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2023年4月の読書メーターまとめ

浅香山三郎
読んだ本
10
読んだページ
3482ページ
感想・レビュー
8
ナイス
154ナイス

2023年4月に読んだ本
10

2023年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

浅香山三郎
『現代を生きる日本史』からの流れで、1年余り積読にしてあつたこのシリーズへ。高校日本史の一部が、世界史と再編されて「歴史総合」になることを踏まヘ、近代以降の世界史を捉へる視点を設定(近代から近世への移行、近代の構造と展開、帝国主義、20世紀と2つの大戦、グローバル化)し、各節ごとに比較的入手可能な新書などのなかから、代表的な学説を紹介。さらに、各論点の研究者を招いて著者らと対話を深めるといふ構成。扱う内容量は多いが、かういふアプローチが新しい科目でできればよいな、と感じた。
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2023年4月にナイスが最も多かったつぶやき

浅香山三郎

2023年3月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2901ページ ナイス数:54ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/619362/summary/monthly/2023/3 遠出ができるやうになり、電車での移動で読書時間が増ヘた。ありがたいことです。

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2023年4月の感想・レビュー一覧
8

浅香山三郎
『点と線』、『眼の壁』の翌年(1959年)の作品といふから、清張さんの執筆量は凄い。手元のものは2002年の54刷で、この刷で改版されて文字が大きくなつてゐると帯に書いてゐる。2つの殺人と、被害者らをむすぶ過去の繫がりが徐々にあきらかになり、途中から意外な人物が犯行に絡んでゐるのが分かるといふ、社会派推理小説のお手本のやうな展開。雑誌連載といふことも考へて、かういふペースで話を組んだのだらうなと感じさせる。このころの社会の雰囲気もよく感じ取れる意味でも、面白く読む。
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浅香山三郎
『現代を生きる日本史』からの流れで、1年余り積読にしてあつたこのシリーズへ。高校日本史の一部が、世界史と再編されて「歴史総合」になることを踏まヘ、近代以降の世界史を捉へる視点を設定(近代から近世への移行、近代の構造と展開、帝国主義、20世紀と2つの大戦、グローバル化)し、各節ごとに比較的入手可能な新書などのなかから、代表的な学説を紹介。さらに、各論点の研究者を招いて著者らと対話を深めるといふ構成。扱う内容量は多いが、かういふアプローチが新しい科目でできればよいな、と感じた。
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浅香山三郎
歴史を学ぶ上での視座・論点を、それぞれの時代の社会の構造の特色に着目したり、いまに通じる問題系に接続してみたりして、とらへてみやうとする試み。古代の道路と律令国家のイデオロギー、うわなり打ちといふ慣習の機能、武士たちの論理と倫理、寄合・一揆の論理と排他性、戦国領主と地域社会、など社会の在り方がメインに据ヘられることで、用語を覚へる日本史よりも先にある、日本史の奥深さを提示する。
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浅香山三郎
史料をベースに北条義時を位置づける。義時自身について、前半生のよく分かる史料が少ないこともあり、記述は通史的だが堅実。東国国家の独自性を強調するのではなく、ひろく東国の武士たちも貴族社会の秩序のルールのなかで行動したとする点は、関西の学派の伝統を継ぐやうに思へた。
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浅香山三郎
古代史を要素に取り込んだ自作の話しから早良親王の謀反の真相に転回する「怨霊のなぐさめ」、本能寺に至る明智光秀の心理を推理する「天正十年のマクベス」など、『新潮45』に連載した随筆が前半。後半は、1968年2月、3月の日記メモ、創作とも実話ともつかぬ「南半球の倒三角」、さらに「鼎談・人類共通の敵エイズを考える」と、内容も関心もかなりの幅があるものを収める。このうち、「日記メモ」はベトナム戦争中の北ベトナムにゆくため、カンボジアなどでひたすら現地にいく飛行機を待つ日々を記録する。この時期の東南アジアの雰囲気↓
浅香山三郎
2023/08/14 10:08

よく伝へる記録として、「日記メモ」としてはあるが、読み物としてたいへん面白い。

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浅香山三郎
青蛙房から出てゐた三遊亭圓生の著書の岩波現代文庫化。全4冊のうちの2冊目。明治27年1月の「三遊社一覧」所載の藝人を一人ひとり圓生が解説するといふもので、著者の生き字引ぶりに感嘆する。貴重な芸談の宝庫であり、当時の新聞の演芸記事などの引用も充実し、明治の流行り、噺の演じ方、噺家の個性を余すところなく伝へる。索引もあり、通読するのもよいが、資料として手元に置いておいてもよいと思ふ。
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浅香山三郎
古本屋で入手。キレイな状態だつたので、前の持ち主は挫折したのかも、と思ひながら、自分も死ぬまでに一度通読したいと思つて手にとつた。岩波文庫では全9巻あるが、いきなり最も有名な「商品と資本」の話。多くの人が解説する本を書いてをり、それらを読んでゐたせいか、存外によく読めたやうに思ふ。
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浅香山三郎
エノケン・ロッパ・エンタツ・トニー谷といつた人々は他に評伝もあるだらうが、石田一松・清水金一・柳家金語楼をくわしく評したものは余りなかつたのではないか。研究者らしく、同時代の様々な批評を参照し、芸人であることの宿命を掘り下げて、栄光を一度経験した芸人の凋落の悲劇、見栄の先行する世界で生きる苦しみをある種の愛情をもつてまとめる。同じ研究者による、古川綾子『上方芸人自分史秘録』(日経ビジネス人文庫)とも共通するテイストをもつ労作だと思ふ。巻末の伊東四朗へのインタビューも興味深い。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/15(3280日経過)
記録初日
2009/10/18(5468日経過)
読んだ本
2814冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
835981ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
864件(投稿率30.7%)
本棚
240棚
現住所
大阪府
自己紹介

これから新しく読む本は、できるだけ感想を残します。過去に読んだ本は、読んでたことを思ひ出した時点で、登録しますけれども、感想までは書き切れない感じです。さういふ訳で、投稿率はべらぼうに低いのですが、ご容赦ください。

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