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2024年3月の読書メーターまとめ

さぜん
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感想・レビュー
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ナイス
1171ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入り登録
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  • ひろし

2024年3月のお気に入られ登録
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  • ひろし

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さぜん
1995年3月、世間を震撼させた事件をモチーフに桜木さんは数奇な運命を辿る1人の女性の生涯を描いた。テロ事件の実行犯とされ無実なのに逃げ続ける啓美。普通であろうとすればするほど大きく逸れていく彼女の行動は理解はできないが人間ってそういうものなんだとなぜか納得させられてしまう。人生を自分の意思で選択できない人達はいる。その末路と言っては元も子もないが、そうならないためにどうすれば良いのかを考えさせられる。積み重ねた嘘や罪が大きくなっていく様が怖い。犯罪小説ながら心情描写が深いゆえ心を揺さぶられながら読了。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

さぜん

「水車小屋のネネ」が素晴らしく、何人にもオススメした。本屋大賞候補も読み進め、残り僅か。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4078ページ ナイス数:1012ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/604/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
14

さぜん
藤原彰子の生涯と、当時の宮廷に渦巻く複雑な人間関係と陰謀といった闇を描く。「紫式部日記」を読んだ後なので、ふんふんと読み進めていけたが、あまりにも複雑でどんどん人が死んでいく様はこれが日本の歴史かと驚嘆する。彰子が国母となり、一条天皇の想いを受け継ぎ手腕を振るう辺りはやはり応援したくなる。最高権力を手にしても幸福だったかは不明だが、こんな女性がいた事を多くの日本人がきちんと知るべきだと思う。大河ではどう描くのか楽しみ。
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さぜん
施設育ちで不良な翔太と有名私大に通うお坊っちゃんの海斗。対照的な2人が半グレグループでナンパした女子を風俗に落とす仕事でトップをとるが、摘発を受け翔太は実刑をくらう。数年後の2人には大きな格差が生まれていた。「オリンピック問題」や「電通過労死事件」をモチーフとし、金権主義にまみれた日本の闇を描く様は読んでて鬱屈した気持ちになる。真面目に生きようとする翔太が背負う不条理、海斗が持つ選民思想は絵空事ではなく実存する。ワルは逃げ道を確保し同じ事を繰り返す。善なる心を持つことはもはや難しいのだろうか。
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さぜん
面白い。道長の功績ではなくその心の内を探りその人間像に迫る。歴史資料、文学資料特に心情を知るための和歌からアプローチし、平易でわかりやすく、時にユーモアある文章で道長とその時代の複雑な人間関係を描く。末っ子が栄華を極めたのは「強運」の持ち主だという解釈に妙に納得。そして常に人の不幸を踏み台にした故、恨みを持った怨霊に怯えていた。道長がどんな思いで生き死んでいったのかまで思いを馳せる機会を与えてくれた本作に感謝。大河ドラマを更に楽しめそうだ。
ako
2024/03/26 12:34

おもしろそう!いただいていきます〜

さぜん
2024/03/26 18:56

とにかく読みやすく、面白いです!

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さぜん
安藤さんのお仕事小説は共感するとこが多く面白かった。35歳中堅社員勇吉は、ある日突然社長の意味不明なスマイルコンプライアンスを形にするため奮闘することになる。どれだけ資料を作ろうが根回ししようがひっくり返され不毛な仕事に追われ趣味のバンド活動もできない。誰もが楽しく働きたいと思うのにそうならないのはなぜか。そんな問いに応えるかのようなスマコン12ヶ条。余りにもシンプルで当たり前のことができなくなっているこの閉塞した社会。ドラマ「不適切にもほどがある」に通じるものを感じる。
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さぜん
神山藩シリーズ第3弾。主人公は代々町奉行を家職とする18歳の草壁総次郎。突然の父の失踪で経験もないまま後を継ぐ。隠居した祖父を頼りつつ、ある事件の真相を追う中で父の関わりが浮上してくる。武家における父子の確執や関係を静謐な筆致で描くのがこのシリーズの面白さ。逃れられない家督制度の中でもがきながらも成長していく総次郎、見守る祖父、逃避する父、支える周囲の面々とどの人物も魅力的である。ミステリ要素も勿論のこと、「黛家の兄弟」に登場するあの人達もさらりと描かれ世界観の広がりがまた面白い。
もっぱら有隣堂と啓文堂
2024/03/23 16:15

なるほど!本作も神山藩シリーズなのですね

さぜん
2024/03/23 20:39

そうなんです。神山藩内で年代が異なる物語ってずっとその世界に没入できて面白いですよね。

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さぜん
1995年3月、世間を震撼させた事件をモチーフに桜木さんは数奇な運命を辿る1人の女性の生涯を描いた。テロ事件の実行犯とされ無実なのに逃げ続ける啓美。普通であろうとすればするほど大きく逸れていく彼女の行動は理解はできないが人間ってそういうものなんだとなぜか納得させられてしまう。人生を自分の意思で選択できない人達はいる。その末路と言っては元も子もないが、そうならないためにどうすれば良いのかを考えさせられる。積み重ねた嘘や罪が大きくなっていく様が怖い。犯罪小説ながら心情描写が深いゆえ心を揺さぶられながら読了。
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さぜん
ドラマを見て原作読んでみたくなって。作家の顔ぶれだけでも魅力的なのにユーミンの曲を小説化するとは何とも贅沢な企画。イチオシは桐野さんかな。「DESTINY 」の「どうしてなの。今日に限って」のフレーズが強烈に残っていたからかも。川上さんの「春よ、来い」も愛と希望を感じられて良かった。つくづくユーミンの曲の力を認識し、その世界を違う視点から表現した作家達の才能に感服した。
くるぶしふくらはぎ
2024/03/17 10:31

確かに、作家陣、すごいですね!

さぜん
2024/03/17 15:19

くるぶしふくらはぎさん。淡々と進むストーリーでドラマチックではないからですかね?

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さぜん
神山藩シリーズ第2弾だが年代も主人公も違う物語。世界観を共にするという趣向が巧い。神山藩で代々筆頭家老の黛家の三兄弟を描く。互いを信じ、思いやりながらも己の生き方を全うせんと奮闘する。政敵との闘い、策略、諜報が巡る中、黛家兄弟はその絆を試される。三男の成長ぶりが凄まじく次第に厚顔になっていく様に惹きつけられる。途中そんな酷いこと‥と思うこともラストに見事にひっくり返し、気持ちの良い勧善懲悪を見せてくれて読後感はすっきり。静と動、緩急が見事で素晴らしい時代小説が読めて幸せ。
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さぜん
寂聴版「源氏物語」のダイジェスト版。第1部は何度かトライしたのでスムーズに読めるが、登場人物が増えていくにつれ混乱してくる。名前とどこの家の娘なのかが把握できないと辛い‥。しかし時代を超えても人間の人を愛する心や悩みというものは変わらないのだな。しっかり腰を据えて読みたい。#NetGalley
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さぜん
淡々と物語は進むのだが、心地よい静謐な文章の中に密かにはられた伏線があり、読み進めて行くうちにこの世界にどっぷりと浸かっている。神山藩で郡方を務める庄左衛門は50歳を前にして妻も息子も亡くす。嫁の志穂に密かな感情を持ちながら絵を教える静かな生活の中に、少しずつ波が立ってくる。過去の因縁や政変が庄左衛門を震わせ、予想もしない行動へと掻き立てる。読後は一本の映画を見たかのように、映像が立ち上がってきた。武家の悲哀が詰まっており、時代小説の面白さを堪能した。
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さぜん
智蔵の息子の存在が発覚。周助は賢輔と幸のことを思いながら桔梗屋の暖簾を継ぐ人生を選んだ。菊栄は惣次と軽妙な関係を持ちつつ新たな流行を生み出すべく商品開発に余念がない。五十鈴屋に関わる人達の熱意と正直さに胸が熱くなる。そして結のその後。いつまでも姉への妬み嫉みが燻っていてイラッとしながらも、やっと改心し新たな人生を歩みだせたことに安堵した。創業から100年、暖簾を受け継いでいくにはと知恵を絞る幸と賢輔が辿り着いた想い。「世傳」の意味がこれほど深かったとは。本当に素晴らしい作品だった。番外編が待ち遠しい。
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さぜん
夫を裏切り貶めるようなドロドロな物語と思いきや、そこまで悪い妻ではなかった。表題作の夫公認の不倫はどうかと思うけど。結婚生活において何かしらの我慢は避けられない。本当の顔や心の声は知らなくてもいいんじゃないかとも思う。とはいっても、桐野さんの描く夫婦や家庭は私の常識を軽く超えてくる。だから桐野小説は読みたくなるのだ。
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さぜん
読んでて胸糞悪くなるけど、きっと現実にはあるんだろう。底辺にいる人達を蔑み、人として思わない富裕層。彼らが刺激と桁違いの賭け金を注ぎ込み教唆する殺人ゲームに巻き込まれる大学生の理子。とんとん拍子で成功していく裏で様々な企みが。格差と貧困、SNSでの誹謗中傷、スマホ依存など表面化した社会問題を盛り込み、これが現実だと突きつけられる。縮んでいくこの国で自分を守るものは何なのか。貧困からの脱却と、情報リテラシーが求められると思った。
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さぜん
「ななつのこ」シリーズは未読ゆえ繋がりはわからなかったけど、本作だけでも楽しめる。小学生の頃犬を飼っていたが、昭和スタイルで今だったらアウトだと思う。専用フードなんてなかったし、散歩も習慣じゃなかった。当時は犬のいる生活を十分に味わえなかったな。ゼロからワンへ玲奈を守る使命は受け継がれ、日常の謎が解決されていく。何をしでかすかわからないが、愛情あふれるお母さんのキャラがいい。加納さんの作品、遡りたい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/20(5814日経過)
記録初日
2008/01/11(5944日経過)
読んだ本
2051冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
644345ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
2043件(投稿率99.6%)
本棚
13棚
性別
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
URL/ブログ
http://kyanbook.blog.fc2.com/
自己紹介

ジャンルは問わず読書が好きです。
心にグっとくる言葉を忘れないように、メモしてます。
読書メーターのおかげで記録が残せて助かってます。
自分では手を出さないような本も読み友さんのレビューで読む機会を頂き本当に感謝感謝です。
好きな作家は、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、角田光代、山本幸久、村上春樹、小川洋子、佐藤多佳子、三浦しをん、宮下奈都、辻村深月、有川浩,
相場英雄、誉田哲也、桜木紫乃moremore。

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