読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

都
読んだ本
6
読んだページ
1929ページ
感想・レビュー
3
ナイス
70ナイス

2024年4月に読んだ本
6

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

都
ネタバレこれを小説と呼ぶには抵抗がある、という老害。不可解な間取り図を起点に想像から推理が広がっていく。この間取り図というのが非常に魅力たっぷりの引力ある謎で、最後まで読ませてはくれるのだが、いかんせん話運びがお粗末で、ストーリーがあるとは言えない代物。ワンアイデアの謎自体は良いので、無理に小説形式にしなくても、という印象。真相となる異常な因習も、こういうものは探偵役がじっくりと怪訝な体験をして、伝承を徐々に知るからこそ成立するのであって、核の部分だけポンと出されても陳腐である。現代人のファストホラーという感じ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

都
ネタバレこれを小説と呼ぶには抵抗がある、という老害。不可解な間取り図を起点に想像から推理が広がっていく。この間取り図というのが非常に魅力たっぷりの引力ある謎で、最後まで読ませてはくれるのだが、いかんせん話運びがお粗末で、ストーリーがあるとは言えない代物。ワンアイデアの謎自体は良いので、無理に小説形式にしなくても、という印象。真相となる異常な因習も、こういうものは探偵役がじっくりと怪訝な体験をして、伝承を徐々に知るからこそ成立するのであって、核の部分だけポンと出されても陳腐である。現代人のファストホラーという感じ。
が「ナイス!」と言っています。
都
ありそうでなかった不登校を題材にした小説。巧みにファンタジーを掛け合わせる辻村深月節が全開。人物描写の苛烈さは相変わらずで、こころの学校に対する機微なんて、リアル過ぎて当事者は読んでいて辛くなると思う。けれど、だからこそ城という居場所をみつけて救われていく子ども達に救われる。今「闘って」いる人に対し、物語を通して作者が優しく語りかけている。それはこうしたらいいという押し付けるものではなく、こんな選択肢があると視野を広げてくれるもの。この本で救われる人は必ずいる。過去の当事者としても納得できる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
都
ミステリ史に燦然と輝く大傑作。これが百年近く前というのが恐ろしい。本格ミステリの雛形として完成形と言える内容で、これでは後世の作家はコピーばかりになってしまう。第一の事件の掴み、二転三転する物語、針の糸を通すような論理的推理、衝撃的な結末。すべてが高水準。かつエラリーの冒険譚としても面白く、シリーズ四作目にして若かりし頃を描くというのも憎い。ワードとしては耳タコである「後期クイーン問題」の片鱗を直接感じられたのも良かった。これまで散々日本産ミステリを読み漁っていたが、やはり原点を知っておくべきだったのだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/03/26(5152日経過)
記録初日
2010/03/27(5151日経過)
読んだ本
2301冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
620093ページ(1日平均120ページ)
感想・レビュー
1408件(投稿率61.2%)
本棚
9棚
自己紹介

主にミステリ。漫画の感想は気が向いたとき。
好きな作家
河野裕/森博嗣/西尾維新/野崎まど/森見登美彦/米澤穂信/冲方丁etc

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう