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2024年5月の読書メーターまとめ

spica
読んだ本
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感想・レビュー
30
ナイス
252ナイス

2024年5月に読んだ本
30

2024年5月のお気に入られ登録
2

  • 遊学の隠居🌊
  • 春菜

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレどんどん新事実が出てきて、なんとなく真犯人たちの予想がついてくる。倉木父の告白は読むのがつらかった。灰谷がクソすぎて。こいつがそもそもの発端なのにもう死んでて罪に問えないし、こいつのせいで大勢の人生が狂ったのが悔しい。47章、五代と中町の話のあとに本を置いてトイレとか洗濯物取り込みとかしつつ、あーあ、やっぱ殺人犯の孫だから、とか言われるじゃん、この子の周囲の政治家の取り巻きのせいじゃん、とか憤ってたら、48章で彼の真意が書かれててのけぞった。簡単なお涙頂戴ものにしないのは、さすが東野圭吾。
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2024年5月の感想・レビュー一覧
30

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ネタバレ再読。初読時はすっきりした解決がなくてあまり響かなかったが、今回は響きすぎてグラグラしてる。解決を求めた昔のわたしは、作家の周囲の好奇な目と同じで、行間を読んで震える今回のわたしは、想像力をぶっ飛ばして笑う宮坂と同じだ。監禁された記憶も毒の夢も気持ち悪いのに、なぜか純粋さも感じる。純粋ってきれいなものではなかったりして。
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ネタバレ再読だが、初読時はまったく理解できなかったため、記憶もない。最初の30ページくらいをバスのなかで読んだせいで酔った。その気持ち悪さと文章の独特な流れがずっと続いて、おかしな読書体験になった。こんな少しのネタをここまで引き伸ばして書けるのか、という驚き。ほかの2作も自我が崩壊というか溶解するような変な話だった。完全に理解できたかは別として、こういう話をちゃんと読めるようになったというのは成長か。
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ネタバレ明智小五郎5作。昔の人は漢字を当て字で書くのが多いから、ふりがながないと読みにくくてしんどい。底本の誤字も丁寧に電子化したのか、いっぱい誤字があった。カギかっこ閉じの記号がひらがなの「し」になってるのとか。内容はまあおもしろいんだが、当時の警察は本当にこんな無能なの?もしそうなら、現在は捜査手法とか発展してよかったね。冤罪ありまくりじゃん。謎は「幽霊」が予想がつかなくておもしろく、話の構成は「何者」がおもしろかった。「兇器」では女は怖い、って言ってたけど、ほか4作の犯人みんな男ですが。
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ネタバレ朝、目が覚めたら別人になっていた、という衝撃の始まり。意味のわからなさは主人公も読者のわたしも同じで、前半はほんとに幻想小説かと思ったくらい。モヒカンの探偵役が出てきたあたりからミステリ色が強くなってよりおもしろくなる。真相の詳細は不明のままだし(兄は何者?)、1960年の東京の街も異世界のようで、幻想的な色合いは消えないのだが。また二人称の語りがミステリアスな雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。章ごとの時計の挿画が非常に美しかった。
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ネタバレ道具に関する怪異だが、道具って範囲広いな。渡部「茶碗」張り紙が気持ち悪い。廃墟について深く調べてみてほしくはある。久田「ソノ道ヲ具ニ」種子田さんの話は筋がつかめないまま読んでいたが、けっきょく怪異の原因も経緯も不明ということか。すべて偶然で片づけられそうなところもまた怖い。雨宮先生「バケツに棲むもの」いちばん意味がわからなさすぎて非常に気持ち悪かった。〈ダルマ〉もヤバいけど、登場人物もみんなどっかおかしい。その後が気になる。ダルマはまだ日本のどこかにいるんだろうか。
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ネタバレ本というか書いたもの全般に関する怪異。つくね先生の話がことごとく現在進行形で、怪異が終わってない、終わらせようとしていないのが怖いんだが。実害のなさそうな「しおり」がじみに怖い。久田氏「あの部屋」後日談の意味のわからなさがいい。深澤氏「私家版」作者不明の詩が不気味。読みたいと思ったらだめだろうか。雨宮先生のあとがきも怖かった。
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ネタバレ美術品にまつわる怪異。いきなりつくね先生の「全部正解」にのけぞる。橘百花「また会いましょう」はうすら寒い怖さ。源城さんの態度がひどい。服部「凋落」戸神「青い嵐」は因縁が怖いけど興味深い。三雲「青いバラ」もわけわからない怖さがある。雨宮先生「死者の丘」は叔父さんの来歴が気になる。後半は重く長いのが続き、神沼先生「開かずの扉」は古風な雰囲気がよかった。章ごとに作者名がないが(目次にはある)、筆力の違いで書き手が変わったのがすぐわかるのがおもしろいな。
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ネタバレ連続殺人ものなのだが、トリックとか警察の謎解きとかより、人間関係を重視したミステリだと思う。だれがだれを、どういうふうに思っていて、その思いのせいで告げた言葉がきっかけで、みたいな。非常に昔の作品なので、女は家庭に入っとれ、男より仕事で成功するとはわきまえとらん、といった言動が多々見られ、なるほど不用意な失言をする政治家どもはこの時代からなにもアップデートできてないんだな、とよくわかる。筆者の経歴も解説で初めて知ったが、周囲の男どもが最悪だな。
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ネタバレ18世紀フランドルの話。ほとんどの男より頭がいいのに、女というだけで大学にも行けないし論文も出版できない。しかし鬱屈さは感じさせず、できる範囲で最大限にできることをするヤネケが眩しい。翻弄されるヤンは気の毒だが、家族の幸せを第一に考え、やるべきことをこなすまっすぐさが、これも眩しくあるもののどこか悲しい。しかしなぜレオはあそこまでひねくれたのか。彼の魂だけ不自由なように思える。
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ネタバレなんかタイトルがいっぱいあってややこしい。中町信を読むのは2冊め。解決したと思ったら実は、の三津田先生っぽい展開は既読の「模倣の殺意」の雰囲気を思い出させた。警察もちゃんと捜査してるし、密室や時間差トリックもおもしろいが、みんな死にすぎ。全滅するかと思った。添畑は警察署に呼び出しておけば、元村は逮捕の予告電話なんかせずに自宅に行けば死は免れたのでは。被疑者死亡は警察のミス。最後も毒を飲ませて死亡ってあっけなさすぎる。やるせない余韻どころか憤ってしまった。
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ネタバレ再読。カポーティが死刑執行に立ち会うという映像が脳内にあったのだが、本書ではなく映画「カポーティ」の記憶だった。本文内には作者はまったく登場せず、事件関係者、犯人とその周辺の人物たちの行動や生活が生々しく描かれる。ペリーとディックの生い立ちを知ると、死刑より治療をすべきでは、などと思えるが、被害者たちを思うとそれもひっくり返される。死刑の賛否の議論も重要だが、犯罪を事前に防ぐための充実した教育と福祉の継続、まずこれが必要だろう。非常に重い余韻が残る。一生忘れない一冊だと思う。
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ネタバレすごい表紙だな。戸神氏は「黒い犬」がいい話だった。ほかは、短い話が多くてテンポはいいんだが、そこまでガツンとくる怖さがなかった。あとなんか、会話の言葉づかいが不自然で気持ち悪い。~わよ、とか、~だわ、とか。雨宮先生は長いので話数も少ない。「大首」いろんな怪異が混じりあって壮大。「壺研ぎ」この夏の雰囲気がうまいなあ。トトロみたい。「最強の酒」おもしろかった。なんでそんな経験してるの、とか、どこまでもネタを求めてるのか、とか、突っ込みどころ満載。
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ネタバレ最初は、なんだこの保利って教師は、と怖かったが、次の章で視点が変わって一気にひっくり返った。近視眼的な世界の認識による齟齬の話。だれが怪物かと問われたら、読後すぐのわたしの心境では、学校組織という答えが出るが、全員、とも言える。湊も依里も保利を陥れた時点で怪物だし、社会の空気感という漠然としたものも怪物だろう。つまりこの世界は地獄か!ラストのふたりに訪れたのは救いと解放か。みんなもっと落ち着いて話し合えていれば、とも思うが、それをできないのが空気感というものだ。
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ネタバレめちゃ読みたかった呪いの本。前半は「清水の舞台」の異色さがおもしろかった。怖いのに予言してくれるってなにその親切。「雪持ち笹」めちゃ気持ち悪かった。怪異が明瞭に描写されると萎える場合もあるが、これは逆。脳内映像が恐ろしいことになった。雰囲気も経緯も最高に怖い。「すわす」つながりが不明なのもいいし、ラストで文字が判明してもなんの解決にもなってないのもいい。そして「集団肖像画」これ、前回読んでキャラが最高だった漆原じゃん!という喜び。小説のような筆致。夏の空気感がたまらん。幽霊たちがリアルですごい。
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ネタバレ何回目の再読?9部新刊から5部を読み返したくなってその流れ。ジョジョはすばらしい二次創作がいっぱいあるから、公式設定と創作ネタが脳内でごっちゃになってる。今回は、フーゴは自分のなすべきことをしたという信念があるから、後悔したくてもできないのでは、と思った。後悔の対象はピンポイントに、仲間のピンチを助けられる場所にいなかったってことだけだろう。そこはみんなのお墓参りに何度も行って、脳内ナランチャと話をして、ジョルノ様の助けになるべく働いて、癒されていってほしい。マジでアニメ化しないかなこれ。
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ネタバレ昭和30年代が舞台のため時代的な古さ(女性蔑視など)は置いといて、構成や謎解きもまあそれなりだが、警察小説の地道な捜査が大好きなわたしとしては、警察がここまで無能なのが悲しすぎた。警部補が私人としてする捜査って、通常の捜査過程で警察がやるものじゃん……。なんで温泉街の旅館に総当たりしてアリバイ確認しないの?捜査会議で「心理的にありえない」で簡単に結論出しすぎ。捜査員は、心理がわかるほど被疑者たちと付き合い長いの?物証探せよ。手記で報告って作家か。せめて硬質な報告書にしろ。リアリティ皆無で泣けた。
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ネタバレ雨宮先生の話は癖になる。医療関係者だから、内容も具体的、専門的でよりリアルな怖さが際立つ。今回もどれもよかったが、「ディプロピア」は眼球周辺の実際の動きに怪異が連動して、すごい文章と構成だな!と驚いた。北九州ご出身ということで、「正露丸」のような炭鉱町の話もリアルだし、どこかもの悲しさがあるのもいい。「表と裏」はひっくり返りかたが鮮やかで、なにより漆原のキャラがよすぎる。フィクションにいそう。ラスト「回廊」はさすがの迫力だった。神崎医師の狂気の先鋭化が怖い。
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ネタバレ映画見たしだいじょうぶやろと慢心していた。あっさりやられた。号泣。健さんの渋さを思い出してさらに泣く。つらいし悲しいし後悔もあったけど、ユッコに会えてしあわせだったね……やばい思い出しただけで泣く。ほかの収録作もことごとく涙腺ぶっ壊して苦しいのだが、テイストの違う「悪魔」が雰囲気から時代背景から好みどまんなかでたまらんかった。
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ネタバレ雰囲気美人のズリイカがオックスフォードの学生を皆殺し(皆自殺)にする喜劇。ズリイカがほんっっっとううううにムカつくクソで、共感を覚えるところがひとつもなく、半分くらいでマジで読むのやめようかと思った。周囲の男性陣もろくなのいないし。で、作者と称する語り手のメタ目線が入ってきて、その人物もズリイカにいい印象がないとわかり、そうか、登場人物全員を嫌ってもいい話なのか、と理解して読了。公爵がズリイカを殺すのかな~と予想(楽しみに)してたけどたいした復讐もなく、ズリイカはクソなままだった。
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ネタバレ冴月後の世界。もう彼女は出てこないのか、なんらかの復活があるのか。辻との裏世界議論がおもしろく、向こう側にいる存在という考えかたにしびれた。宇宙人だったらSFにシフトチェンジしてしまうが。怪異を合理的に考察するのは好きなので、空魚の性格には共感する。わたしも、恋愛至上主義的な風潮は嫌い。感情も怪異も理詰めで考え、きれいに整理されるのが気持ちいい。ふたりの関係もまとまってよかった。
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ネタバレ冴月の葬式編。空魚のゼミの様子は非常におもしろかった。わたしは文化人類学概論の授業しか取ったことなくて、先生の専門がアフリカの少数民族の文化だったので、現代日本のそこまで卑近なテーマでもいいんだ!と驚いた。共通教育で取った民俗学も、日本の某地方の神楽についてだったし。進路とかゼミとか、高槻先生シリーズを思い出す。冴月の葬式は、いったんの決着、と考えていいのか?るなにも一区切りあってよかった。やはり恐怖を媒介に裏世界はなにをしたいのか、が気になる。日本の怪談ベースだし。だれかの意図を感じる。
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ネタバレ寺生まれのTさんはギャグ要員としか思ってなかったが、こういうふうに登場されると怖い、というか迷惑きわまりない。空魚の語りや鳥子との会話のなかで、ちょっとした齟齬が現れるところに狂気を感じられてよかった。日本語なのに意味が通らない文章、読むのがこんなに苦痛だとは……。茜理や霞も今後活躍しそう。るなはムカつくのでなんらかの決着がほしい。挿画は怪異を描くのをやめたのか、人物絵ばかりだが、なんかわたしのイメージとは違うんだよな。長髪キャラは作業中や探索中は髪の毛まとめるだろ、とか思ってしまう。
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ネタバレ空魚が鳥子の気持ちに本気で向き合わなきゃ、と気づく巻。しかしみんなよくお酒飲むなあ。わたし飲めないから酒量や酩酊時の話だけでも怖い。マヨイガの生活は、ちょっと惹かれるものがある。人間以外の生物の存在が気になる。1巻で、恐怖を媒介にコミュニケーションしてる、みたいな推測があったが、そのへんをもっと深く追究してほしい。たとえば犬にとっての恐怖とは?虫は?微生物は?腸内細菌とかどうなってるの?わたしがこの世界にいたら、小桜に近い立場から研究するだろうなあ。楽しそう。
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ネタバレやったー未読分がKindle Unlimitedに入ってるー!前回の山の牧場の後始末から、空魚と鳥子の仲がちょっと発展しておもしろい。空魚の隣室の話は怖かった。自分にも起きそうな身近な設定が怖い。パンドラの類話は、参考サイトではないサイトで読んだ覚えがある。見たら発狂する呪いってよくあるけどそんなみんな知ってるものなのか?そして参考文献に朱雀門先生の名前があってなんかうれしい。
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ネタバレ雨宮、小田、黒木、つくね各氏が目当て。読んだことのある話もあったが、病院の雰囲気が不気味で全体的におもしろかった。既読の小田「魚と猿の魚」幻想的な雰囲気と最後のやるせなさがいい。さらに小田「気配との思い出」も非常に切なくてよかった。雨宮「直腸内異物」痛そうだし、心情を思うとつらいが、最悪の怪異だなこれは。これも既読だがつくね「内緒の話」めちゃ怖い。どうすんのその封筒。神薫「閉鎖病棟奇譚」スプラッタ描写にひええ~ってなった。
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ネタバレ戦時中のロンドン郊外にある下宿屋。住人のミス・ローチの友情、恋愛、ほかの住民との確執を描く。ミス・ローチをいじめるスウェイツ氏が老害クソ野郎で、友人だと思ってたヴィッキーも性悪だし、ミス・ローチがかわいそうすぎてつらかった。これ殺人事件でも起こるのでは、という緊張感が続き、最後はなんとかミス・ローチにとっていい結末になる。自分の言動をきちんと反省し、ムカつくやつらでもいいところを見つけようとするミス・ローチの性格に恐れ入る。演劇との出会いも爽やかでよかった。
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ネタバレ朱雀門先生目当て。「青い獅子舞」が不気味でよかった。雨宮先生は相変わらずの迫力。歴史を入れてぐっと深みを増しているのもいい。吉田悠軌「交換日記」これも不気味だが、「籠目」に喚起される脳内映像が非常に気持ち悪くて怖かった。響洋平「インターフォン」追い込まれた感じが怖い。郷内先生はきれいに収斂される気持ちよさが気持ち悪い。最後の「天女の願い事」やるせなさが重いが、叔母と伯母の誤字で興ざめした。もったいない。
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祖母が親戚の家から適当に借りてきたもの。世界人権宣言を主眼に、現代社会のヒューマニズムについて論じる。最初は、ふんふんなるほど、と読んでいたが、次第に論が崩れてくる。「原爆を落としたアメリカは非人道的」なのに「裁判前に自殺未遂した東条英機を治療して改めて死刑に処したのは非人道的」で、「殺人犯を死刑にしないのは遺族感情からして非人道的」なのに「妊娠した女性死刑囚は出産後まで刑を執行せず、子どもを生んで一目みせたあとに執行するのは非人道的」らしい。そのほか、根拠に乏しく論旨が一貫しない記述が並ぶ。
spica
2024/05/07 17:05

なんだこいつ研究者か?と思って調べたら作家だった。作家に論文が書けないといってるつもりはない。ただ、この筆者が書いてるものは感情に任せた持論ではないか。ヒューマニズムを定義せずに、自分の理想に合わない現代社会にはヒューマニズムがない、と述べている。時代の古さもあるが(1983年!)、だんだんと白熱してただの資本主義社会批判になっていってて怖かった。飛行機は乗客を軟禁してるも同然で落ちたらみんな死ぬから非人道的なんだって。筆者の理想は原始時代なんじゃないの。で、後記として自分の研究と準備不足を言い訳してた。

spica
2024/05/07 17:08

やり直す気力もないって書いてる。知識が広いのはすごいが、自分の論に合うものだけを選んで補強に使ってる感が強い。ぜんぜん客観的じゃなくて驚いた。

が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレどんどん新事実が出てきて、なんとなく真犯人たちの予想がついてくる。倉木父の告白は読むのがつらかった。灰谷がクソすぎて。こいつがそもそもの発端なのにもう死んでて罪に問えないし、こいつのせいで大勢の人生が狂ったのが悔しい。47章、五代と中町の話のあとに本を置いてトイレとか洗濯物取り込みとかしつつ、あーあ、やっぱ殺人犯の孫だから、とか言われるじゃん、この子の周囲の政治家の取り巻きのせいじゃん、とか憤ってたら、48章で彼の真意が書かれててのけぞった。簡単なお涙頂戴ものにしないのは、さすが東野圭吾。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ時効、冤罪、被害者遺族と加害者家族、といったテーマだろうか。前半で事件があっけなく解決したからなにかあるとは思ったが、倉木と浅羽と白石の家族が邂逅してどんどんややこしくなっていく。倉木父が秘密を告白すればすぐ解決するのに、なぜ黙っているのかもまた展開の鍵になるんだろう。マスゴミも相変わらずムカつく。しかし日本の作家の本って翻訳ものと比べると読みやすくて、すごいスピードで読める……。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/12(3331日経過)
記録初日
2013/05/24(4049日経過)
読んだ本
2283冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
829228ページ(1日平均204ページ)
感想・レビュー
2256件(投稿率98.8%)
本棚
73棚
外部サイト
自己紹介

翻訳ミステリ中心。Kindle派。警察小説・SF・ホラーが好き。

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