ネタバレまるでロマンス詐欺にあった乙女のように、久継を憎みきれない夏樹が歯痒くてイライラしました。しかし、この自由奔放で善でもなければ悪でもない、己の望むままに生きている久継という男の生き様を知るにつれ、読んでいる私自身も久継に惹かれている事に気付きました。ラストは彼にとって本望であったと思います。

ネタバレ夏樹の真っ直ぐさ加減には、呆れる。とうとう、黄泉の国にまで一条を取り戻しに行くとは…。まぁ、ここで一条が死んじゃったら話、続かんでしょっ!とは思いましたけどね。それにしても、久継って、よくわからない人ですよね～。簡単に人を殺すのに、惜しみなく夏樹には情けをかける…。気持ち悪いな〜。

ネタバレ確かに、藤の花って奇麗だけど、少し怖くもありますよね。下に垂れ下がっているからかな～。『薬子の変』は学校で習ったけど、詳しくは知らなかったなあ。なんでもありのあの当時でも、自分の夫を自分の母親に奪われるなんて、どう考えても異常ですよね。怨みたくなるわ…。それにしても、夏樹って、色んな意味でラッキーですね。

ネタバレ賀茂の権博士の弟、真角が初登場。まだ子供らしい彼の言動とは裏腹に、持っている能力は、さすが血筋としかいえません。大して年の違わない一条と犬猿の仲というのも面白い。また、彼の出て来る話が読みたいなぁ。