読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

アンスリウム
読んだ本
7
読んだページ
2380ページ
感想・レビュー
7
ナイス
147ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アンスリウム
ネタバレ朝井リョウさんのデビュー作。バレー部のキャプテン・桐島が部活をやめたことで広がっていく、同級生たちの些細だけど確かな変化を描いた青春群像劇。高校生の心理描写が非常にリアルで、なんだかノスタルジーな気持ちに。特に印象的だったのは、菊池宏樹と前田涼也の関係性。彼らは「上」と「下」で立場が異なりますが、それぞれ「ひかり」を持っている。『菊池宏樹』のラストで、恋人との待ち合わせ場所から離れていく彼の姿に言葉にならない感動を覚えました。学生時代の閉塞感や息苦しさを思い起こさせつつどこか爽やかな読後感の名作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

アンスリウム

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:944ページ ナイス数:64ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/576182/summary/monthly/2024/3

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

アンスリウム
ネタバレ2年生編13冊目。他学年との交流を目的とした交流合宿が舞台で、学年末特別試験の準備回。一応ゲームはあるものの、特にペナルティーはないため全体的に緩い雰囲気。そんな中、南雲との因縁に決着がついたことが印象的でした。南雲も実力者ではあるものの、それ以上にヤバい連中が2年生編からウジャウジャ出てきましたからね……。まともな勝負は叶わなかったものの、だからこそ綾小路も策略を巡らせることなく純粋に勝負を楽しんでいた様子。いつもは相手を叩き潰していますが、今回の静かな幕切れには爽やかさを覚え、新鮮な読後感でした。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ名探偵エラリー・クイーンの短編集第二弾。今作の目玉は、一晩で屋敷が消失した不可解な事件を描いた中編『神の灯』。恐怖を静かに煽るどこか幻想的な文章が高揚感を誘います。そして読後は、鮮やかなクイーンの推理と希望に溢れた結末が合わさり、雪晴のような爽快感を覚えました。後半のスポーツ・ミステリ連作は全体的にコミカルな作風になり、肩の力を抜いて楽しめた印象です。中でも『正気にかえる』は推理が非常に論理的で、シリーズの面白さを詰めこんだ傑作だと思います。まさかクイーンの恋人が登場してラブコメっぽくなるとは……。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ卒業式の日、遺書を残して失踪した国民的ミュージシャン・二斗千華。元カノである彼女を救うため、坂本巡は入学式の日にタイムリープし、高校生活を書き換えていく。今作の特徴は、巡が過去と現在を何度も行き来し、過去での行動の結果をこまめに確認すること。千華を救うために奔走すればするほど、現在の人間関係が少しずつ変わっていってしまう。タイムリープものの高揚感と切なさを同時に味わえるユニークな作品だと思います。非常に面白かった。終盤、もしかして……と思っていたことがあっさり明かされてびっくり。さあ、2巻を買ってこよう。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる夢野久作の代表作にして問題作。上巻は、自殺した精神病科主任教授・正木敬之博士が残した5つの文書をひたすら読んでいくのが主軸。この作品を読むと「精神に異常を来たす」と言われているそうですが、今のところその兆候はないため、どうやら何が書いてあるのかさっぱり理解できないアンポンタンは例外の模様。当時の精神病患者や精神科医への差別や偏見を憂いているのは理解できるのですが……、頭に残っているのは、ひたすら「スカラカ、チャカポコ、チャカポコ……」。奇書の洗礼を受けています。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ恐怖もグロさも、何もかもがパワーアップしたシリーズ第二弾。伝説の殺人鬼が今度は麓の街の病院や一般家庭で大暴れ。前作の傾向から、今回も何らかのミステリー的な仕掛けが施されていることは想像できましたが、そんなことにかまけている余裕がないほどグロテスク。その凄まじさは、今まで私が触れてきたフィクション作品の中でもぶっちぎりでした。舞台が町に移ることも、正体が実は偽物であることも、よくよく考えてみるとホラー作品の続編あるあるですよね。疲れた……というのが率直な感想ですが、ホラー愛に溢れた良い作品だと思います。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ世界一気弱な名探偵の活躍を纏めた短編集第一弾。謳い文句に違わず主人公の音野順は気弱で常にオドオドしており、また他の人物も言動がコミカルで、全体的にユーモアに溢れている作品でした。一方で、事件のトリックはなかなか本格的。中でも、雪上の不可能殺人を描いた『ゆきだるまが殺しにやってくる』は屈指の出来栄えで非常に面白かったです。解決篇のどんでん返しからのオチもシュールで笑いました(人が死んでいますが……)。『毒入りバレンタイン・チョコ』の物理トリックもシンプルながら鮮やかでお気に入りです。
が「ナイス!」と言っています。
アンスリウム
ネタバレ朝井リョウさんのデビュー作。バレー部のキャプテン・桐島が部活をやめたことで広がっていく、同級生たちの些細だけど確かな変化を描いた青春群像劇。高校生の心理描写が非常にリアルで、なんだかノスタルジーな気持ちに。特に印象的だったのは、菊池宏樹と前田涼也の関係性。彼らは「上」と「下」で立場が異なりますが、それぞれ「ひかり」を持っている。『菊池宏樹』のラストで、恋人との待ち合わせ場所から離れていく彼の姿に言葉にならない感動を覚えました。学生時代の閉塞感や息苦しさを思い起こさせつつどこか爽やかな読後感の名作。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/18(3284日経過)
記録初日
2015/05/10(3292日経過)
読んだ本
990冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
337810ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
709件(投稿率71.6%)
本棚
5棚
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

書店でアルバイトしたことがきっかけで読書に目覚めました。

好きなジャンルはミステリー。ですが、最近はエンタメ小説ならなんでも読むので結構カオス。他にはライトノベルもよく読みます。

感想は基本、否定的なことは書かない……んじゃないかなぁ。


時間がある時にのんびり更新。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう