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2025年1月の読書メーターまとめ

たけふじ
読んだ本
4
読んだページ
1037ページ
感想・レビュー
3
ナイス
8ナイス

2025年1月に読んだ本
4

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たけふじ
「ルネサンス以降の西欧諸国の発展は、背後にそれを脅かすに足りるだけの大陸の勢力が存在しなかったためであると結論した。(中略)19世紀の末期になると、大陸内部に大帝国が出現数条件が兆し始めた。彼(マッキンダー)の史観は、欧州の運命がユーラシア大陸内部における勢力の変動によって決定的に左右される、という見方で貫かれている」(p29)。これが「ハートランド」「世界島」の概念を生む。さらに「ロシアという国家はその成立から今に至るまで最も抵抗の弱い部分に向かって膨張する」(p59)という分析は、現代にも通じる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
3

たけふじ
「革命と動乱(=社会体制、政治)」「テロルと暴力(=戦争による民間人犠牲)」、そして下巻の「隔絶と交流」の3つの切り口から近現代史を並行して描く。興味深いのは、双方が中欧/東欧の大国である相手に圧力を掛け合い、あるいは影響されて(たとえばテロルのエスカレーションなど)歩んできた点。特にナチ/ボリシェヴィキ政権についてはの上で「革命的メシア主義に没頭する左派と、民族主義的な地域特殊主義を志向する右派」(p254)に分かれつつも、全体主義であり、WW1の結末への不満という共通点を持つという論考は腑に落ちた。
たけふじ
2025/01/27 00:28

上記に上げた3つの切り口は今まであまり見たことがない分け方だと思う。ただ、だからこそ読みにくさもある。独ロの通史が頭に入っているのが前提となって次々に各論的エピソードが展開されるので、近現代の独ロ史の通史本のつもりで手に取るのは危ういかもしれない。

たけふじ
鷺沢萠の最期の作品。そして未完の2作品。韓国にルーツがあると知ってからの彼女の苦しみや気づき、逡巡に触れた気がする。「美しい名前」についての短編集が完成する日は、もう来ない。
が「ナイス!」と言っています。
たけふじ
「ルネサンス以降の西欧諸国の発展は、背後にそれを脅かすに足りるだけの大陸の勢力が存在しなかったためであると結論した。(中略)19世紀の末期になると、大陸内部に大帝国が出現数条件が兆し始めた。彼(マッキンダー)の史観は、欧州の運命がユーラシア大陸内部における勢力の変動によって決定的に左右される、という見方で貫かれている」(p29)。これが「ハートランド」「世界島」の概念を生む。さらに「ロシアという国家はその成立から今に至るまで最も抵抗の弱い部分に向かって膨張する」(p59)という分析は、現代にも通じる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/08/14(3477日経過)
記録初日
2015/05/05(3578日経過)
読んだ本
483冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
142216ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
212件(投稿率43.9%)
本棚
4棚
現住所
北海道
外部サイト
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