ネタバレ※コロナ禍で学校の部活動も思うままにできない中高生たちが、ネットの記事をきっかけに、スターキャッチコンテスト（星の観測会）を行う過程とコロナ禍での心情・生活の変化。茨城の高校の天文部で望遠鏡を製作する春菜部長、2年の亜沙と凛久。受験しないで地元の高校に入学してみたら同学年の男子生徒が自分しかいなかった渋谷の中学生安藤真宙。長崎五島の旅館の娘円華、県外からの留学組武藤と小山、コロナで地元東京に戻った輿。指導する先生たちも陰ひなたに生徒をバックアップしてくれて頼もしい。離れた場所で同じ星を見つけるって素敵だ。

ネタバレ※貸本屋おせん、主人不在の家で蔵書の写本をするおせん、戻った主人は絵がうまいが自分で書こうとしない「をりをりよみ耽り」、出版前の板木が盗まれる、「板木どろぼう」、七五三屋お志津と寛永寺桜落葉「幽霊さわぎ」、大店の遊び人若旦那の恋煩い、好いた相手が探してほしいという前夫が持っていた源氏物語の幻の作品雲隠「松の糸」、吉原の妓楼から逃げた女に本を貸していたおせん、滞納金を回収するために彼女を探す「火付け」。結構気が強くて度胸があるおせんに片思いの幼馴染・登。

ネタバレ※自殺未遂した妻を妻の母親に会わせようとしない夫は日に日にやつれていく。同時期に同じサークル仲間の妻が急死しているのも気になる「絶対零度」。披露宴に参加する知り合いに付き添うことになった杉村、二組の披露宴がアクシデントで中止になった理由「華燭」。身勝手非常識な若いママからの別れた子供が命を狙われて事故でけがをしたので慰謝料を分捕りたいというむちゃくちゃな依頼、姉と容姿が似ていたために損な人生を送ってきた妹「昨日がなければ明日もない」。新しい登場人物→警視庁の未解決事件を扱う立科警部補

ネタバレ※コロナ禍で学校の部活動も思うままにできない中高生たちが、ネットの記事をきっかけに、スターキャッチコンテスト（星の観測会）を行う過程とコロナ禍での心情・生活の変化。茨城の高校の天文部で望遠鏡を製作する春菜部長、2年の亜沙と凛久。受験しないで地元の高校に入学してみたら同学年の男子生徒が自分しかいなかった渋谷の中学生安藤真宙。長崎五島の旅館の娘円華、県外からの留学組武藤と小山、コロナで地元東京に戻った輿。指導する先生たちも陰ひなたに生徒をバックアップしてくれて頼もしい。離れた場所で同じ星を見つけるって素敵だ。

ネタバレ※2022年6月、もうすぐ還暦！の田口先生に部下ができる。新臨床研修医制度の元で学んだ洲崎先生、ホスピス棟を緩和ケアユニットに変更したい、コロナ患者は診たくない、定時で帰る、胡散臭い効果性表示食品を導入したがる「新人類」。厚労省白鳥さん、時風新報・別宮さん、浪速のコロナワクチン創薬詐欺を追求。元首相暗殺、国葬儀、万博、奉一教会問題などなど、政治批判な一冊。製薬会社の補助金とか承認の裏話とか、本当にあんな感じなんだったら、怖くて仕方ない。

ネタバレ※「互助会」の上層部あぶり出し作戦に引っかかった捜査二課長富課長も何者かに襲われ、主導者はさらに上位の人物か。公安任務の時、須賀が大やけどを負ってまで助けた富樫の行動を探るうちに、同僚斎藤が殉職しなければならなかった事件の全容がだんだん見えてくる。特殊訓練を受けた富樫強すぎて須賀も大けが。治安維持のために国民生活向上法成立のために事件を起こす黒幕も命を狙われることに。皆口さんの回し蹴り、最高！監察の皆さん傷だらけなのに、公安案件はニュースにもならず。複数の事件が絡むのでシリーズ一気読みがおすすめ。

ネタバレ※捜査二課が捜査中の特殊詐欺グループの名簿が紛失したことを申告され、捜査担当となった監察の佐良と皆口ら。後に名簿がネットに晒され、メンバーが次々と殺される。捜査二課の警官の行確開始直後に銃撃を受けた元警官経営のキッチンカーに集まる現役警官ら。法によって罰せられない人を私刑として懲らしめる現役警官たちの「互助会」。新しく佐良らと任務にあたる毛利。途中挟まれる主導者のモノローグ。緊迫した空気の中で物語が進む。

ネタバレ※捜査一課在籍中に同僚（親友）の斎藤が捜査中に殉職、身内から情報が漏れていた疑惑で疑われる佐良は事件後人事一課で監察（警官の不正を調査する）に移動になり、仲間から益々嫌われる立場に。ある日斎藤の婚約者だった皆口に対する密告書が届き、佐良が行動確認をすることに。友人の弁護士の虎島に手伝いを頼む佐良。できる上司の能馬、コンビを組む須賀。以前の職場の上司と会っている皆口は、未解決事件に興味を持っているようだが、本当の狙いは。斎藤の件、皆口への密告など情報を漏らしたのは誰か。複雑に絡む事件からひも解かれる真実。

ネタバレ※喜多次が拾った紙屑の中に弁財天が背を向けている宝船の絵を見つける。伊勢屋源左衛門が書いた宝船の絵に子宝の御利益があると噂が立ち人気になるが、その後子供を亡くした夫婦がその絵から弁財天が消えていると苦情を訴える「子宝船」。弁当屋桃井の家族3人が死んでいるのが見つかる。辰五郎親分の口利きで江戸で起こった事件なら何でも覚えているという「おでこ」に会いに行く北一「おでこの中身」。桃井の事件の折に見た銀杏の入れ墨を入れた女の行方を追う北一は、似顔絵をばらまく。木更津湊の岡っ引きが彼女を知っているという「人魚の毒」

ネタバレ※勤め先に好きなピアニストが患者としてやってきた「虫歯とピアニスト」。元々嫌いな同期に出世争いで負ける「正雄の秋」。生みの父親が有名人だったことで育ての父親をさげすんでしまう「アンナの十二月」。妻を突然失くした父がずっと落ち込んでいたが、息子の会社の上司のおかげで元気に「手紙に乗せて」。産休中、隣人の生活音が全くしないことに疑問を持つ「妊婦と隣人」。小説家の妻、ボランティア活動がきっかけで市議会選に出馬「妻と選挙」。小説家家族のお話は、毎回ステキ。

ネタバレ※週刊春潮・副編集長の志賀。大学生の息子健輔が夫婦殺害現場で死んでいるのを発見される。死んだ息子の殺人容疑に対して、世間からの誹謗中傷のみならず、夫婦仲悪化、春潮48への左遷、仕事を理由に子育てに関わらず疎遠になっていたことを今更後悔。捜査する葛城刑事には好印象。被害夫婦の一人娘奈々美は志賀に強い恨みを抱いているが、何故か同級生からいじめられており彼女のことが気になり、苛めから守ろうとして大けがを負い、奈々美も少しづつ志賀に心を開く。事件現場の矛盾から真犯人へ。「私」を暴く報道に対する問題提起。

ネタバレ※アメリカで人種差別が激化している中、アメリカ第一主義を主張する新大統領が就任。社会が不安定になる中、エドワードは自身の演奏会でクラシックとジャズが融合したアメリカらしいガーシュウィンの曲を演奏したいと思いつき、同時期に書簡コンクールに参加した岬洋介をオファーし、共演することになる。かたや、大統領暗殺を目論む「愛国者」が、演奏会に奏者として参加、高レベルでの音楽を演奏できる喜びと暗殺を実行しなければならない、すれば自身の命はない…という気持ちの葛藤。音楽がもたらす感動は人種差別の壁をも超える。

ネタバレ※近所で偏屈者として知られる老人フランツから渡された当時の記録を読み、終戦間際の地元の様子を知るホルンガッハー先生→ナチの悪口を言って殺された父を持つヴェルナーは、靴工場の息子レオンハルトと将校の娘エルフリーデと出会う。現体制に疑問を持ち、自分のやりたいことをするエーデルヴァイス海賊団を結成。爆弾知識豊富なドクトルも仲間に。ナチの悪行を知った彼らは、強制収容所へ続く線路爆破を計画。教育によって洗脳された子供たちと見て見ぬふりをする大人たち。彼らの心をつなぐエルフリーデが作った歌。