに、これから2人の進む道は紆余曲折があることが想定されるが、あいかわらず清冽で読みやすく次の展開に期待したい。
が「ナイス!」と言っています。
gaku
ネタバレ伊坂さん待望の最新作。SFサスペンスと言うべきか不思議な作品。夫のDVに抵抗するうちに誤って殺してしまった主婦・量子の独白から不穏に始まるが、大学の後輩・桂や謎の若い夫婦2人組の破魔矢・絵馬の登場から完全に伊坂ワールド。一方で、凶暴化した娘に手を焼く元歌手の北斎とマネージャーの斗真の視点が時々入り、ジャバウォックと呼ばれる寄生体に絡む陰謀が展開する。相変わらず軽妙な会話と登場人物が結びつく終盤の怒涛の伏線回収が見事で、伊坂ワールドを堪能するとともに、人の本性とはと考えさせられる部分もあった。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
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父の死後、モヤモヤした気持ちが晴れず、夜の散歩を始めた青年・實成。気になる女性はいるが、遠距離でなかなか会えない。やがて同僚の塩田さんと彼女と一緒に住む中学生(愛称・熊)や元カノの伊吹さん、伊吹さんが住むマンションの管理人・松江さんの5人で一緒に深夜に歩くようになる。それぞれが事情を抱えており、全体的なトーンは明るいが重い要素が見え隠れする。そんな中でも實成の誠実な言動が皆を少しずつ救っていくのが良い。5人それぞれがリセットして自分の道を歩き出すラストの展開も良く、気持ちよく読み終えることができた。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ話題作が続く朝井さんの映画化もされた少し前の作品。朝井作品は久しぶり。小学生の息子が不登校となり、ユーチューブの発信を始めたことに戸惑う検察官の寺井、異性に興味を持てず孤独な日々を過ごす夏月と元同級生の佳道、大学の文化祭企画委員をしながら、ダンスサークルの大也に惹かれる八重子の主に5人の視点を切り替えながら、徐々に夏月・佳道・大也の共通する特殊な嗜好(水フェチ)が浮かびあがる。そして起こるある事件で破滅的なラストを迎える。SNSとフェチが主なテーマだと思うが、今一つピンと来ないものの考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ「まんまこと」シリーズ最新作の10作目。子もできた名主見習いの麻之助はすっかり落ち着いてきて、若い義弟をサポートする立場に。ただ、面倒事が次々と舞い込むのはいつも通り。本作はハッピーな話が多く、高利貸しの丸三が事実婚状態だったお虎と結婚したり、最終話では一度は流れた吉五郎と一葉の縁があっさり復活。幼馴染三人組がついに皆妻帯者に。各編の中では表題作が自分もリタイアが近づいてきているのでいろいろ考えさせられた。気軽に読める安定のシリーズ。続編に期待したいが、そろそろ終盤か。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ久々の冲方作品は珍しいホラー作品。渋谷再開発工事の会社のIR部門で働く光弘は、工事を中傷するSNSの内容を確認するために立ち入った地下で巨大な穴と祭祀場に遭遇。そこに拘束された謎の男を解放した直後から、家や周囲に異変が続き、光弘自身と家族も徐々に骨灰の祟りに追い詰められる。お祓いを司る玉井一族に助けを求めるが、父の幻を見るようになり奇矯な行動をとるように。終盤は父の遺品に救われ、正気を取り戻し、娘を助けるために黒幕と対峙する。冲方さんは文章がうまくホラーもかなり怖い。徐々に正気を失う光弘の描写が怖かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/03/23(5740日経過)
記録初日
2010/01/31(5791日経過)
読んだ本
1766冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
610731ページ(1日平均105ページ)
感想・レビュー
1457件(投稿率82.5%)
本棚
7棚
性別
年齢
61歳
血液型
B型
職業
事務系
現住所
大阪府
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