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2024年10月の読書メーターまとめ

都
読んだ本
3
読んだページ
1298ページ
感想・レビュー
3
ナイス
31ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

都
レジェンド島田荘司の大作。大女優が死の間際に殺人を告白。高層ビルをいかにして短時間で移動したのか、という謎を軸に、同じビルで起きた複数の奇怪な事件が描かれる。本格としての読み応えはもちろんだが、幻想小説の味わいも強い。時折現れる亡霊の影は、近代の急速に発展した摩天楼群、及びその裏にある戦争の影とマッチしている。また、摩天楼群に対する深い造詣は、それだけで興味深い。謎解きは好みが分かれそうだが、当時の都市や高層ビルに対するある種の畏敬を取り込み、あくまで現実のものに落とし込んだ点が、物語として際立っていた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

都
表紙のホラーチックな印象とは大きく異なり、コミカルなミステリ中短編集。本格ミステリとして評価が高いようだが、あまり自分にはハマらず。表題作について、良く言えばコンパクトにまとまっているが、折角の練られた特殊設定が短編により小さく収まってしまい、あっさりした真相に残念感があった。一方で「六人の~」や「第13号~」はかなり好みで、ドルオタや脱出ゲームといった現代性をリスペクトして取り入れているのが好感触。個人的に望んでいる本格としてはトリックや真相が弱かったが、アイディアや語り口のポップさで読ませてくれた。
が「ナイス!」と言っています。
都
森博嗣の文章を読みたくなったが、小説はあらかた読んでしまったので、久しぶりにこのシリーズ。書いてある内容は、共感できるものもあれば、反発したくなることもあるし、感心するものもあれば、何を言っているかわからないものもある。そういう雑多さだが、にも関わらず読んでいて苦にならず、心地よく読める文章である。他の小説を読む合間に、あるいは疲れているときに何気なく読むのにとても適していた。氏の考え方はともかくとして、一つの物事を理路整然と簡潔にまとめる手腕には憧れるし、ほどよく脳が刺激される良い読み物である。
が「ナイス!」と言っています。
都
レジェンド島田荘司の大作。大女優が死の間際に殺人を告白。高層ビルをいかにして短時間で移動したのか、という謎を軸に、同じビルで起きた複数の奇怪な事件が描かれる。本格としての読み応えはもちろんだが、幻想小説の味わいも強い。時折現れる亡霊の影は、近代の急速に発展した摩天楼群、及びその裏にある戦争の影とマッチしている。また、摩天楼群に対する深い造詣は、それだけで興味深い。謎解きは好みが分かれそうだが、当時の都市や高層ビルに対するある種の畏敬を取り込み、あくまで現実のものに落とし込んだ点が、物語として際立っていた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/03/26(5357日経過)
記録初日
2010/03/27(5356日経過)
読んだ本
2323冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
627818ページ(1日平均117ページ)
感想・レビュー
1426件(投稿率61.4%)
本棚
9棚
自己紹介

主にミステリ。漫画の感想は気が向いたとき。
好きな作家
河野裕/森博嗣/西尾維新/野崎まど/森見登美彦/米澤穂信/冲方丁etc

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