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2024年10月の読書メーターまとめ

さぜん
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感想・レビュー
11
ナイス
958ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入り登録
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2024年10月のお気に入られ登録
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さぜん
とても良かった。スピノザは人間は無力で人間の意思では世界の流れは変えられないと希望のない宿命論を提示しながら、努力を肯定した。雄町先生は抜群の医療技術を持つ医師。他界した妹の子供と暮らすため大学病院を辞め、町医者として地域医療に取り組んでいる。高齢者など終末期の患者と向き合い生と死について自問している。哲学思想と医療の組み合わせは何とも温かい物語を生む。私の母も寝たきりで入院しているが、治らない患者に向き合ってくれているのかと思うと感謝しかない。医師で作家の夏川さんの紡ぐ物語をもっと読みたい。
さぜん
2024/10/10 19:38

備忘録 「意志の力で、より良い人と巡り会えるというものではない。願えば叶うというのなら、これほどわかりやすい世界もないのである。願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意志や祈りや願いでは、世界は変えられない。そのことは絶望なのではなく、希望なのである。」

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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

さぜん

10冊が女性作家の作品。ホリー・ジャクソンの3部作はハマって一気読みだった。この手の作品に出会うとテンション上がる。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4048ページ ナイス数:989ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/604/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
11

さぜん
私は前作より好きかも。主人公は40才の独身webライター猪名川健人。学生時代から住み続けているアパートの大家さんから紹介され婚活事業の会社の仕事をすることに。そこで出会った鏡原さんは婚活マエストロと呼ばれるほどカップル成功率が高い美女だった。結婚なんてと思っていた健人だが、イベントに参加したり、手伝ったりするうちに今まで気づかなかった自分自身が見えてきた。そして鏡原さんの仕事っぷりや彼女自身に惹かれていく。表面だけでなく人としっかり向き合うことの大切さに気付かされる。宮島さん、只者ではないな。
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さぜん
医大での女性差別による不正入試事件を題材に、新聞記者と医大理事の2人の女性が対決する。共に男性社会での理不尽さに直面しながらも闘い続けてきた。それは後にの女性達が自分のような思いをしないために。女性差別だけでなく、様々なハラスメントが蔓延る社会。月村さん得意のバイオレンスさはなく、それぞれのプライドをかけた2人の攻防戦はなかなかスリリング。ジェンダー問題はまだ深いけれど、諦めずに先人達が切り開いた道を広げていく努力を私達がしていかねば。
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さぜん
「夏の妹」は置き去りにされたしーちゃんを妹として受け入れ家族として暮らすこずえ。成長と共に様々な感情が現れるが、2人の絆は固かった。シンプルながら、2人の視点で思いを吐露する構成に感情移入させられる。「ロックウェルが笑ってる」も一枚のポストカードから始まる恋。互いに思い傷つけながら違う道を選択する。断絶せず細く繋がった縁は彼らの人間としての幅を広げたか。「雨音にワルツを踊ろう」は実母をモデルにした物語。母も女性という娘の優しい目線が良い。抜群の絵の上手さと心揺さぶるストーリー。吉田まゆみはやっぱりスゴイ。
Vakira
2024/10/26 18:40

やっぱり 凄い!うんうん。

さぜん
2024/10/26 21:13

Vakiraさん。 今の漫画家であのクオリティでかける人そんなにいないですよね。

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さぜん
コロナ禍真っ只中の英国での日々を綴ったエッセイ。お連合いの闘病、ご自身のコロナ感染と体調不良などめげそうな日々もミカコ節で乗り越えた様子。当時の英国の不況や様々な社会問題が今まさに日本の状況では。閉塞感や絶望感を力強い言葉とポジティブ思考で捉え、読者をも勇気づける。いくつになっても新しいことにチャレンジする人が多い英国スピリットに改めて奮い立たされる。あとがきの母との別れのくだりは自分に重なる部分もありグッときた。「珠玉」とは目立たない人を褒める言葉らしい。内側は眩いほど美しいんだろうな。
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さぜん
懐かしさで胸がいっぱい。インタビューではデビューから作品が生まれる背景、少女時代や好きなもの、そして描きたいものがなくなってしまった話まで盛り沢山。絵の勉強をしたわけではないのに、この絵の上手さ。カラートーンを使ったPOPな絵は江口寿史に重なる。もちろん対談もあり。他には浦沢直樹、上條淳士、元アシスタント久保ミツロウのコメントも。代表作のカラー図版、漫画3編収録と出版してくれてありがとうの一冊。
Vakira
2024/10/24 08:47

Queen of popですよね。

さぜん
2024/10/24 09:37

Vakiraさん。まさにQueen of popですね。本当に目を惹きつけられます。センスの良さに感服します。

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さぜん
柴崎さんはADHDの診断を受け公表した。ずっと抱えていた困り事は、それによって腑に落ちたり納得することはあったそうだが、全てが明確になるわけではない。薬を服用すると36年ぶりに目が覚めたという。それまでどんな世界にいたのか。だからこそ小説家という職業に就いたとも言える。複数の時間が体に流れている感覚はなかなか想像し難い。しかし「ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。出来事をめぐる複数からの視点。それは私の小説そのもの」と表現できる才能は素晴らしいと思う。まだ未読の作品ばかり。もっと彼女の世界に触れたい。
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さぜん
中学の同級生4人の30年の人生。2025年春、ジュエリー会社の廃業から物語は始まる。デザイナーの永瀬、経営者だった高峰、地金職人のしずく、同じビルで働く森。全く違うタイプの彼らの繋がりは卒業制作のレリーフのモチーフを雫にしたことからだ。「永遠」という意味を持つと美術教師に言われ、その意味を考えつつ時は流れる。順風満帆ではない人生かもしれないが、繋がっている人がいることが支えになる。弱さに寄り添う人達を描いたら寺地さんの右に出るものはいない。人は1人では生きられないなと改めて思う。#NetGalley
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さぜん
とても良かった。スピノザは人間は無力で人間の意思では世界の流れは変えられないと希望のない宿命論を提示しながら、努力を肯定した。雄町先生は抜群の医療技術を持つ医師。他界した妹の子供と暮らすため大学病院を辞め、町医者として地域医療に取り組んでいる。高齢者など終末期の患者と向き合い生と死について自問している。哲学思想と医療の組み合わせは何とも温かい物語を生む。私の母も寝たきりで入院しているが、治らない患者に向き合ってくれているのかと思うと感謝しかない。医師で作家の夏川さんの紡ぐ物語をもっと読みたい。
さぜん
2024/10/10 19:38

備忘録 「意志の力で、より良い人と巡り会えるというものではない。願えば叶うというのなら、これほどわかりやすい世界もないのである。願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意志や祈りや願いでは、世界は変えられない。そのことは絶望なのではなく、希望なのである。」

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さぜん
久しぶりに納得の芥川賞受賞作。バリとはバリエーションルートのこと。通常の登山道ではなく難易度の高いルートを行き、危険で迷惑行為と非難する声もあるが本来の山登りに近いのかも。主人公は転職した会社で同僚達との登山を楽しみ、周囲とは孤立している妻鹿がバリ山行をしていると知り、社内の業績が悪化し不安に苛まれる日々を払拭したくて、妻鹿に同行する。人生は山あり谷ありというが如く、様々な危機に直面する。登山の描写はリアリティがあり自分も冒険しているかのよう。日常の不安や会社の人間関係も丁寧に描かれている。次作も期待。
はるぱ
2024/10/07 17:53

作者前作の「カメオ」もなかなか良かったです。まもなく単行本になると思います

さぜん
2024/10/07 19:19

「カメオ」読みたいです。早く出版してほしいです。

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さぜん
浅草寺の一角で寺子屋を開く信吾は旗本の次男坊。出自がやや訳ありだが、下町で穏やかに過ごしている。教え子達の様子から親のトラブルに気づき手を差し伸べた事を機に、闇稼業の元締に目をつけられる。飄々としつつも、優しさと情をもつ信吾。しかしダークサイドに惹かれる己に気付き、その理由が判明した時に出した答え。連作短編という構成が、小さな事件を発端に江戸の闇まで世界を広げていく。人間描写も丁寧で皆キャラが立っている。3年後、信吾がどうなっているのか興味深い。#Netgalley
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さぜん
前作よりパワーアップし600pもの長編。「婚活」「仕事」「旅」を柱にした裏話がメインで新書なのに学術的要素は抑え気味。だが、実験、観察、データ収集から論文作成に至る過程や、地道なフィールドワークをこれほどまでに赤裸々に描いたものはないだろう。13年に渡る研究は結実し、様々な賞も受賞。感無量である。前野氏の独特な文章は磨きがかかり、苦労も悲しみも笑いへと昇華し読者の心を鷲掴みにする。夢を持ち懸命に努力する若き研究者の超ポジティブストーリー。バッタには興味を持てなかったが、前野氏の今後の活躍が楽しみだ。
クリママ
2024/10/02 21:51

ウケました! 読みます!

さぜん
2024/10/02 22:12

クリママさん。声出して笑いました😆

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/20(6033日経過)
記録初日
2008/01/11(6163日経過)
読んだ本
2130冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
669695ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
2122件(投稿率99.6%)
本棚
13棚
性別
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
URL/ブログ
http://kyanbook.blog.fc2.com/
自己紹介

ジャンルは問わず読書が好きです。
心にグっとくる言葉を忘れないように、メモしてます。
読書メーターのおかげで記録が残せて助かってます。
自分では手を出さないような本も読み友さんのレビューで読む機会を頂き本当に感謝感謝です。
好きな作家は、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、角田光代、山本幸久、村上春樹、小川洋子、佐藤多佳子、三浦しをん、宮下奈都、辻村深月、有川浩,
相場英雄、誉田哲也、桜木紫乃moremore。

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