本格ミステリマニアだけど不倫・浮気調査の天才というユニークな設定、どこか違和感のある依頼と終盤の怒涛の展開。 とても面白かった。 小ネタ的に主人公が作中で名前を出すミステリがどれも面白いので、ミステリ入門の最初の一冊にもピッタリ。(方舟、○○○○○○○○殺人事件、名探偵のいけにえ ...etc) 小石の言葉を借りて「ゲートウェイミステリ」と呼びたい作品ですね。

意外とジュブナイルものかなと思ったけど全然そんなことはなく、作者のセンスが遺憾なく発揮された作品でしたね…。 自分はこういうの好きなので面白かった。 筆力が高くてテンポもよく、ぐいぐい読まされる。 過去作も色々読んでみようかなー。

一見するとわけのわからない死体の謎を解く連作短編集。 「死体の中の死体」は、死体自体のインパクトもさることながら真相のロジックにただただ驚くばかり。 こんなの推理できる？ ラストまで楽しめる一作でした。 そして表紙イラストが石黒正数氏で嬉しい。

「アルバトロスは羽ばたかない」著者、七河迦南氏の約10年振りの新刊。 七海学園シリーズではない新規の短編集で、どの作品もハイクオリティ。 特に表題作は巧妙かつ大胆な構成で驚かされました……。 全体的にロシア語がキーになっていそうだけど、作品間の繋がりがあったりするのかな？ トリックだけでなくストーリーテリングも非常に素晴らしく、特に「地の涯て(ランズ・エンド)」の読後感が心地好い。

本格ミステリマニアだけど不倫・浮気調査の天才というユニークな設定、どこか違和感のある依頼と終盤の怒涛の展開。 とても面白かった。 小ネタ的に主人公が作中で名前を出すミステリがどれも面白いので、ミステリ入門の最初の一冊にもピッタリ。(方舟、○○○○○○○○殺人事件、名探偵のいけにえ ...etc) 小石の言葉を借りて「ゲートウェイミステリ」と呼びたい作品ですね。