読書メーター KADOKAWA Group

2024年7月の読書メーターまとめ

さぜん
読んだ本
11
読んだページ
3930ページ
感想・レビュー
11
ナイス
872ナイス

2024年7月に読んだ本
11

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さぜん
1944年、ナチス体制下のドイツに実存したエーデルヴァイス海賊団。当時の彼らの闘いを綴った冊子を受け取った歴史教師がその物語を読む冒頭から、ラストの彼の行動、タイトルの意味へと繋がる構成が見事。海賊団の若者達が体制への反逆から、人間として「究極の悪」への反抗へとまさに命を賭けて闘っていく様に胸が震える。彼らの武器に歌がある。分断を無効化し、歌の下に人が集まる。「文化が野蛮に勝つところを見せつけてくれ」の一文はこの物語の真髄だ。今も戦争は繰り広げられる。もう一度歴史を語られなかった史実に目を向けなければ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

さぜん

「検視官シリーズ」に手を出してしまった。遡って読んでいこっと。荻原さんの新作が良かった。2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3531ページ ナイス数:903ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/604/summary/monthly/2024/6

ako
2024/07/01 21:36

6月30日のNHKスペシャルでリアル検視官の特集が放送され見入ってしまいました。わたしもシリーズを追いかけたくなってます。

さぜん
2024/07/02 10:35

全部で25作品!最初からではなく最新刊からいきます(笑)

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
11

さぜん
70歳の照子と瑠衣は理由は違えど、今の生活を捨て八ヶ岳の別荘に不法滞在をする。全く性格の違う2人だが、互いを思う気持ちと絆の深さに惹きつけられ一気に読了。無計画と思いきや、照子の周到な計画が様々な奇跡を生む。晩年の女同士の友情物語にものすごく元気と勇気をもらった。好きなものしりとりで照子が「瑠衣」から始めるのがぐっときた。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
我が子と幼女の2人を殺害し、死刑が確定した三原響子が最後に残した言葉「約束は守ったよ、褒めて」。遠縁の香純は遺骨を響子の実家の墓に納骨してもらおうとするが拒否される。響子と母が地元で酷い扱いを受けていたことを知り、事件の背景や動機を素人関係者に話を聞きにいく。響子の死刑が執行される場面は苦しい。死を持って罪を償うとは言え、人は最後まで生に執着し、恐怖に怯えるのだ。柚月さんが描かんとしたことは何だったのか。少しもやっとしたまま読了。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
課題本。何とも型破りな鳥類学者のエッセイ。無人島へのフィールドワークはまさに命懸けの探検だったり、鳥に限らず生物の進化、自然科学全般に至る雑学がてんこ盛り。ユーモアというかギャグ満載のひとりツッコミ文章は爆笑もの。実際は頭脳明晰なんでしょうけど、微塵も感じさせない手腕は科学者にしておくのは勿体無い。面白くてタメになる?かは読んだ人次第です。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
ドラマ「アンチヒーロー」でも冤罪を巡り、警察、検察、裁判官、弁護士が入り乱れる法廷劇が面白かった。冤罪で獄中死した父の無実を晴らし、捜査陣や真犯人への復讐を図る英之。自らが容疑者となり、果たして彼の目論見とは?ストーリーテラーとしての貴志さんは認めるが、読後に疲労とモヤっと感が残る。長いゆえ斜め読みになってしまうのが残念。しかし冤罪を生み出す警察の捜査方法や、検察のプライドとか改善しないものなのか。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
やっぱり姫川シリーズは面白い。今回は朝日新聞の慰安婦問題を絡めつつ、殺人事件の捜査に立ち向かう姫川達。新たに魚住刑事が加わり、彼らの捜査能力の高さに唸らされる。刑事として、女性として進化する玲子は人の心の機微をも読み取れる様になった。武見の存在の影響か、人間としての成長か。警察小説の面白さはもちろん、登場人物達の相互作用が作品に深みを与えている。慰安婦問題に関しても素通りしてた部分もあり、改めてその功罪を考える機会となった。次が本当に待ち遠しい。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
ネタバレ散々引っ張ってこのラストか!キャリーは形跡だけだし、何が狙いか分からず。家族を守ろうと必死なのはわかるけど、お互い信頼も信用もできずに、仮面家族のよう。本当にベントンと心通じてる?ケイのバリキャリさもちょっとズレを感じてしまう。読み続けてきた読者にはこれこれこれよ!っていうサービスなんだろうけど、もう最初から読む元気はないな。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
やはり順番に読むべきだった…事故死と思われ現場に到着したケイにルーシーからのメール。そこには隠し撮りされたルーシーの姿が。不穏な場面から始まるが、ケイが撃たれたこと、邪悪な殺人鬼キャリーの存在など情報不足なまま読み進める。FBIを徹底的ににこきおろし、相変わらず自分の意見を曲げないケイにイラっとしながら、事件が向かう先を知りたいと思ってしまう。下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
タイトルと滝沢馬琴が結びつかなかったが、彼の生涯において庭の花園が慰みだったのだ。武家の家に生まれながら家督を継げず、彷徨い放浪し戯作者・山東京伝の門を叩く。ヒステリーの妻、病弱な息子と家族のトラブルを抱えつつ書きに書きまくる馬琴。蔦屋重三郎や葛飾北斎など江戸の出版文化を生み出した面々も登場。現代に読み継がれる「八犬伝」の執筆の苦労話は興味深い。憎むべきは権力の悪。権力者こそ仁義礼智忠信孝悌を持たねば天下は治まらぬという。常に読者を思い最後まで筆を持った作家の生涯、堪能した。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
1944年、ナチス体制下のドイツに実存したエーデルヴァイス海賊団。当時の彼らの闘いを綴った冊子を受け取った歴史教師がその物語を読む冒頭から、ラストの彼の行動、タイトルの意味へと繋がる構成が見事。海賊団の若者達が体制への反逆から、人間として「究極の悪」への反抗へとまさに命を賭けて闘っていく様に胸が震える。彼らの武器に歌がある。分断を無効化し、歌の下に人が集まる。「文化が野蛮に勝つところを見せつけてくれ」の一文はこの物語の真髄だ。今も戦争は繰り広げられる。もう一度歴史を語られなかった史実に目を向けなければ。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
森口泉は県警広報課職員。ストーカー殺人事件への警察の対応不備がスクープされ、新聞記者の親友を疑った。しかし、彼女は殺害され、新たな事件も浮かび上がる。公安と刑事は同じ警察組織にあっても捜査協力はしない。国か国民か、守る対象が違うのだ。両者の存在意義は理解できるが、市民の人生を壊して国が成り立つものなのか。ラストまで事件の着地点がどこなのかわからず、一気読みさせられる。泉が警察官になってどんな世界が見えるのか、続編も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
さぜん
古井絹江「うたわない」から始まる連作短編集。地域のコーラスグループに参加する母から誘われるが、絹江は酷い言葉で母を傷付けてしまう。謝る機会を失い母は病を患う。以降、伊勢、堀岡、永田と物語は続き、絹江とは大学時代のバンドメンバー達とわかってくる。大学卒業後、コロナ禍もありバンドは解散し、各々の道を進む。挫折や葛藤を抱えつつも、バンド活動の様々な思い出が彼らを支える。大学時代に共に時を過ごした記憶や経験が、生きる糧となっていることに気付く時がある。小野寺さんの短い文章がリズムのごとく心地よかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/20(6131日経過)
記録初日
2008/01/11(6261日経過)
読んだ本
2170冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
682623ページ(1日平均109ページ)
感想・レビュー
2161件(投稿率99.6%)
本棚
14棚
性別
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
URL/ブログ
http://kyanbook.blog.fc2.com/
自己紹介

ジャンルは問わず読書が好きです。
心にグっとくる言葉を忘れないように、メモしてます。
読書メーターのおかげで記録が残せて助かってます。
自分では手を出さないような本も読み友さんのレビューで読む機会を頂き本当に感謝感謝です。
好きな作家は、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、角田光代、山本幸久、村上春樹、小川洋子、佐藤多佳子、三浦しをん、宮下奈都、辻村深月、有川浩,
相場英雄、誉田哲也、桜木紫乃moremore。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう