ネタバレKU。レビュー読み。文章にリズムがあって言葉選びもうまく、小気味よくて読みやすい。賢くて行動力があって情に厚く、生い立ちから自分に向けられる好意には臆病なヒロインとそんな彼女に惹かれたハイスペの難ありヒーロー。ヒロインは魅力的だがある程度は彼女の情動に想像がつく。が、ヒーローの方はなかなか規格外で、ヒーローサイドがあったのはよかった…けど更にヤバいやつ度が増してしまったわ。外堀を完全に埋められても踏み出せぬヒロインを追い詰めるキツめの言葉もヒドイ(笑)いつまでもお互い振り回しあってればいいなぁ。楽しく読了

ネタバレKU。見てみたら２年ごとに再読してるのだが、毎度新鮮に切なさに身悶えるお話。学生時代の同級生で、７年もセフレの２人。３男とはいえ財閥家の御曹司で責任ある立場のヒーローは決定的な言葉をくれず、出張で飛び回る彼が自分の前で見せるリラックスした態度が嬉しくてズルズルと関係を続けてしまうヒロイン。親友の結婚と同僚からのアプローチで心が揺れ、不安定な関係を問いただしてしまうが…。掴みどころのない印象だったヒーローが、ヒロインからの決別で必死になる後半部分にほくそ笑んでしまう。お互い一途で純粋で後味も◯。また読もう。

ネタバレ破格値中古。妹の代わりに参加した婚活パーティで超絶美形の自社社長と遭遇したヒロイン。気まずさのあまり双子の妹という設定で乗り切ったものの何故か気に入られ、正体を言えぬまま交際に発展して…。スペックから相手が期待するのと実際の差がありすぎて女性と縁のないヒーロー。生真面目でいちいち相手の意思確認や自分の感想や希望を述べてくる初心さを微笑ましく思っていたのだが、仲が深まるにつれとんだ羞恥プレイに。蓋を開けたらヒロイン一択でツテを辿る執着ぶり、晴れてDT卒業で閨ではねちっこい。かなりの残念ヒーローだった笑。

ネタバレ破格値中古(KU有）。見知らぬ妻？と思ったが状況とキャラの設定がうまい。２人が出会った戦争時や戦後の過酷さ、やるせなさなどが度々顔を出し、ほのぼのとした恋模様が更に貴重でキラキラ見える。可憐だが気骨があって勇敢なヒロインはもちろん、悪魔的な美貌の持ち主なのに中身は好みの子にウッキウキしてる普通の男で結構ちゃっかりしてるヒーローが意外性のあるキャラで楽しい。ヒロインが隠していた秘密が露見するのも変な当て馬の嫌がらせとかじゃないし、悪い人が出てこないのもよかったな。後味のよい優しいお話。満足して読了。

ネタバレお値段とP数で迷ってたが、レビューで貰ったBWPt買い。短めだが印象的なエピがぎゅっと詰まった幼馴染同士のすれ違い話。ヒーロー弟が留学する際に取った行動で膠着状態だった２人の関係が動き出すが、各々の性格をよくわかってる愛と悔しさのある置き土産で小憎らしいけど憎めない。少々お堅い紳士という感じだったヒーローが、ヒロインの気持ちを知って取る苦しげで性急な求めっぷりにもときめくわ〜文章や表現に雰囲気があって余白が膨らむ空気感。脇役も個性的。この作家さん最近お見かけしないけど別名義含めまたお書きにならないかなぁ。

ネタバレ中古。「性格の悪い高飛車な女の子が半ば強引に事に及ばれ感じまくってひんひん泣かされる展開が好き」という作家さんの癖通りだが、初対面のヒロインにザクザク核心を突かれ、傷心の傷を抉られたヒーローにはとても性格悪く映ったのであろう。お互い根は悪くなく、ちゃんとした母が育てた坊っちゃんヒーローは素直で気持ちを自覚したらデレるのが早い。ヒロインも関係を持ったら心も引き摺られて丸くなり、かなり濃厚なカップルに。悪役2人はほぼ道化で波乱なく、ヒロインに執着してた第２王子のみ気の毒だが仕方ない笑。ヒーロー視点の番外編◯

ネタバレ破格値中古。神殿を抜け出し、妹の代わりに極悪王子と呼ばれるヒーローの婚約者選定の茶会に出席した聖女ヒロイン。彼女には隠れた狙いがあって…。呪いのせいで自分を慕うものから遠ざかり、呪いを利用し横暴に振る舞っては政の難事を解決する優しくて孤独なヒーロー。庶子ながら家族に愛されて神殿では民に尽くし、持つものを分け与える事を厭わないヒロインと出会って惹かれ合い、聖女の力を持つ彼女の行動で呪いが解かれるまでの流れは運命という感じ。少々うまくいきすぎという点もあるが魔女や神殿、王位の問題など絡んでうまく着地。挿絵も◯

ネタバレKU。オメガで虐待され続けてきた王女ヒロイン。自国に攻め入った敵国の将軍と惹かれ合うが、彼女を疎む自国の王妃にかけられていた呪いが発動して…。「運命の番」という番でも特別な間柄だが、長らく孤独に過ごし突然立場が変化したヒロインに負担をかけたくないと無理に関係を迫らない出来たヒーロー。穏やかで、でも親密な２人の描写は◯。ヒロインにかけられた呪いの内容に始まり王族以外のアルファに対する措置など、権力を握っていた王妃の悪辣さが酷く、余命を宣告されて彼と離れようとするヒロインが健気。ハッピーエンドでホッとした。

ネタバレKU。レビュー読み。文章にリズムがあって言葉選びもうまく、小気味よくて読みやすい。賢くて行動力があって情に厚く、生い立ちから自分に向けられる好意には臆病なヒロインとそんな彼女に惹かれたハイスペの難ありヒーロー。ヒロインは魅力的だがある程度は彼女の情動に想像がつく。が、ヒーローの方はなかなか規格外で、ヒーローサイドがあったのはよかった…けど更にヤバいやつ度が増してしまったわ。外堀を完全に埋められても踏み出せぬヒロインを追い詰めるキツめの言葉もヒドイ(笑)いつまでもお互い振り回しあってればいいなぁ。楽しく読了

ネタバレ作家＆レビュー買い。思いがけず王の地位が転がりこんだ妾腹の第三王女ヒロイン。他の王族に目を付けられぬよう余計な知恵は付けずひっそり生活してきて、知識も態度も地位に見合わぬ自覚を持つ彼女は、書庫で密かに交流を持っていた優秀な文官ヒーローを王配に指名するが…。為政は外注すればよいと割り切るヒロインに最初は微妙な気持ちだったが、それを許さず最終決定を委ねしごくヒーローで彼女が成長していく姿や政の描写は臨場感があって◯。ヒーロー視点があって補われているものの、レーベルを思うと甘さは少々少なめかな。頼れる侍女が◯。

ネタバレKU。まんまるくて柔らかくて真っ白なものを偏愛し、それを体現する同級生妹のヒロインに首ったけなヒーローの話。２人を面白がるヒロイン父と兄の助力で彼女の家に居候する事に成功したものの、ぽっちゃりヒロインの乙女心をささくれ立たせるアプローチでツンケンされ、想い人がいるという彼女の嘘に取られたくない気持ちが抑えきれずに襲って叩き出されたりとまぁ大変。彼女がこっちを向いたからいいものの、かなりの執着ヒーロー。ヒロイン家の面々含む脇の面々もなかなかに個性的でわちゃわちゃしつつ大団円。番外編のヒーローがかわいい。

ネタバレ破格値中古＆作家買い。ゲーム内に転生、強制力に抗えない悪役令嬢もの。悪役令嬢を演じながらお忍びでカフェに通い、交友を深めている男性がいるという設定が珍しいと思ったら断罪後に充てがわれた相手は案の定で、ゲームでは描かれぬその後の生活にせめてもの希望を持っていたヒロインがヒーローに大切にされている様子に和んだ。根回し上手な彼の助力でヒロインの気質が周囲に理解されていったり、身分を明かさず交友していた際についた優しい嘘が元で２人がすれ違ったり、ヒーローの切ない生い立ちなど、エピの緩急も良い。清潔感ある挿絵も◯

ネタバレ破格値中古。読むうちWebで既読と気付いたがこんなにヒロインが幼くて鈍感だったっけ？と感じていたら、あとがきで書籍化により大幅に改稿や修正をしたそう。うーん、善良で我慢強い長所が目立たなくなってて勿体ない。ヒロインに冷たく当たる王太子の兄、彼女をからかって泣かせてばかりいたヒーローの行動には理由があり、その元凶の人物にはヒロインからのお灸の描写があってもよかった。苦手な人物が自分の降嫁を願い了承されてしまった王女ヒロイン、懸命アプローチをするが全然響いて貰えない幼馴染ヒーロー…という設定はウキウキで◯。

ネタバレKU。Web掲載時にも「割れ鍋に綴じ蓋」と言われていたそうだが、こちらの感想でも同じ…というかその言葉がピッタリのカップル。未来視の能力で自分を愛さない婚約者との婚約破棄に成功したヒロインだが、ヒーローと結ばれた後はその能力が自分への愛が暴走しすぐ流血沙汰を起こす彼の行動回避のために使われていて、能力も夫を扱うスキルもどんどん冴えわたるのに笑う。ヒロインへの重すぎる愛に懊悩するヒーローのために地下室を設える使用人たち、その存在に鼓動を高鳴らせるヒロイン…深く考えると少々怖いけど皆が幸せなので無問題。

ネタバレ中古。作家買い。偶然再会した高校の同級生の２人。リストラされ社員寮も出されるヒロインの事情を知ったヒーローが契約婚を提案。熟慮の末ビジネスパートーナーとして了承した彼女だが…。契約が枷になりすれ違うあるあるだが、個人資産を運用するヒーローの仕事やその秘書ヒロインの行動などディテールが丁寧。賢く節度あるヒロインは好印象で◯。お互い理性的で真面目なため浮足立つ雰囲気はあまりないし、当て馬や誤解も絡んで終盤までもつれ…と題よりだいぶ糖度低めだが、この辺は作家さんの色かな〜。生活の端々に出るお金持ち描写がリアル。

ネタバレ中古。王弟ヒーローと仮面舞踏会で印象的な会話を交わした、園芸を生業とする伯爵家の令嬢ヒロイン。３年後に再会し交友を始めてすぐ、王の勇み足であれよあれよと結婚することになり…。個性の強い脇キャラが多く、それらのエピが結構な分量で入ってきて散漫な印象。比べて主役２人が常識的なのでエピや心理描写もさらっとした感じであまり響かず。王の名代であるヒーローの不在時に社交の場で虐められるヒロイン、それを誘導する王妃…と女の怖さと、長年王妃に邪険にされていたヒーローの終盤の予想外の行動、そちらの方が印象に残ったなぁ。

ネタバレ図書館。小競り合いを繰り返す国同士の友好の証として隣国の第３王子ヒーローと結婚した皇女ヒロイン。冷遇され、結局自国も滅ぼされて離縁となるが、彼から促されたある行動で結婚式の日に逆戻りして…。ヒロインが自分の意思で複数回過去に戻れるパターンは珍しい。繰り返しの生活で２人の交流や理解が生まれる様子や、国のため試行錯誤するヒロインの行動力はよかったし、思いを振り切り時戻りする姿はもどかしくもあり皇女としての矜持もありで印象的。ただ、ヒーローを知るほど初回時の３年弱の冷たい結婚生活が不思議に思えたなぁ。挿絵◯。

ネタバレ中古。「推し」系の話はいたたまれなくなるのであまり手に取らないが作家さん＆レビュー買い。皆さんのおっしゃるようにソーニャ感はないが、元気で逞しくて自分の信念が揺らがぬヒロインが魅力的。更に健気で賢く、難しい立場で心が定まらぬヒーローの背中を押す言葉の数々や、彼を救おうと伝手と知恵を総動員して王と対峙する場面などホレボレしたわ〜。政敵の娘であるヒロインを疑っていたヒーローが騙されても構わないと思ってしまったのもわかる。ラブコメっぽい色調に宗教や王位争いが絡まりシリアスとのバランスも良。挿絵も◯。楽しく読了。

ネタバレとってもよかった。一筋縄ではいかない訳ありヒーローを圧倒的な愛で捻じ伏せていく精神的に強いヒロインが好き…とあったが、一見地味で大人しげなヒロインの懐が本当に広い。自分が譲れないものの選別と取捨の賢さと潔さ、それを守り通す意思と他人頼みにしない強さ、相手の立場を慮り受け入れるしなやかさ…そんな彼女に無意識に引き寄せられた、復讐に取り憑かれ心をすり減らしたヒーロー。ドラマチックなお話にイッキ読み。印象的な描写の積み重ねでキャラや設定を損なわずにハッピーエンドに持っていく力量に拍手。脇キャラたちも◎。番外編は

ネタバレ放蕩者の父と継母、異母妹にいない者のように扱われながら家政を取り仕切り、亡き母の後を継ぎ市井の商会でも働いて成人後の独立を目指す伯爵令嬢ヒロイン。王家の血を引く者を増やす目的で愛のない相手を探しているという公爵ヒーローとの結婚を父に強いられ…。対面時から自分の真意を明かし合い、子どもをもうけた後の離婚前提で結婚した２人が惹かれ合って…という、すれ違いや心の揺れを楽しむ王道話。商才があり理性的なヒロインがヒーローの言動で感情を乱す様はかわいらしかったし、思いやりや嫉妬を見せる冷徹ヒーローも良い。が、モヤる→

ネタバレ中古。レビュー読み。公主であった時のヒロインの境遇が気の毒。貧しく忙しくても市井でイキイキとしてるのが本来の彼女の姿だと思うと、今更王宮と関わるなどという面倒事は避けたい気持ちもよくわかる。理由はあったとて無関心を貫き、自分の危機に彼女のありがたみを知り、王命を幸いに自らの元へ連れ戻したいというヒーローはちょっと都合良すぎるわ〜ヒロインはもっとチクチクやってもよかったのに。公主で異能持ちのヒロインに起こる様々な事象の描写が丁寧でありつつ展開がうまく、恋愛ものとしても違和感なくマッチ。脇の人々も魅力的で◯。

ネタバレ中古。作家買い。過保護な父のせいで男性に縁遠いまま28になった保育士ヒロイン。父の元部下の警視正ヒーローとお見合いすることになるが…。４度目のデートでプロポーズ、少しずつ打ち解けてきたものの互いに気持ちを曝け出せず、半分まで読んでもキス１つでギクシャク…と生真面目すぎる２人で焦れったくてしょうがなかった。ヒロインに邪な気持ちを持つ園児父の蛮行がきっかけで両思いの甘々夫婦に。後味のよくない事件だが、保育士さんの大変さもよくわかったし、責任者の園長が立派だった。実は過去に出会ってたというあるあるエピも印象◯。

ネタバレKU。婚約者の王太子ヒーローに冷遇されたまま迎えた結婚式の控室で何者かに殺されたヒロイン。目覚めると１年前に戻っており婚約破棄を決意するが、同じく死に戻ったヒーローが現れてこれまでを謝罪、別れたくないと懇願してきて…。設定読みだったが、ヒロイン事件の犯人探しに加え、国の始祖と伝えられる神と瓜二つの容姿のヒーローの秘密とヒロインへの仕打ちの真相、彼を神聖視しすぎる宗教団体の存在などが絡んで想像より壮大で重たい話だった。一時は拗れ、また寄り添うことを決めた２人のこの先は長い。仲良く頑張って欲しいものだわ。

ネタバレ中古。お互い愛なき政略婚と思っていた相手が、バカンス先でワンナイトし心を残していた人だった…という始まり。一夜の後でヒロインに告白するつもりだったヒーローは彼女に姿を消されて傷心、そっけないが、亡き祖父の製茶会社のため心を尽くす彼女の様子や真面目で健気な心根に「これから自分を好きになって貰えばいい」とアプローチ。一方、彼の初期の態度で自分はただの政略妻と思い、期待を打ち消すヒロイン…２人のすれ違いや事情ありげな女性も絡み、終盤までもつれてヤキモキ。２人のお仕事描写は興味深く◯。ヒーロー親友エピが切ない。

ネタバレ中古。自国への援助と引き換えに隣国王ヒーローの子を産むという条件を了承した王女ヒロインだが…。幼少期から惹かれ合っていた２人で、対面後はすぐに互いを思いやる甘く優しい関係に。跡継ぎゆえ出産後は自国に戻りヒーローや生まれてくる子どもと離れるしかないヒロインと、彼女にしか身体が反応しないという位想いの強いヒーローとの恋模様が切ない。ヒロイン国、隣接２国の設定も面白く、ヒーローとヒロインに偏執する他国王子との対決でヒロインの見せ場があった（妊娠中なのに少々無茶だが）のも◯。ハッピーエンドでホッとした。挿絵も◯。

ネタバレ中古。助けたヤクザにロックオンされてしまったポチャ系モブ顔ヒロイン。自己卑下しがちな自分を窘め、良い所を熱烈に褒てめくれる彼にどんどん惹かれ、新たな自分や楽しみを見出し色づいていくが…。辛い過去持ちのヒーローだが、素直で朗らかで身も心も柔らかなヒロインに癒やされズブズブ執着していく様子は必死さと微笑ましさがあり、彼女に去られた時はキツかったろうなぁと思う。が、会社でも癒し系のヒロインで、武闘派ヤクザとの関係を心配する周囲の反応も仕方ないかなぁ。ヒーローの危機に偽れぬ気持ちを晒しめでたし。幸せになって欲しい

ネタバレKU。思ったままの振舞いに悪意がないため、見目も手伝って許されちゃう系の妹を持つヒロイン。彼女のせいで２度の婚約破棄、次の男はハナから妹狙いで自分に近づいてきた事が発覚、家族の理解もなく激しく傷ついた彼女に口喧嘩相手のヒーローが婚約を持ちかけ…。身分に相応しいプライドを持つ反面恋愛面では初心、でも虚勢張っちゃう貴族令嬢と彼女を認め並び立ち、甘やかす度量もあるヒーローがお上手な作家さん。突如広がった悪意ある噂を突き止めつつ進展していく２人の恋模様が楽しめて◯。妹のその後もちょっとスッキリで後味もヨシ。

ネタバレ中古。亡き妹の子を育てるヒロイン。甥の環境重視で転居した地でかつて失恋した同級生ヒーローと再会して…。ヒロインにずっと想いを残すもアプローチは彼女の甥っ子最重視で待てるヒーローと、思慮深く愛情深いヒロインの静かに燃えるような恋模様が◎。更に甥を中心に、ヒロインと双子妹との姉妹愛、ヒロインと甥との互いを労り共闘するような絆、姿を消され探した恋人は病死、でも自分との子の存在に救われ…と愛情の注ぎ口を模索＆迷走もあった甥実父…と色々な形の家族愛の描写が丁寧で心に染みた。甥の聡明さはヒロインのおかげ。満足して読了

ネタバレKU。幼い頃夢の中で親交を深め、大人になって再会した２人。だが王子の補佐役で冷酷な黒竜大公と呼ばれる彼はヒロインを覚えておらず、伝説の聖女の弟子で占いの力に優れる彼女を警戒、聖女の資格を失わせると純潔を散らされて…という始まり。どうなるかと思ったが、ヒロインの情の深さと彼最優先の健気さと潔さ、なぜか彼女に惹かれてやまず、でも亡き親友との約束を胸に滅私に徹するヒーロー…次期王位を巡る対立勢力の描写や台頭する宗教関係者の暗躍、２人の恋愛模様も終盤まで二転三転と読み応えがあった。２人に加護を与えた竜の活躍も◯

ネタバレ中古。ケンカしたまま恋人が事故死し、無感情の日々を送るフリーライターヒロイン。不注意で迷惑をかけたヒーローにいきなりデートに誘われ、あれよあれよと彼に巻き込まれていって…。陽気で押しが強いが配慮はあるヒーローで、職業柄か口も達者でヒロインを巻き込む勢いが凄い。が、そんな彼だからこそ恋人への自責の念に囚われ頑なになっていたヒロインに前を向かせる事ができたのだわ。ハイスペな彼がヒロインに惹かれたのが理屈なしってのも運命的な感じの２人。どんな事があっても仕事キッチリのヒロイン、その仕事仲間でたくましい親友も◯→

ネタバレ中古。婚約破棄され実家への援助もなくなり、養父母のため侯爵夫人の提案に乗ったヒロイン。その内容は女嫌いで粗暴と噂の侯爵子息ヒーローの子を宿すよう、１週間励む事。手足を拘束、目隠しをされている彼の元に勇気を振り絞って訪ねるが…。始まりこそトンデモだが、ヒロインと会話した途端大人しくなり気遣いを見せ、独占欲の跡を付けまくるヒーローの好意はすぐわかり、そんな彼に惹かれるもお互いの素性もわからぬ期間限定の関係と懊悩するヒロインとのすれ違いを堪能できる。意地っ張りヒーローが煮詰まりすぎて対応が後手なのもスパイスに→

ネタバレ破格値中古。中学時に密かに想っていたヒーローと同窓会で再会したヒロイン。会話もでき、帰宅のため同乗したタクシーでは彼から名刺を渡されて…。誰に対しても率直で端的、塩対応だった中学時から変わらずの彼で、これを機に友人になれたらと思うヒロインの試行錯誤っぷりがかわいらしくて親近感がわく。確たる言葉もないまま交流、更には関係を持ってセフレのようになった２人だったが、ヒーローの率直な告白で恋人同士に。こういう人は好意もストレート表現で、まぁ甘いったらない変貌ぶりだった。快活で素直なヒロインとお似合い。楽しく読了。

ネタバレ作家読み。苛烈な叔父一家から逃れるためにお見合い相手ヒーローの提案に乗って結婚を決め、惹かれあうも叔父の犯罪行為を知って告発を決意、社会的立場のある彼への影響を考えて離れたがその後妊娠がわかり…というシークレットベビーもの。あとがきに「現実的にはシチュが難しく、頭を悩ませた」とあった通りで、結構色々起こるし悪役がかなり強烈。でも、主役２人が真っ当で相手に真摯、その周辺も彼らと同じような人々なので２人の恋模様や生まれた子どもたちにまつわるあれこれなど温かい気持ちで読めてよいバランス。包容力あるヒーローが◯。

ネタバレ中古。家を出たヒロインを追うヒーロー…という設定読みだったが、序盤ですぐ捕獲、問答無用で連れ帰られ…と誤解やすれ違い、追いすがり等のワクワクポイントは０。圧倒的な力を持ち王に取り立てられるも、幻獣の血を引くために周囲には卑下される騎士団長ヒーロー。興味は全てヒロインに向いており、のし上がって得た彼女へ自分以外とは交われぬ印を刻み、ともかく執愛がすごい。王女でありながら冷遇されていたヒロインは求められる喜びと彼の刻んだ印の効果もあり、濃いめの閨描写が頻発。ヒーローやヒロインの背景描写などもあって→

ネタバレKU。美人ゆえ同性に覚えのない中傷や妬みを受け、イケメンは苦手と避け、地味子に徹するヒロイン。それが仇となり、色目を使わぬだろうとやり手イケメンヒーローの補佐に抜擢されるが…。ヒーローとの丁々発止のやり取りとスピード感ある業務をこなす有能ヒロイン。いかにもモテてる感じのヒーローの言動に最初は鼻白んだが、壁を作ってるヒロインの気を引きたくて試行錯誤してたのね。ヒーローと親密な先輩女性とヒロイン幼馴染バーテンがスパイスになり２人の仲もジレジレしつつ進展。恋人のヒーローは甘かった。ヒロインも殻を破ってめでたし。