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2024年3月の読書メーターまとめ

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読んだ本
7
読んだページ
2396ページ
感想・レビュー
7
ナイス
73ナイス

2024年3月に読んだ本
7

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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令和版太平記。足利尊氏をやる気なし、使命感なし、執着なしの頼りないノーテンキな男として描いているのが新解釈。その茫洋とした人柄が武士たちに愛され、不本意ながら武家の棟梁に担ぎ上げられる。ただその性格ゆえに、足利一門の確執や南北朝並立に対して、有効な対応を取れず、後半はグチャグチャのカオス。室町幕府の政権基盤が不安定で、やがて戦国時代を招来させたというのが実感できる。主人公は兄貴に振り回された弟直義だな。第169回直木賞受賞。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

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利休切腹の日から時間を逆行させ、秀吉・信長といったの権力者、古田織部・細川忠興ら武士、同輩の茶人、愛人達との関係が描かれる。茶道を媒介とした利休の「美」に対する拘り、厳しさがじっくりと描写され、その出発点をラストで締めるという構成。質実剛健読み応えあり。第140回直木賞受賞。
が「ナイス!」と言っています。
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NHK中国語会話の相原先生のエッセイ。表題はスタバの店員から店内撮影を禁じられたという話題から。先生曰く、これは店員が持つ「小さな権限」が行使された結果であり、恐らく彼の友人なら許された行為。当然その友人も店員に対しては、自分の持つ権限の中から何がしかの便宜を図るのだろう。お互いのもつ権限を融通しあうことで、社会生活を上手く回していくわけだ。かくして中国の「関係」(コネ)文化が形成されていくというわけ。なかなか鋭い。
が「ナイス!」と言っています。
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巨匠同士の対談録。「ますらおぶり」と「たおやめぶり」、日本人の戦争観、日本人のモラルと儒教との関係、上方と江戸の違い、日本に来た西洋人等々を語り合う。日本に伝来した儒教は日本風にアレンジされてて、あれは儒教なんてもんじゃないと司馬御大。キーン先生の日本文化に対する造詣の深さはやっぱり凄いわ。
が「ナイス!」と言っています。
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南海の孤島・南硫黄島での学術調査に参加した鳥類学者である筆者のルポ。人間の住んでいない自然環境の中で動植物はどんな営みをしているのか。描いてる内容自体は面白いのだが、研究の観点からなのか、冒険探検的な視点なのか、焦点がボケていて消化不良。軽ーい語り口も好悪が別れるところ。こういうのを読むと椎名誠がいかに素晴らしい書き手であるか再確認できる。
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江戸時代におけるLGBTq事情について。「家」の形成に繋がらない性愛行動は風紀の乱れに繋がることから、幕府の取締対象とはなっていた。ただ人間の本能は止められず、アンダーグラウンドの世界で生き続けていたと。日本で関連する法整備が遅れているのは、キリスト教の精神に反するため、LGBTqの権利を法律で守らないとその人の生死に関わる欧米に比べて、宗教的な縛りが薄いからだとも。なるほどね。
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読了。お魚ビジネスの基礎講座。ビジネスとしての寿司の位置付け、漁業のイマ、養殖の最先端技術、魚の鮮度とは何か、缶詰から見る水産加工の話、豊洲市場、小売店の世界、培養魚肉の可能性等々、興味深い話題ばかり。
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令和版太平記。足利尊氏をやる気なし、使命感なし、執着なしの頼りないノーテンキな男として描いているのが新解釈。その茫洋とした人柄が武士たちに愛され、不本意ながら武家の棟梁に担ぎ上げられる。ただその性格ゆえに、足利一門の確執や南北朝並立に対して、有効な対応を取れず、後半はグチャグチャのカオス。室町幕府の政権基盤が不安定で、やがて戦国時代を招来させたというのが実感できる。主人公は兄貴に振り回された弟直義だな。第169回直木賞受賞。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/28(3290日経過)
記録初日
2008/01/12(5953日経過)
読んだ本
1356冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
422018ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
1124件(投稿率82.9%)
本棚
1棚
性別
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